warning
error
success
information
ちょっと変わった名前の植物、イチイ。ここではイチイの花言葉や、基本情報、そして特徴などについて紹介しています。
イチイはなぜ「一位」という名がついたのでしょうか。その変わった名前の由来についても記載していますので、ぜひご覧ください。
イチイの花言葉は「高尚」、「哀しみ」、「 慰め」、「残念」、 「悲しみ」があります。美しい実をつけるほどのイチイであるのに、ネガティブな花言葉が多いですよね。
しかし、花言葉の「高尚」だけは他とは異質。こちらは、イチイの名前に由来します。昔、イチイの木を贈ったことで、朝廷から官位の一位を貰ったことから、花言葉の「高尚」とついたのでしょう。綺麗な実をつける素敵な植物であるイチイ。なぜこのようなネガティブな花言葉がつけられてしまったのでしょう。
イチイは寿命が長い植物で、海外では墓地に植えられていることがあります。墓参りでイチイを見ることで、大切な人の死や別れを想像しました。そのため、イチイにはこのようなネガティブな花言葉がつけられました。
オンコは北海道や東北で呼ばれる名。クネニはアイヌで呼ばれる名です。日本の北のほうでは特有の呼び名があるようですね。実際、東北や北海道では、生垣に利用されるほど、身近な植物なのです。
イチイは漢字で書くと「一位」。こちら、変わった名前ですよね。こちらは、かつてイチイを材料に笏(しゃく)を作ったことが由来します。笏とは、貴族が手に持つ細長い板のこと。ひな祭りのお内裏様が手に持っているものが笏です。
このイチイで作った笏を作ったことで、官位の最上位を貰ったことから、「一位」という名がつきました。またこのことから、シャクノキ(笏の木)とも呼ばれることがあります。
学名の「Taxus」はギリシアで「弓」という意味。イチイを材料にして、弓をつくることができるため、この名がついたとされています。
イチイは花はあまり目立ちません。花期は3~4月ごろ。白や淡い黄色の花を咲かせます。しかし、イチイの特徴というと、やはりその果実と言えるでしょう。花が終わり、秋になると果実がなります。その果実は真っ赤な色をしていて、とても美味しそう。
イチイの果実は、食用になるのですよ。焼酎に漬けるなどして食べることができます。しかし、熟した実以外は毒がありますので、気を付けたいですね。
イチイの葉は明るい緑色。イチイのなかでも、黄緑色の葉をしているのが「オウゴンイチイ」。実際に黄金色をしているわけではありません。しかし、オウゴンイチイの葉は明るく、他のイチイと比べて存在感があります。太陽の日差しに当たるとまるで黄金色に見えるのでおすすめです。
東北や北海道では生垣としても利用されるイチイ。しかし、生垣だけでなく、イチイは盆栽としても楽しめて人気な植物です。盆栽にすると、まるで松のよう。横に伸びる姿は上品でまさに「高尚」。
日陰でも育てやられるほど、丈夫な植物。水を好むため、たっぷり水やりをしてくださいね。初心者の方にもおすすめですよ。ぜひイチイの盆栽に挑戦してみませんか。
GreenSnap編集部