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ひまわりといえば、夏の代名詞として知られる、太陽のようにパッと明るく大きく咲くお花ですね。夏ごろになるとお花屋さんには必ずといっていいほど並びますし、ひまわり畑で摘んだり、最近では小型の品種も開発され、お家の庭で育てる人も多いです。今回は、そんな長年愛されるひまわりの花のドライフラワーの作り方、飾り方などをご紹介します。
ひまわりは別名サンフラワーとも呼ばれるキク科ヒマワリ属の一年草です。一つの大きな花に見えますが、実は他のキク科の花と同じように、多数の花が密集して一つの花を形成する頭状花序の構造をしています。花びらのように見える部分は舌状花、その内側に花びらを持たない筒状花がびっしりと並んでいる状態です。
ひまわりは大きめの花であることが多いため、しっかりと乾燥させるのに時間がかかったり、舌状花の部分は水分がとんで大菊形が変化するため、ドライフラワーにするのは少しむずかしいといわれることがあります。ただし、花びらではない筒状花は水分をあまり含まないので、さほど変化なく楽しむことができます。
筒状花の暗い茶色〜黒の色味は、あまり花では出しにくい色味のため、引き締め役としてドライフラワーアレンジで活躍してくれます。ひまわりそのものの形を楽しむのではなく、変化した姿を楽しみたい方にはおすすめです。
ひまわりと一口にいえども、その咲き方は品種によって様々です。ひまわりのドライフラワーは、花びら部分の舌状花が一重か八重か、中心の茶色っぽい部分である筒状花の大きさはどうかで、その仕上がりの雰囲気もまったく変わります。
以下に、ひまわりの咲き方別で、ドライフラワーの仕上がりの特徴をご紹介します。
一重咲きのひまわりで有名なのは、ビンセントシリーズ、サンリッチシリーズなどです。一重咲のひまわりは、ドライフラワーになるとそのできにもよりますが、舌状花がひしゃげて、筒状花の濃い茶色がより際立つような仕上がりになります。
八重咲きのひまわりで有名なのは、テディーベア、レモネード、東北八重などです。舌状花の形状が中心に向かって細かくなり、筒状花の色味がほぼ変わらないものが多いです。ドライフラワーになると、より花色やそのボリューミーさが際立つ仕上がりになります。
半八重咲きとは、舌状花の形状が外側が大きく平たく、内側が細かく、はっきりと分かれた状態になっています。レモンエクレア、モネのひまわり、ゴッホのひまわりなどが代表的な品種で、ドライフラワーになるとユニークで動きのある仕上がりを楽しめます。
ドライフラワーの作り方は大きく2通りあり、一つはハンギングをして自然乾燥させる方法と、もう一つはシリカゲルという乾燥剤を使う方法です。ひまわりは大輪種が多いので、蓋付容器を必須とするシリカゲル法では、ややむずかしいかもしれませんが、仕上がりはシリカゲルの方が生花に近く、おすすめです。
八重咲きひまわりと、白の姫ひまわりで組んだ、夏らしい爽やかなリースです。八重咲きひまわりのコクのあるオレンジ色が、鮮やかながらも上品で落ち着いた印象をもたらしています。
アジサイやスモークツリー、ユーカリなどと合わせたひまわりのスワッグです。ベースの色味がシルバーグリーンなので、そこへひまわりの濃い黄色が入ると、一層際立って美しいです。
一重咲のひまわりが主役で、周りを花かんざしやミモザが囲むドライフラワーBOXのアレンジです。ひまわりとミモザが作り出す明るい黄色の雰囲気を、ひまわりの筒状花の濃い茶色が引き締めてくれています。
ひまわりは萼がしっかりしているので、舌状花をとって飾っても、形良い萼と筒状花のシックな色味をシンプルに楽しむことができます。舌状花はドライにすると変形しやすいので、あえて舌状花を取り除くのもいいかもしれません。
夏の代名詞であるひまわりは、ドライフラワーにすることで、もちろん生花よりも長くその美しさを楽しむことができます。存在感抜群で主役級のひまわりのドライフラワーをつかって、いろんなアレンジを楽しんでみてください。
GreenSnap編集部