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秋植え・秋まき野菜の種類|家庭菜園士が教えるプランター栽培できる野菜おすすめ15選!

秋は気温的にも過ごしやすくなって、家庭菜園日和の日々がやってきますね。

植え付けから1ヶ月ほどで収穫できる野菜もあるので、「収穫の秋」や「実りの秋」とも呼ばれるこの時期に、旬の野菜を楽しめるよう、今から作付けをしていきましょう。

初心者は秋の家庭菜園がおすすめ!

初めて家庭菜園をやってみたいという初心者の方は、秋植え野菜から始めるのがおすすめです。

秋は野菜にとって過ごしやすい気温の日が多いのでよく育ちますし、秋植え野菜はプランターで育てられる種類も多いので、好きな野菜から選んで楽しく家庭菜園を始められますよ。

秋植え・秋まき野菜で家庭菜園を楽しむときのポイント

秋は日照時間が短いので日当たりには注意!

秋は日照時間が短いので、苗を植える前に、その場所がどのくらいの時間日が差すのかを確認してから、日当たりの良い場所に植えるといいでしょう。

秋の家庭菜園の台風対策をする!

9月は日本列島を台風が襲うシーズンです。9月に植えたばかりの苗は、根張りが未発達なので、暴風に当たるとすぐに抜けたり傷ついてしまいます。とくに苗の時期は、頑丈なカバーをはったり、しっかりと台風対策をしてケアしてあげましょう。

秋植え・秋まき野菜:9月中旬までに作付けしたい種類

キャベツ

【収穫時期:翌4〜5月】

キャベツは栽培自体は難しくありませんが、栽培期間が長いので、家庭菜園になれた方におすすめです。種まきをするときには、秋まき用の品種を選ぶようにしましょう。収穫は春キャベツといって、柔らかく甘みの強い仕上がりになります。

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家庭菜園士 七尾びび
虫に狙われやすいアブラナ科野菜のなかでもキャベツは特に被害に遭いやすい野菜といえます。収穫間近になると野菜自体の抵抗力が落ちて害虫被害に遭いやすくなりますから、栽培には不織布・寒冷紗などの害虫対策が必要ですよ。

大根(ダイコン)

【収穫時期:10月下旬〜12月上旬】

大根は丈夫で、土を選ばないので難易度は低いです。種まきは、秋まき用品種を選んで8月下旬〜9月中旬までに行うと良いでしょう。畑の場合は深く耕して、プランターの場合は土嚢や米袋など深さのあるもので栽培するといいです。

未熟なたい肥や石、かたい土などがあると、股根(またね)や岐根(きこん)、裂根(れっこん)と呼ばれる状態になるので注意しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
大根はセンチュウの被害にも遭いやすいので、マリーゴールドを育てたあとの土を使う、もしくは一緒に植える方法もおすすめです。
ニンジン・ソラマメ・リーフレタス・シュンギク・カラシナなどとの相性がよいので、混植もおすすめします。

ジャガイモ

【収穫時期:11月下旬〜12月上旬】

ジャガイモは栽培時間が短く、土の状態もさほど影響しないので初心者におすすめです。冷涼な環境を好みますが、霜には弱いので、秋植えの際、寒い地域であれば霜が降りる前に、トンネルなどをかけて寒さ対策をしましょう。種いもの植え付けは、9月中旬までにしておきましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
ジャガイモはあらゆる野菜との相性が悪いことで知られています。混植はできるだけ避けるのがおすすめです。長ネギとは相性がよいので、長ネギを育てたあとの土を使う、もしくは一緒に植えてもよいですね。

エシャロット(らっきょう)

【収穫時期:翌3月下旬〜4月上旬】コンテナ・プランター栽培向き

エシャロットは栽培自体は簡単ですが、栽培期間が長いので留意してください。エシャロットの収穫時期をすぎて、6〜7月ごろに再び収穫すると、らっきょうとしても食べることができます。球根の植え付けは8月下旬〜9月中旬までにおこなうといいでしょう。

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家庭菜園士 七尾びび
らっきょうの早どりがエシャロット(エシャレットとも呼ばれます)です。生長に長時間を要するので、畑の隅っこ、もしくはプランターなどでの栽培がおすすめです。ウイルス系の病気やネダニ、黒色葉枯病などに注意が必要です。

白菜

【収穫時期:11月〜翌1月】

冬野菜の代表として、鍋物にぴったりな白菜は、8月下旬から9月中旬までに種まきをしておくといいです。植え付けは9月上旬〜10月上旬にできます。また植え付けたら虫がいなくなる寒い時期まで、寒冷紗で覆って対策しておくといいでしょう。

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家庭菜園士 七尾びび
ナスの栽培を終えたあとの土で育てるのもおすすめの白菜。相性がよいのはパセリ・レタス系・シュンギク・エダマメ・エンドウなど。早生タイプはおよそ2か月で収穫、晩生タイプはおよそ3か月程度で収穫できます。

サニーレタス

【収穫時期:10月下旬〜12月】コンテナ・プランター栽培向き

サニーレタスは種まきから2ヶ月程度で収穫でき、付け合せ野菜などに使いやすい野菜です。プランターにして室内でも栽培ができます。ただし、長く光が当たっているとトウ立ちしやすいので注意が必要です。収穫するときは外葉から摘んでいくと、長期間栽培できます。

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家庭菜園士 七尾びび
サニーレタスから発される匂いには防虫効果があると言われています。チッソ系の肥料を多く使いすぎると、葉が苦くなりますので注意が必要です。

ニンニク

【収穫時期:翌5月中旬〜6月】コンテナ・プランター栽培向き

ニンニクは、栽培自体は難しくないのですが、栽培期間が長いので、家庭菜園になれた方におすすめの野菜です。香りも栄養も満点で、滋養強壮にきくのも魅力です。花芽は生育を悪くするので、ある程度伸びたら摘み取りましょう。ニンニクの芽として料理に使えます。

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家庭菜園士 七尾びび
国産ニンニクは非常に高価です。そのため、家庭菜園で育てられる野菜のなかでも「コストパフォーマンスの高い野菜」と言われています。春にとう立ちしてきたらすぐに摘みましょう。摘んだものは「ニンニクの芽」としてぜひ食べてくださいね!

秋植え・秋まき野菜:9月〜10月に作付けできる種類

ほうれん草

【収穫時期:10月上旬〜12月】コンテナ・プランター栽培向き

ほうれん草は栽培が簡単で、種まきから約40日前後で収穫できるので、初心者におすすめの野菜です。耐寒性が強くて冬の栽培では甘みのある、ほうれん草に仕上がります。なお、酸性の土壌に弱いので、しっかり種まき前にpH調整をしておきましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
ほうれん草のタネは発芽率が低いことで知られています。播種する前に、一晩水に浸しておくと比較的、発芽が揃いやすいと言われていますよ。
相性がよいのはエダマメ・葉ネギ・玉ねぎなどです。コカブやラディッシュとは播種から収穫までほぼ同じペースで育つので一緒に育ててもよいでしょう。

小松菜(コマツナ)

【収穫時期:10月〜12月】コンテナ・プランター栽培向き

小松菜も栽培期間が短く、育てやすいので初心者におすすめの野菜です。真冬以外なら通年栽培ができ、他の野菜との間作や、混作にも適しています。大きくなりすぎると葉が硬くなってしまうので、草丈が15〜20cmほどになったら収穫しましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
小松菜は特に害虫被害に遭いやすい野菜です。播種直後から不織布をかけておく、寒冷紗を利用するなどの工夫が必要です。チッソ系の肥料が多すぎると葉が苦くなりますので、肥料過多に注意しましょう。

春菊(シュンギク)

【収穫時期:10月〜12月】コンテナ・プランター栽培向き

春菊は冬の鍋料理にぴったりの葉物野菜ですが、収穫期間が短いので育てやすいです。とくに秋まきは、収穫時に株元を少し残してあげることで、脇芽が伸びて再び収穫できるようになります。害虫の被害に会いやすいので、虫がいなくなる時期まで寒冷紗で防虫対策してあげるといいでしょう。

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家庭菜園士 七尾びび
春・秋と一年に二度栽培できるシュンギク。春まきのシュンギクはとう立ちしやすいので、株ごとの収穫がおすすめですが、秋まきのシュンギクはわき芽を次々と収穫できるので、長く収穫が楽しめますよ。必要なときに必要な分、収穫できるからよいですね。シュンギクのタネは光を感知して発芽しますから、タネまきの際には薄く土をかけましょうね!

ルッコラ

【収穫時期:10月〜12月】コンテナ・プランター栽培向き

ルッコラはゴマのような香りでサラダ向きの葉菜です。生育が早く、3種まきから30日もすれば間引き感覚で収穫できます。雨には弱いので、プランターなどで栽培して、軒下や屋内に移動できるように管理するといいでしょう。

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家庭菜園士 七尾びび
新芽やわき芽を少しずつ収穫してもよいですし、株ごと収穫してもOKです。葉の色が薄い、黄色い場合などは栄養失調の可能性がありますので、追肥してください。葉の色や生育に問題がなければ肥料は与えすぎなくてOKです。

レタス

【収穫時期:10月〜12月】

レタスの種まきは8月からできますが、遅くとも10月上旬までに済ませておきましょう。初心者にも育てやすく、栽培初期は寒さに強いですが、結球後は凍害を受けやすいので、寒冷地では早めに種まきするのがおすすめです。

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家庭菜園士 七尾びび
レタスは播種後、土が乾燥すると発芽しないことがあります。水はしっかり与えてください。相性がよい野菜は、ブロッコリー、ニンジン、カブ、ルッコラ、ピーマンなどの野菜です。ネギとは相性がよくないので、混植には気を付けてください。

カブ

【収穫時期:10月中旬〜12月中旬】コンテナ・プランター栽培向き

カブは栽培期間が短く、失敗も少ないので、初心者におすすめの野菜です。栽培のポイントは株間が10〜12cmになるように間引きしていくことです。そこさえおさえれば、煮物に漬物、サラダなど使い勝手の良い美味しいカブに仕上がります。

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家庭菜園士 七尾びび
チッソ系肥料が多く含まれた土では食味が悪く、苦くなりますので注意しましょう。葉は虫に狙われやすいので害虫対策が必要です。

玉ねぎ

【収穫時期:翌5月〜6月】

タマネギは栽培期間が長いので留意しましょう。種まきが早すぎると株が大きくなりすぎて、春にトウ立ちしてしまうので、9月中旬以降〜10月中旬までにすませるといいです。収穫後は風通しの良い場所で1ヶ月ほど乾燥させます。

サヤエンドウ(スナックエンドウ)

【収穫時期:翌4月〜6月】コンテナ・プランター栽培向き

サヤエンドウは10月中旬〜11月上旬までに種まきをするようにしましょう。早い時期に種まきをすると、冬前に株が大きくなりすぎて、寒さで枯れます。栽培期間は長いですが、栽培自体は難しくありません。酸性の土壌に弱いので、種まきまえにしっかりとpH調整をしておくといいです。

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家庭菜園士 七尾びび
チッソ肥料過剰、酸性土壌だとうどんこ病にかかりやすいので注意が必要です。

秋植え・秋まき野菜で家庭菜園を楽しもう!

秋植え・秋まき野菜は、季節的にも害虫が減り始める時期なので、育てやすく、野菜が甘く美味しく育つという特徴があります。家庭菜園初心者はこの秋から栽培を初めて見るのも良いかもしれませんね。

この記事を監修した人

七尾びび

家庭菜園士・ベランダ菜園士。株式会社マイファーム松戸農園、松戸千駄堀農園の農園アドバイザー。 循環型の野菜栽培(コンポスト、たい肥づくり)に特化したアドバイザー。 化成肥料の栽培、完全有機栽培まで指導。日本園芸協会会員。同時に農業系、菜園系ライターとして活動中。

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