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夏植え球根は、短期間で花をつけ、育てやすい品種も多いので、ガーデニング初心者にはおすすめです。凛とした佇まいが美しい夏植え球根が、夏の疲れを癒してくれます。
今回は、夏植え球根の特徴、おすすめの種類などをご紹介いたします。
夏植え球根は、夏に植えてから秋に花をつける、植え付けから開花までの期間が短い品種が多いのが特徴です。夏の暑さで花が少なくなりがちな初秋から初冬の花壇やプランターを、鮮やかに彩ってくれます。
夏植え球根は、秋に花をつけ、冬に葉を伸ばして球根に栄養をため、夏に休眠するサイクルで成長しています。
夏植え球根の多くは、8月中旬〜9月中旬の晩夏に植え付けをします。だいたい1ヶ月後には花をつけ、コルチカムなど早いものでは、植え付けから数日で花を咲かせます。
【開花期:7〜10月】
リコリスはヒガンバナの仲間で、雄しべが長く伸びた、繊細な花姿をしています。ほかの夏植え球根と違って、6月ごろから植え付けが可能で、7月から秋頃まで開花します。耐暑性耐寒性、耐病害虫、ともに優れており、数年間植えっぱなしでも良く育ちます。
【開花期:10月中旬〜12月】
ネリネは別名ダイアモンドリリーとも呼ばれ、花びらが日に当たると、キラキラと光が反射することから名付けられました。中でもボーデニーやウンデュラータは耐寒性がありますが、サルニエンシスは耐寒性が低く腐りやすいので、鉢植えにして育てるといいでしょう。
【開花期:10〜12月】
ポリキセナは草丈が5〜10cm前後と、非常にコンパクトに花を咲かせます。地ぎわから葉を数枚、左右に展開させて、その隙間から紫やピンクなどの色をした花を咲かせます。花の表面には光沢があり、つやつやと光を反射させます。
【開花期:10月下旬〜2月】
オキザリスはカタバミの仲間で、比較的小さな花をたくさんつけ、長期間咲き続けるのが特徴です。日が当たると花が開き、株を覆うように咲くので、満開時には見応えがあります。品種も多様で、葉柄も斑がはいるもの、全体が赤褐色のものなどさまざまです。
【開花期:9月下旬〜10月】
ステルンベルギアはクロッカスにも似た、コップ型の黄色い花を咲かせます。花びらには光沢があり、上品な出で立ちです。耐寒性が高いので、数年間は植えっぱなしでも問題ありません。水はけがよければ、他はあまり手のかからない初心者向けの花です。
【開花期:9〜10月】
コルチカムは地ぎわから薄い黄緑色の花茎だけを伸ばして、紫系統の花を咲かせます。大きな球根に養分をためているので、水耕栽培で容易に育ちますし、水なしにそのまま置いておいても開花します。ただし非常にエネルギーを消耗するため、開花したら土に戻してあげましょう。
夏植え球根は、地ぎわから花だけを咲かせたり、花茎しか伸ばさない品種が多いのも特徴のひとつです。そのため、常緑性のあるフッキソウやアイビーなどと組み合わせると、緑を背景に、夏植え球根の花がより際立ちます。
夏に大量の雨が降りやすい日本では、排水性に気を配らなければなりません。花壇などの地植えで育てる場合は、植え付け場所に土を高く盛ってレベルをあげたり、傾斜などをつけるといいでしょう。
また、レンガなどで土どめの縁をつくるレイズドヘッドに植え付けるのもおすすめです。
夏植え球根の花が終わったら、早急に花首からもぎ取って花がらを摘みましょう。そのままにしておくと、カビやウィルスが発生してしまいます。この花後と、冬の間2ヶ月に1回ほど追肥をしてあげてください。
春すぎ頃になって暖かくなり始めると、徐々に葉の色が黄色く変色していきますので、それが休眠期にはいる合図です。7割くらい葉が変色したら、球根を掘り起こして分球して、泥を落として乾燥させます。
リコリス、ステルンベルギアは植えっぱなしでも問題ありませんが、ネリネは夏の加湿で腐りやすいので掘り起こしてあげるといいでしょう。
GreenSnap編集部