warning
error
success
information
紫色のユニークな花が特徴的なタマシャジンは、悪魔の爪のような花と言われています。色や姿がそのようなイメージを持たせているのかもしれませんね。
今回は、タマシャジンの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。
この意味は花が咲く姿に由来します。タマシャジンはアルプスの標高1000m以上のところで自生しています。
仲間のほとんどは自生していても下向きに鈴状の花を咲かせます。
タマシャジンはアルプスの山から「品格」を継承していることから付けられました。その花の姿には「気品」があるようにも見えます。
タマシャジンは漢字で書くと「玉沙参」となります。
タマシャジンは日本の流通名として使われ花が球のような形をしているシャジンという意味から名付けられています。
「シャジン」というのは、ツリガネニンジンのことを指しています。沙参はニンジン(人参)ということでツリガネニンジンの根の形が朝鮮人参とそっくりであることから由来しているそうです。
昇格の名前にも「沙参」と使われています。
タマシャジンの元の名前は「フィテウマ・ショイヒツェリ(Phyteuma scheuchzeri)」で、学名にもなっています。属名はPhyteuma(フィテウマ属)となりますが、日本ではシデシャジン属と呼ばれています。Phyteumaには、古代ギリシャ語を語源としています。
現在日本では、絶滅危惧の属として有名です。山草愛好家の間では、人気が高まっている品種でもあります。
花の色は「紫色」が多く、白色の花を咲かせる品種もあります。外側が紫色で中側が白色をしている花も咲かせます。紫はキキョウの花の色と同色をしています。しかし、花の形態は見事に違います。
おすすめしている「フィテウマ・ショイヒツェリ」の花は球状に20個以上も集合しています。爪のような伸びた部分は苞という花の根本部分にある葉っぱのことです。品種が違えどほとんど姿形は同じです。
よく観察したり並べて育てると違いが分かるかもしれません。紫以外では花の色素が抜けてしまったために白色になっているということです。
タマシャジンという品種はアペニン山脈やヨーロッパを原産地とした「フィテウマ・ショイヒツェリ」という原名のものです。
園芸分類では、山野草となり草丈は15cm〜20cmと低いです。同品種か園芸品種かはっきりしていない「フィテウマ・コメットスター」という名前のタマシャジンがあります。
タマシャジンとフィテウマ・コメットスターなどの品種は耐暑性が強いので育てるのにも苦労しません。しかし、フィテウマ属の中には、アルプスの標高3000m級の土地で自然に育った「グロプラリフォリウム」という品種では暑さに弱い上育て方が難しいです。
旧名がフィテウマ・コモースムという呼称があった「フィソプレックス・コモーサ」と呼ばれる品種があります。この品種には、「悪魔の爪」という別名を持ち、花の形が悪魔の手から爪を尖らせて伸びている様子からつけられています。
フィソプレックス・コモーサは希少価値なためフィテウマ・オルビクラレを「悪魔の爪」と呼ぶこともあります。耐暑性があったりなかったりと品種によって異なるため、育てやすさにも差が出てきてしまいます。
初心者の方にも育てやすい品種には、「フィテウマ・ショイヒツェリ」というタマシャジンです。タマシャジンの葉っぱにも特徴があります。根生葉がロゼッタ状に生やします。葉っぱの1本1本は細長く網状脈になっています。葉っぱの中心から花茎を起き上がらせて花が咲きます。
高山植物なので育てるのは少し難しいですが、育ててみたいですね。
GreenSnap編集部