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グリーンとして知られるカンアオイですが、お花が咲くことも忘れてはいけません。あまり咲いていても目立ちませんが、しっかりと花が咲くのですよ。しかしいったいどんな花が咲くのでしょうか。今回は、カンアオイの基本的な育て方と花、そして花言葉についてもご紹介します。
カンアオイの花言葉は「秘められた恋」。こちらは、カンアオイの花が葉の下に隠れている様子からつきました。そっと見え隠れするような花は恥ずかしがり屋のようで愛らしい植物です。
カンアオイは、漢字で書くと「寒葵」。葉が葵に似ていることや、寒さに冬でも強く枯れないその性質から「カンアオイ」という名が付きました。寒い日陰でもしっかりと育ちます。一般的に植物は花を楽しみに育てる方が多いかもしれませんが、カンアオイの楽しみは葉と言えるでしょう。
カンアオイの葉は分厚く丈夫で、白い模様が入っているものが多いです。艶もあり、薄くしい葉を楽しむことができます。背丈は10~30センチほど。花期は10~12月ごろで、寒い時期に咲く植物です。花の色は暗く、濃い紫色をしています。
寒さに強く、冬でも枯れない葵に似た葉をもつ植物として、「寒葵」という名がつけられています。カントウカンアオイとも呼ばれます。
カンアオイの花というと想像がつかないという方も多いかと思います。確かにカンアオイの花を意識することはないかもしれません。花期は先述したように10~12月。この時期に、カンアオイはしっかりと花がつくのです。
しかし、花はあまり目立たずひっそり。そのため、あまりカンアオイの花を意識したことがない方や、そもそも見たことがないという方がいらっしゃるのです。
9月の終わりくらいから、花芽が付き始め、10月ごろから小さな筒状の花が咲きます。カンアオイの花は葉の下に咲き、暗い色をしているため非常に目立ちにくいです。ぱっと見ただけでは花が咲いていることに気が付きにくいです。さらに花の色が暗いため、一見して枯れているようにも…。
カンアオイの花弁のように見えるものはガクです。花弁は退化しています。つまり花びらのように見えるものは正しくは葉。ぱっくりと口を開けたように見えるのは口環です。口を開けたように見える姿はまるでラフレシアのよう。
カンアオイには、「オトメアオイ」、「ヒメカンアオイ」、「コシノカンアオイ」、「パンダカンアオイ」、「オフジノカンアオイ」、「タイリンアオイ」などその種類は非常に豊富で100種類以上。それぞれ特徴を見てみましょう。
箱根の乙女岬で見つかったことで「オトメアオイ」という名がつけられています。美しい斑が入った葉が特徴のカンアオイで、花期は夏。
カンアオイの中でも小型な種類。ころんとしたハート型の葉が特徴的です。秋から冬にかけて、小さな暗い紫色の花を咲かせます。
カンアオイの中では大型のもので、花期は2~5月。花は大きく3センチほどあります。
こちらは一風変わった名前のカンアオイ。花が紫と白という2色のはっきりしたコントラストがまるでパンダのように見えるため、パンダカンアオイという名がつけられました。他のカンアオイと比較すると、こちらは10~20センチと小柄。しかし、パンダのような見た目がかわいらしく、愛されているカンアオイの一種です。
花弁が黄色っぽく中心が紫色になっているカンアオイ。花期は12~5月で鼻の大きさは3~4センチほどとカンアオイの中では大きめです。このなかでも大きなものは「オオフジノカンアオイ」と呼ばれます。
その名から想像がつくように、大型のカンアオイです。4~5月に暗い紫色の花を咲かせます。他の種類と比べ、大きめの花が特徴的です。
背丈が10~30センチと大きくないカンアオイ。そのため、お庭にも迎え入れやすいと言えます。鉢植えでも育てやすいです。日陰を好みます。また葉焼けを起こすため、日がよく当たる場所での育成はさけましょう。そのため、カンアオイの育てる場所は、日陰または半日陰が好ましいです。
鉢植えでは、土が乾いてから水やりをたっぷりと行ってください。乾燥を嫌うので、常に土が若干しっとりとした状態を保つたせると良いでしょう。しかし、湿気も苦手としますので、雨の多い時期には、雨が当たらない場所に移動させるなど湿気対策をしてください。
カンアオイは一見地味な花ではありますが、葉には斑が入って美しいです。葉の斑の入り方でも種類を選んでみても良いかもしれません。お庭に日陰スペースが余っている方は、カンアオイを育ててみませんか。花期になったころは、そっと葉の下をめくって花も観察してみてくださいね。
GreenSnap編集部