warning
error
success
information
身近で利用されている植物ミツマタ。きっとみなさん、ミツマタを原料としたものをよく使っているはず。それはいったい何でしょうか。ここでは、ミツマタの花言葉や基本情報について紹介しています。
またミツマタの利用についてもまとめていますので、ぜひご覧ください。
ミツマタの花言葉は「強靭」と「肉親の絆」です。「強靭」という花言葉の由来は、ミツマタの利用に関係しています。後述もしますが、ミツマタの樹皮は強度があるため、紙の原料となるのです。そのことから、花言葉の「強靭」がついています。
では、少し変わった花言葉である「肉親の絆」についてはどうでしょうか。ミツマタは、必ず3つに枝分かれします。その3つの枝を、父、母、子どもと見なします。ミツマタは2手に分かれるのではなく、かならず3つ一緒。
そんな様子が親子そろっているように見えて、「肉親の絆」という花言葉がつけられました。
2~3メートルの低木で、日陰でも育てられる植物です。暑さにも寒さにも強いので、育てやすい植物。綺麗な見た目の花だけでなく、その香りを楽しむこともできます。
ミツマタは漢字で書くと、「三椏」、「三又」、「三叉」となります。すでにご紹介したように、ミツマタが枝分かれする際は必ず3つ。そのことからミツマタという名が付いたというのはすぐに想像がつくかと思います。
しかし、「三又」ならわかりますが、「三椏」とは? 「三椏」の「椏」という漢字を初めて目にする方も多いのではないでしょうか。なかなか日常生活ではお目にかからない字です。
こちらは、一字で「きのまた」と読むのですよ。その読み方のとおり、木が枝分かれするところ、という意味です。つまり「又」とほぼ同じ意味です。
ミツマタは3~4月に花を咲かせます。花の色はオレンジ、黄色。小さな花が集まって咲く、ランタナのようにこんもりした可愛らしい花です。花は外側から開花していきます。
ジンチョウゲ科ということもあり、とても良い香りがするのですよ。ミツマタは、香りを楽しむことができるのが大きな特徴です。
ミツマタの種類をご紹介します。
ミツマタの主な色はオレンジと黄色。しかし、赤い花を咲かせるミツマタもあります。そのミツマタを特にベニバナミツマタと呼びます。
タイリンミツマタは、ミツマタのなかでも、大きな花を咲かせる種類のこと。豪華でボリュームのあるミツマタです。花を楽しみたい方はこちらのタイリンミツマタがおすすめ。
ミツマタは「強靭」という花言葉が付くほど、樹皮に強度があります。そのことから、和紙の製造や紙幣の製造に利用されてきました。現在作られている紙幣にもミツマタは原料として使用されているのですよ。その歴史は古く、16世紀から和紙に利用されてきたほど。
かつては雁皮(ガンピ)でも和紙を作っていました。しかし、雁皮は育てるのが難しい植物。そのため、紙の製造には向かないと判断されました。そこでミツマタを利用するようになったというわけです。
ぜひみなさんもお庭にミツマタをお迎えしてあげませんか。春の訪れとともに、花が咲き、良い香りがお庭に広がりますよ。その際は、香りだけでなく、きちんと3つに分かれる枝にも注目してみてくださいね。
GreenSnap編集部