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チューベローズは名前にローズが入っていますが、バラの仲間なのでしょうか。このページではチューベローズの名前の由来や、花言葉、花の基本情報についてご紹介しています。ぜひご参照ください。
チューベローズの花言葉は「官能的」、「危険な快楽」、「危険な関係」です。チューベローズは真っ白で綺麗な花の印象。しかし、その花の姿に似合わず、ずいぶん大人っぽい花言葉のように感じませんか。なぜこのような花言葉がチューベローズにはつけられたのでしょうか。
その理由は、香りにあります。チューベローズは花が咲くと、強い香りを放つのです。それは香水に使用されるほど。香りは、夜に強くなる特徴があります。
かつては、チューベローズの香水を多くの人が好んでいました。求婚や夜のお誘いに使用されることも少なくはありませんでした。さらに20世紀はじめには、夜の仕事をする女性たちに香水として好まれたのです。そのことから、このように大人っぽくセクシーな花言葉がチューベローズにはつけられたと考えられます。
チューベローズが夜のイメージというのは強く、マレーシアやインドでは「夜の女王」と呼ばれることも。
別名の月下香(ゲッカコウ)は、チューベローズの特徴に由来しています。チューベローズは良い香りを放ちます。さらにその香りは夜なると強くなるのです。そのことから月下香という別名がつけられました。
中国では、「晩玉香」、「夜来香」という名で親しまれています。この名も、夜に香りが強くなる特徴からつけられています。
チューベローズはローズとついているので、名前だけ聞くとバラのようですよね。しかし、こちらはバラの仲間ではありません。キジカクシ科に属する植物です。バラのようにトゲがあるわけでもなく、球根を持つ植物です。バラとは関係がないのに、なぜローズとつけられたのでしょうか。その名の由来を見てみましょう。
学名である「Polianthes」はギリシア語で「白い花」という意味。チューベローズは夏に白い花を咲かせます。そのことからこの学名がつけられました。「tuberosa」はギリシア語で「ふくらんだ」という意味。これはチューベローズが球根を形成することから由来しています。
この「tuberosa」を英語でそのまま読んだのが「チューベローズ」なのです。つまり、バラという意味のrose(ローズ)が由来しているのではなく、「ふくらんだ」というギリシア語から由来しているのでした。
チューベローズは白い花を咲かせる特徴があります。真っ白ではなく、ほんのりピンクに色づいているものも。花期は7月から9月ごろ。暑い夏に咲く植物です。花弁は6枚で、花には強い香りがあります。その香りは夜になると強くなる特徴も。
チューベローズには八重咲種もあります。しかし、一重咲きのほうが香りが強い傾向に。香りを楽しみたいなら、一重咲きのチューベローズを選ぶと良いでしょう。香りが良いだけでなく、花の見ためが良いため、ハワイではレイとして使用されています。プルメリアと同様、ハワイや夏を感じさせる植物と言えるでしょう。
チューベローズはハワイのレイのイメージがあるように、一重咲きのものが多いですが、八重咲も園芸種として流通しています。また白だけでなく、ピンクや黄色のチューベローズもあるほど国内でも種類が豊富。
ピンク色の花を咲かせるチューベローズ。まるで宝石のように美しいことからこの名がつけられています。
黄色の花を咲かせるチューベローズです。
こちらは、八重咲の白い花をさかせるものです。
チューベローズには強い香りがあることは、すでにご紹介させていただきました。この香りは、香水やアロマオイルとして使用されることもあります。どのような香りがみなさん気になりますよね。チューベローズの香りはフローラル系。
エキゾチックを感じさせる香りです。香水に使用するためのチューベローズの栽培は主にハワイや熱帯アジアで行われています。
また、チューベローズは香水だけでなく香りが良いためアロマとしても利用されることがあります。しかし、チューベローズの精油はとれにくいため、大変に希少。そのため、販売価格は高額です。お庭にお迎えすると、良い香りが楽しめますので、いかがでしょうか。
GreenSnap編集部