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ピーマンは、収穫できる期間が長く、次々にたくさんの実を収穫することができます。暑さに強く、病害虫も比較的少ないので、初心者でも育てやすい野菜のひとつです。
ベランダで栽培すれば気軽に収穫でき、普段の料理にもたくさん使えますね!今回は、ピーマンをベランダ菜園で栽培する方法をご紹介します。
ピーマンは、プランターで栽培できます。プランターを使うことで、庭先やベランダなどの小さなスペースでも育てることができますよ。夏野菜の中でもピーマンは栽培の手間が少なく、他の野菜のように実が詰まっていないので初心者でも育てやすいのが特徴です。
ピーマンに使うプランターは、直径・深さともに30cm以上の深さがあればどんなものを使用しても大丈夫です。約25~50リットルほどのサイズのものを選んで使用するとよく育つでしょう。
ピーマンは浅く根を張るため、大きめのプランターに植えるのがコツです。記載したよりも小さいサイズで育てると根も葉も広がらず、上手く育たないことがあるので注意しましょう。
ピーマンをプランターで育てる場合、使用する用土は市販の野菜用培養土で問題ありません。ピーマンは多湿が苦手なので、コンテナの下に鉢底石を敷いて、水はけをよくしてあげましょう。
ピーマンは、高温で乾燥した場所を好むので、日当たりがよく乾燥している場所で栽培するのがポイントです。ベランダや室内で育てるときは、台座を使用するなどして、日光がよく当たる高い場所に置きましょう。
雨に当たると花が落ちることがあるので、雨の日は軒下に移動させましょう。風に当たり続けると株が傷んでしまうので、室外機の風が当たる場所は避けてくださいね。
ピーマンの苗は寒さに弱いので、栽培開始は十分に気温が上がってから始めましょう。
水はけをよくするため、プランターの底に鉢底石を敷きます。プランターの半分程度まで用土を入れたら、水をたっぷりとやりましょう。その後、さらに土を加え、水をやってから苗を植え付けます。
プランターに2株以上植え付ける場合は、株間を30cm程度離して植えましょう。
苗を植えたら苗が倒れないように仮支柱を立てます。苗を傷つけないように優しく誘引しましょう。
長さ1m程度の支柱を3本立て(1本はまっすぐ真ん中に、残り2本を交差させるように)にする方法がポピュラーです。
ピーマンは加湿に弱い野菜なので、プランター栽培でも水のやり過ぎには注意しましょう。土の表面が乾いたらたっぷり水やりをするのが基本です。
ピーマンの葉は水をはじくので、葉水を与える必要はありません。葉に水がかかると病気の原因にもなるので、必ず株元に水やりをしましょう。プランターで栽培するときは、バーク堆肥などを敷いて雨の跳ね返りと乾燥を防ぐと良いでしょう。
ピーマンの苗は根が浅いので、水やりの衝撃で苗が倒れることも。株元を押さえながら水やりしましょう。
ピーマンは、一番花が咲いた後に枝がふたつに分岐する性質があります。一番花が咲いたら、分岐した枝の節から下のわき芽は全て摘み取りましょう。主枝と分岐したふたつの枝を成長させ、支柱を立てて3本立てにします。
ピーマンの実がつき始めたら、化成肥料10gを追肥しましょう。2週間に一度の頻度で追肥するのが目安です。コンテナの側面近くに溝を作り、固形肥料を入れて土をかぶせます。次に肥料を施す時には、場所を少しずらすのがポイントです。
液体肥料を与える場合は、指定された分量を水やりの代わりに施しましょう。
実のつきをよくするために追肥は必須になってきます。
一緒に植えることで、病害虫を予防したり良い影響を与えてくれる植物を「コンパニオンプランツ」と呼びます。ピーマンのコンパニオンプランツは以下の3つです。
ピーマンとニラを寄せ植えにすることで、ニラ独特の香りが、害虫を防いでくれます。また、ニラの根に共生している細菌が分泌する抗生物質のおかげで、土の中の病原菌を減らすことができます。
ピーマンと落花生を一緒に植えることで、落花生が土の表面を覆うため、土の乾燥を防ぐ効果があります。また、センチュウなどの病害虫も予防してくれます。
落花生はカラスなどの害鳥に狙われやすいので、掘り返されないようにペットボトルを半分に切ったものや、寒冷紗をかけておきましょう。
ピーマンとマリーゴールドを一緒に植えると、モンシロチョウやアブラムシ、土の中にいるセンチュウなどの害虫を防いでくれます。プランターに一緒に植え付ける時は、風通しが悪くならないように間隔を空けて植えるのがコツです。
マリーゴールドはできるだけ多めに植えてあげましょう。
ピーマンは、日照時間が足りなかったり、極端に乾燥してしまったり、肥料が不足すると弱ってしまいまいます。順調に育っているようでも、葉の裏などにアブラムシやハダニが隠れていないかこまめに確認しましょう。
ハダニは乾燥すると発生しやすいので、水やりと葉水を忘れないことが一番の予防法です。ピーマンの病害虫について、詳しくは下の記事を参考にしてくださいね!
うまく育てることができれば、プランター栽培でもピーマン一株で30個ほど収穫できます。放っておくと完熟した赤い実が収穫できますが、株に負担がかかるため、たくさん収穫したい時は早めに収穫するのがコツです。
ピーマンは、育てる温度さえ管理していれば簡単に栽培できます。実が多い場合は、早めに収穫することで、たくさん収穫できるようになります。ベランダ菜園では、手軽にもぎたての野菜を食べられることが楽しみですね。
ぜひ、プランターを使って美味しいピーマンの栽培に挑戦してみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部