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素敵な花言葉と少し怖い花言葉の両方を持っている黒百合(クロユリ)は、独特な花色と美しい姿をした人気のお花です。強い香りを放つので苦手という方もいらっしゃいますが、お庭のイメージを変えてくれる素敵な存在でもあります。
今回は、そんなクロユリの花言葉の意味や由来、種類、特徴などを紹介していきます。
クロユリの花言葉は、「呪い」や「復讐」といったネガティブな怖い意味と、それに相反したロマンチックな「愛」や「恋」という意味があります。
クロユリの愛や恋を意味する花言葉は、アイヌ民族の伝説に因んでいます。アイヌの人々の間では、クロユリを誰にも気付かれずに、好きな人のそばに置くことができたら、両思いになれるといういい伝えがあります。
一方の呪いや復讐といった怖い花言葉は、実在した加賀藩の戦国武将「佐々成政」の実話が由来しているといわれています。成政の妻、小百合が自分の留守中にほかの男と密通していたという噂を信じ、成政は小百合らを殺害しました。
そのとき小百合は、無実を訴えながらも、自分の恨みで黒百合が咲いたときは、佐々の一族が滅亡のときだと言い残し死んだそう。その後、本当に成政は切腹する事態となったため、このような怖い花言葉がつけられたといわれています。
クロユリは北半球に分布している高山植物です。花の見頃の時期は5月から8月とされていて、北海道では4月から5月頃に開花し、本州では7月頃に花を咲かせます。
花の色は黒色をしており、黄色の花粉が中心にあります。花からは強い香りがします。
クロユリには、草原などにある「エゾクロユリ」と、高山で自生する「ミヤマクロユリ」が存在します。
エゾクロユリと比べ花数が少なく、少し緑が入ったような色をしている特徴があります。
黒百合は特徴的な花色と美しい花姿から切り花で人気があります。匂いが強烈なため好まない方もいると思いますが、お庭で育てると雰囲気を変えてくれる素敵な花です。みなさんも黒百合を育ててみてはいかがでしょうか。
ただし、クロユリの花言葉には怖い意味もありますので、人へ贈る際は注意した方が良いでしょう。
GreenSnap編集部