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ハルジオンの花言葉は、「追想の愛」です。日本の道端や公園など、あちこちに自生しているため、雑草の一種としても知られています。今回は、そんなハルジオンの花言葉の意味や由来のほか、名前の由来、花の特徴などについてご紹介していきます。
ハルジオンの花言葉は、「追想の愛」です。
花が開花している時は上を向いて咲きますが、蕾の状態では下を向いています。ハルジオンの茎の中は空洞になっていて、蕾のハルジオンの姿がまるでうなだれているように見える様子が花言葉の由来とされています。
ハルジオンの印象からは少し意外な花言葉かもしれませんが、この花言葉はハルジオンに姿形が似ているシオン(紫苑)の花言葉「君を忘れず」「追憶」から来ているといわれています。
紫苑の存在は平安時代の「今昔物語集」にも記されており、亡き父を悼む兄弟の物語に登場します。弟は思い草で知られる紫苑をお墓参りで植えていたということが、紫苑の花言葉の由来だと伝えられています。
淡いピンク色や白色で可愛らしい印象のハルジオンは、3月~6月頃に見頃を迎えます。
昔は観賞用の花として扱われていましたが、繁殖力が強く、現在では道端などにもよく自生しているため、雑草としても扱われています。
ハルジオン(春紫苑)の名前は古くから日本にあるキク科に属する紫苑に似ていることから、植物学者である牧野富太郎氏によって名付けられました。紫苑は秋の季節に咲く花で知られていますが、ハルジオンは春に咲くことから春紫苑と呼ばれるようになりました。
また、一度抜いてもまた生えてくる強い生命力を持っており、「貧乏草」という別名もあります。
ハルジオンの英名は「Philadelphia fleabane」で、原産地である北米フィラデルフィアの名前が付けられています。その他、「Philadelphia daisy」などとも呼ばれています。
ハルジオンは多年草植物であり、道端や野原などに多く自生しています。開花時期は3月~6月頃で、淡いピンク色や白色の花を咲かせます。草丈は約30cm~100cmで、花びらの大きさは約2cmです。
ハルジオンは1920年頃に観賞用の植物として日本に持ち込まれましたが、その繁殖力の高さからたちまち全国に分布しました。
ハルジオンによく似ている植物では、ヒメジョオン(姫女苑)という種類があります。ハルジオンと比べると、ヒメジョオンの方が草丈は高く、白色の花を咲かせます。開花時期はハルジオンよりも遅く、5月~8月頃が見頃です。
小さな花で可愛らしい印象があるハルジオンですが、実はとても繁殖力が強い植物として知られています。現在では、日本だけでなく世界中に広く分布しています。ハルジオンは根元からしっかりと取り除かない限り、多年草であるため何年も同じ場所に咲き続けます。
育つ環境も場所を選ばず荒廃した土地でもたくましく育つことから、貧乏な家の庭などにも生えるイメージがあることが、ハルジオンが別名「貧乏草」と呼ばれるようになった理由の一つでもあります。
しばしば農作物などを妨害することもあり、現在では雑草として扱われることが多いです。ハルジオンはその強い繁殖力から、環境省の自然環境局にて「要注意外来生物」に指定されているほどです。
道端や空き地などに咲くハルジオンは、春が訪れていることを知らせてくれる花です。小さくて可愛らしいハルジオンを見ていると、自然と心が癒されます。
ハルジオンは、鉢植えや地植えなどでご自宅にて育てることも出来ます。特に地植えの場合は、ハルジオンが持つ繁殖力の強さなども考えて植える場所は慎重に選ぶようにしましょう。
GreenSnap編集部