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青や白やピンクなど、さまざまな花色で楽しませてくれるヤグルマギク(矢車菊)。春のガーデニングに欠かせない花で、切り花やアレンジメントなどでもよく使用される人気の花です。今回は、そんなヤグルマギクの花言葉の意味や由来、贈る際の注意点のほか、種類や特徴などについてもご紹介していきます。
ヤグルマギクの花言葉は「繊細」、「優美」、「優雅」、「信頼」、「上品」、「清楚」などのたくさんの花言葉があります。
ヤグルマギクの花には、王族に愛されていたと思われるエピソードがあります。その昔プロシアの王妃がヤグルマギクを摘みながら、王子たちに教育していたことに由来し、「教育」という花言葉がつけられたそうです。
ヤグルマギクの花言葉をプレゼントする際に、一つ注意しなければいけない点があります。それは「独身生活」という花言葉もあるということです。これは「バチュラーズボタン」という、欧米で独身男性が襟元にヤグルマギクを飾っていた習慣に由来します。
花好きの人はこの意味を知っているかもしれないので、くれぐれも嫌味なプレゼントにならないように、前もってどの意味を込めたのか説明が必要になりますね。
日本では端午の節句に花を咲かせ、その花姿が矢車に似ていることからヤグルマギクの和名がつけられました。欧米ではコーンフラワーといわれ、小麦畑の雑草という意味になります。また属名のケンタウレアやセントレーアはギリシャ神話に由来します。
ケンタウロスという半人半馬の伝説の生き物が、傷を負ったときにキクの花で傷を治したことからつけられました。
また、実はヤグルマギクはドイツとエストニアの国花になります。エストニアではライ麦が主食のためこの花が国花となっています。
ドイツはナポレオンの侵略から逃れた、当時のプロセインのルイーズ王妃が王子たちを慰めるために、ヤグルマギクの花かんむりをつくりました。
その王子の一人が後の初代ドイツのウルヘイム皇帝となり、皇帝の紋章として掲げました。皇帝の花と呼ばれ、ドイツの国花となったそうです。
ヤグルマギクは八重咲きのものが多く、筒状の花びらと、青や紫色の花を主に咲かせます。背丈が1メール近くまで生長するので、小さく育てたいならば剪定するなど工夫が必要となります。
また花を乾燥させても花色が色褪せないため、ドライフラワーや切り花としても人気があります。
ヤグルマギクはヤグルマソウと同種に思われがちですが、これは全くの別種類になります。ヤグルマギクはキク科ですが、ヤグルマソウはユキノシタ科になるため、使い分けた方がよいでしょう。どちらもヤグルマソウと呼ばれるので混同されがちです。
また英名はどちらも同じくコーンフラワーとして命名されているので、ますます混乱を招きます。ハーブなどで使われるコーンフラワーは主にヤグルマギクを指します。ヤグルマギクの花びらが、ハーブティーに使用されるのでハーブとしても常用が高いです。
ヤグルマギクの仲間には500から600種があり、園芸用では「モンタナ」や「モスカタ」という種類があります。
モスカタはジャコウのような香りがするため英名のスウィートサルタンが有名になります。黄花はイエローサルタンと呼ばれ、こちらの通り名が有名です。
またアザミヤグルマやブラックボールと呼ばれる品種もあり、切り花などでも多くヤグルマギクは使用されます。
また、ヤグルマギクは丈夫で育てやすく初心者の方にもおすすめの植物です。種類や品種も多く様々なバリエーションが楽しめますよ。主に春の花壇でよく見かけることが多く、彩りを与えてくれます。
みなさんもヤグルマギクを育てて、花壇で寄せ植えを楽しんでみてはいかがでしょうか?
GreenSnap編集部