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猫が好きな植物で知られるマタタビ(木天蓼)は、つる性落葉低木です。5月~6月頃に見頃を迎え、小さな白い花を咲かせます。雌雄異株の植物で、開花時期になると葉の一部が白色に変色する特徴があります。
「猫にマタタビ」という言葉が有名ですが、マタタビがどのような植物であるかあまり知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、マタタビの花言葉や特徴などについてご紹介していきます!
マタタビの花言葉は、「夢見る心地」「晴れやかな魅力」です。マタタビは猫が好きな植物であり、マタタビの特有な成分によって猫に与えると酔ったようになることから2つの花言葉が付けられました。
「マタタビ(木天蓼)」という名前は、その昔疲れた旅人がマタタビの実を食べたところ、元気になり旅が続けられたことに由来しています。
マタタビの学名は「Actinidia polygama」であり、「Actinidia」 はギリシャ語の「aktis(放射線)」が語源で、柱頭が放射状に並んでいることが由来です。「polygama」 は、「完全花と単性花とがある」という意味があります。
英名では「Silver Vine」などと呼ばれ、マタタビの葉の一部が白銀色であることが由来です。
マタタビは、つる性落葉低木の多年草植物です。日本では北海道から九州地方まで広く分布し、海外では中国や朝鮮などに生息しています。開花時期は5月~6月頃で、綺麗な白い花が咲きます。雌雄異株の植物で、雄花だけ咲かせる株と雄しべと雌しべを持つ両性花を咲かせる株があります。
草丈は約2m~10mで、花径は1.5cm程度です。開花時期になると葉の一部が白くなることが特徴で、花が葉に隠れて咲くため、葉を変色させて虫を呼ぶことが目的であると考えられています。花が咲き終わると、約2cm~3cmの楕円形をした緑色の果実が実ります。ネコ科の動物はマタタビが発する「マタタビラクトン」という成分の特有な匂いに反応することから、「猫にマタタビ」という諺が誕生しました。
マタタビは耐寒性や耐陰性に強く、半日陰でも良く育ちます。夏の時期の直射日光は、避けるようにしましょう。発芽する条件として適温が約20度であり、他の植物と比べて発芽する確率はあまり高くありません。マタタビは特に土壌を選びませんが、鉢植えで土壌を選びたい場合は市販の培養土や「赤玉土6割、腐葉土4割」で配合すると良いでしょう。
地植えの場合は、特にこだわる必要はありません。その他、マタタビは漢方としても知られており、生薬名は「木天蓼(モクテンリョウ)」です。利尿作用やリウマチ、腰痛などさまざまな症状に効果があります。
ネコ科の動物が好むマタタビですが、「アクチニジン」や「β-フェニルエチルアルコール」、そして「マタタビラクトン」などの成分は、ネコ科動物を泥酔状態にさせます。大量に与えてしまうと中枢神経が異常麻痺を起こす可能性があり、呼吸困難などになる場合もあります。
その他、猫がマタタビの実を丸呑みしてしまい、胃や腸などに詰まってしまうこともあるので、マタタビの与えすぎには十分注意するようにしましょう。
マタタビは鉢植えや地植えなどで楽しむことが出来、白色に変色する葉もアクセントになります。ご興味があれば、ぜひご自宅でマタタビを育ててみることをおすすめします!
Lily