warning
error
success
information
夏に咲く糸のような花が煙のようにみえることからスモークツリーと名付けられた植物で、花木としてはもちろん、アレンジメントなどでも使用されます。また、秋には紅葉もするため長い期間楽しむことができます。
今回は、スモークツリーの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。
煙を巻き上げているイメージから「煙に巻く」や、「はかない青春」は同じように煙というイメージから、すぐに消え去ってしまう青春時代を例えたことが由来だと考えられています。
英名のスモークツリーと同じく日本でも「煙の木」という別名がつけられており、枝全体を覆う花穂が遠くから見ると煙を巻き上げているように見えることから、この名前がつけられました。
このスモークツリー独特の特徴的な花穂は、花が咲き終わったあと、種をつくらない不稔花の軸が長く伸びていくことでつくられ、細く長い線が集まった綿毛や羽毛のような見た目をしています。
そのほか、日本ではハグマノキ(白熊の木)とも呼ばれ、これは僧が持っている仏具の払子が由来となっています。
花色は品種によって異なり、白や赤、薄いピンクといった色が主に知られています。
名前の由来にもなっている綿毛のような花穂と比べると、咲かせる花自体は直径約3mmほどと細く目立ちませんが、花つきが綺麗な品種もあり、ラブリーローズの花などはドライフラワーや切り花、フラワーアレンジメントのアクセントとして使用されることがあります。
また、スモークツリーはウルシ科の植物のため肌の弱い方が植え付けなどのときに触れてしまうとかぶれてしまう可能性があるので、手袋などで皮膚を保護しながら植えましょう。
成長速度が早く気温の変化にも強いため、庭などにシンボルツリーとして植えられることも多い樹木となっています。花は6月から7月の初夏頃に咲かせることが多く、その後に木全体を覆うようにつける綿毛のような花穂をつけるのが特徴的です。
スモークツリーは雌雄異株の樹木で、このような花穂をつけるのは雌木のみとなっており、鑑賞としての価値も高いことから園芸用や庭木用として流通しているものの多くは雌木となっています。
葉は円形やたまご形をしており、秋には美しい色の紅葉をつける品種も多くあるため、紅葉を楽しむ落葉樹としても知られています。
スモークツリーの品種は花の色や葉の色によって分けられ、そのなかでも観賞価値の高いものが好まれて栽培されています。
有名な品種としては、花つきが良く薄い色の葉をつける「グレース」があります。成長速度が早いこともあり、開花から紅葉まで鑑賞期間が長い品種でもあります。
また、赤紫色の葉をつけ、秋には美しい落葉を楽しむことのできる「ロイヤルパープル」もスモークツリーの代表的な品種のひとつです。ヨーロッパなどで多く栽培されており、存在感のある濃く美しい葉の色が人気です。
多くの品種は5m近い背丈まで成長する高木ですが、矮性品種もあり、「ヤングレディ」や「リトルルビー」といったものが有名です。
日本でも洋風の住宅や庭に合うことから植えられるようになり、花や花穂はフラワーアレンジメントや切り花としても使用されています。
育てること自体は難しくないため初心者のもおすすめなので、みなさんも育ててみてはいかがでしょうか?
GreenSnap編集部