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グミの花言葉はグミの実にまつわる言葉が見られます。今回はグミの花言葉とともに、グミの基本情報、名前の由来のほか、花や実の特徴についても見ていきましょう。
グミには「用心深い」、「野性美」、「心の純潔」という花言葉があります。
「用心深い」という言葉がありますが、これにはグミの赤くてつやつやした見た目とは裏腹に口に入れた時の酸っぱさや独特の苦さがあることから、見た目に騙されないよう食べるときは用心深く扱ったほうがいいとのことからこのような言葉がついたのかもしれません。
グミはアジア、ヨーロッパ、北アメリカに分布するグミ科の植物で、おおよそ60種類ほどが自生しています。グミには落葉樹、常緑樹の両方の性質があり、大木になるものもあれば生け垣などに用いる低木性のものもあります。
またグミの果実は、その多くが食用になります。日本に自生する植物なので、夏・冬で気温差のある日本の気候にも適応しており、根張りや根の伸びもよいので栽培も比較的簡単です。
近年では外国産の斑入りの園芸品種も導入され、生け垣や庭木としても利用されています。
グミ(茱萸)の名前の由来にはいくつかいわれがあります。
1つは実を口に含み皮を出す意味の「含む実(くくむみ)」という言葉が変化して「グミ」になったという説、もう一つは果実に渋みがあるので「えぐみ」が「グミ」になったという説があります。
その他、「グイミ」という方言があり、「グイ」はトゲを「ミ」は実のことを指し、これが縮まって「グミ」になったといわれています。
グミの花は花弁がなく、筒状のガクの先端が4つにわかれており、実はその筒状のガクの根元の部分にできます。甘い香りを放つ種類も多いです。
グミの葉や花、果実には小さな粒状の斑点のようなものが葉や花についている種類があります。
これは星状毛といって植物の気孔を覆い、乾燥を防ぐために発達したものです。
熟して赤く色づいたグミの実は食用になります。皮が薄いので生のままで食べられます。口に入れるとほんのり渋みのある甘酸っぱい味がします。見た目はサクランボに似ていますが、ねっとりとした独特の食感があります。
ちなみにグミの実は一般家庭で庭木として栽培され、自宅で栽培されたものを採って食べるのが一般的です。スーパーや果物屋などで売られていることはほとんどありません。
グミの栄養成分としては以下のようなものが含まれています。ビタミン類のほか、抗酸化作用の高いリコピンなどが含まれています。
・パントテン酸
・タンニン
・ビタミンC
・ビタミンE
・リコピン
・βカロチン
現在日本には約15種ほどの種類のグミが自生していますが、中でも園芸品種として最も多く栽培されているのが常緑性のナワシログミ(Elaeagnus pungens)と、落葉性のナツグミ(E. multifloraです。果実の旬(実が赤く熟す旬)は種類によって違います。
ナワシログミは、本州中部地方以南から九州に自生する常緑低木で主に葉を観賞とする種類です。枝は密に茂り、刈り込みにもよく耐えるので生け垣として古くから利用されています。
一方ナツグミは関東地方に分布する落葉性の植物です。夏になると楕円形の赤い果実をつけます。
また、ナツグミの変種で、北海道から北陸地方、愛知県まで分布するトウグミ(E. multiflora var. hortensis)、その中でも果実が大きいものを「ビックリグミ」と呼んでいます。
・4月~5月…ナワシログミ
・5月~6月…ナツグミ
・6月~7月…ビックリグミ
・9月~11月…アキグミ
赤くつややかな見た目、甘酸っぱさの中に少し渋みも感じるグミの実は生で食べるほか、煮詰めてジャムにしたり、果実酒にしたりとアレンジもできます。興味のある方は、苗木から育ててみましょう。
GreenSnap編集部