warning
error
success
information
じつは、ガーデニングや家庭菜園で使い終わった古い土は、一般ゴミとして捨てることができません。土の捨て方にはいくつか方法があるので、正しく処分したり再利用しましょう。
今回は使い終わった土の捨て方や、土のリサイクル・再生方法についてご紹介します。
ガーデニングで植物を育て終わったあとの土は、もともと土が持っていた団粒構造という、植物を育てるのに適した構造が失われてしまいます。
植物を育て終わった土をそのまま使って新しい植物を育てると、根腐れしたり病気にかかって生育不全を起こす可能性が高いので、土を処分して新しいものを使うか、土を再生して使いましょう。
古い土には病原菌ウイルスや、害虫の卵が残っている可能性があります。前作の古い根や雑草のタネが混在していると、新しい植物の成長の邪魔になってしまいます。
これまでの水やりによって土の粒が細かくなりすぎると、本来あったはずの保肥性がなくなり、通気性や排水性の悪い土になってしまいます。
土の栄養がかたよっていたり、酸性になっている可能性があります。また、植物の成長に欠かせない微生物も減っています。
それでは、土はどう捨てればいいのでしょうか。ここからは土の正しい捨て方について、4つの方法をご紹介します。
多くの場合、土は一般ゴミとして捨てられませんが、中には条件を守った上で回収してくれる自治体もあるようです。まずはお住まいの自治体のホームーページを確認するか、清掃事業係に電話して聞いてみましょう。
不用品回収業者は土や石の回収もしてくれます。業者にもよりますが、土の処分の相場は基本料金2000〜3000円+土1kg/60円ほどです。ただし、土に混入物があるか否かで料金も変わるので、しっかり不用品回収業者に確認しておきましょう。
ホームセンターの一一部店舗では、園芸用土を購入すると同程度の量の土を無料で引き取ってくれるサービスを展開しています。園芸用品店でも同じような引き取りサービスをしているところもあるので、上手に活用しましょう。
使い終わった土は、リサイクルして再利用するのもひとつの方法です。土は熱消毒して、堆肥を混ぜれば、再びガーデニングに使うことができます。新しい土を購入する必要もないので、土のリサイクル方法を覚えて、再利用しましょう。
園芸シート(新聞紙やゴミ袋でもOK)
フルイ(荒目・中目・細目の3種類あるとよし!)
水(念入りにやりたいときは熱湯)
ビニール袋(黒がおすすめ)
土壌改良剤(苦土石灰、腐葉土や堆肥、もしくは市販の古土リサイクル材)
園芸用手袋
作業は園芸シートの上でやるとラクですよ。まず、しっかりと乾燥させた古い土を、荒目→中目→細目の順でフルイにかけていきます。不要な落ち葉や、古い根などのゴミを取り除いていきましょう。
次は土を消毒していきます。握ってお団子ができるくらいまで土を水(もしくは熱湯)で湿らせ、黒いビニール袋に入れたら、空気を抜いて閉じます。直射日光が当たる場所に置いて、真夏であれば1週間放置すれば熱消毒完了です。
念入りに消毒したい方は、1ヶ月ほどおいて、その間ひっくり返したり、土が乾燥しているようであれば湿らせて、蒸し焼き状態にします。
消毒がおわったら、腐葉土や堆肥などの有機物を、古い土の4〜5割ほど混ぜて水はけをよくさせましょう。土の栄養補給として、粒状の緩効性肥料を土全体に混ぜて完了です。
市販の古土リサイクル材を使えば、もっとかんたんに土をリサイクルできます。製品によっても異なりますが、方法は、リサイクル材をフルイにかけた古い土に対して2〜3割ほど混ぜるだけ。とってもお手軽〜!
土は一般ゴミとしては捨てられないので、正しい捨て方や土の再生の方法を覚えておくと、日々のガーデニングもより楽しめますよ。ぜひ、土の捨て方に困ったときは、実践してみてください!
GreenSnap編集部