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イヌマキ(犬槇)という名は変わっていますよね。どこが犬なのでしょうか。ここでは、イヌマキの花言葉とその名の由来や基本情報などをご紹介しています。ぜひご参照くださいね。
イヌマキの言葉はこの2つ。「慈悲」と「色褪せぬ恋」です。
昔から生垣として利用されてきたイヌマキ。今も昔も生垣として、風や砂などから家を守ってくれています。そのため、イヌマキには「慈悲」という花言葉がつきました。
では、「色褪せぬ恋」とはどこから付いたのでしょうか。
イヌマキは強い植物。寒い冬でも美しい葉の緑を保ち続けます。その色褪せない姿が、「色褪せぬ恋」という花言葉に繋がったと考えられています。
別名のクサマキですが、「草槇」ではありません。漢字で書く場合は、「臭槇」です。切ると、断面から独特な香りがすることから、この名がつけられました。
イヌマキを漢字で書くと、「犬槇」。植物の世界では、「犬」という言葉が植物の名に付くことがあります。「犬」は、「小さい」、「劣る」、「偽物」という意味になるのですよ。ちなみに、公園で見かけるイヌシデの「イヌ」も同様です。
スギのことを昔「マキ」と呼んでいました。イヌマキは木材としては、スギと比べて劣ることからイヌマキと名がつけられたのです。確かに、イヌマキはスギに似ていますよね。劣るという意味の「イヌ」がついてはいますが、こちらとても優秀な植物。その優秀さを次の項目で見てみましょう。
イヌマキの特徴というと、その大きさです。成長すると20メートルほどにまでなります。樹木のイメージがありますが花がつきます。イヌマキはイチョウのように雌雄異株。
5~6月になると、3センチほどの雄花を見ることができます。その見ためは松の雄花に似て、円柱形。黄色い雄花です。雌花は1センチほどとあまり目立たず地味。
イヌマキは10~12月に赤い実を付けます。実の先端には真っ白な種子をつけます。丸い赤い果実と丸い種子が一緒につく様子はかわいらしいですよ。この赤い実は、やがて紫色のブルーベリーのような色に変わります。またイヌマキは利用されることが多いのも特徴。
果実は、かつて子どもたちにおはじきやコマ、ヤジロベエの材料として愛用されました。また、昔の子どもたちは葉をオヤツに食べたとか。それだけではありません。イヌマキは建築木材としても利用されるのです。
沖縄県では特にイヌマキは木造住宅の高級素材とされています。首里城にも使用されたほどですよ。
「ラカンマキ」というイヌマキのなかでは、小さな種類のものがあります。背丈は5メートルほど。20メートルまで成長するイヌマキと比べると小さめです。観賞価値が高いため、小さくても苗木の価格が高く設定されています。
大きく成長するイヌマキ。とても鉢植えでは育てられません。イヌマキを育てるなら、庭植えがおすすめです。ゆっくりと成長していく植物ですが、花期になれば可愛らしい花を楽しむことができますよ。
庭に植えれば、お家のシンボルツリーになるはず。また実は子どものオモチャとしても利用ができるので、お子さんと一緒に遊んでみませんか。
GreenSnap編集部