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果実の木を育てるには日頃からさまざまな手入れをしますが、おいしい果実を実らせるためには摘蕾や摘花、そして摘果の作業をする必要があります。
作業の時期や方法は植物によってそれぞれ異なることが多いため、作業する前に予め確認しておきましょう。
摘蕾、摘花、そして摘果それぞれの時期や方法などについて詳しく紹介してきます!
摘蕾とは、植物が蕾の状態の時に蕾を摘む剪定方法の一つです。摘蕾することで花数を少なくし、残りの蕾に養分などが集中するようにします。
摘蕾にはいくつかの蕾を残すことで花や果実を大きく育てることができ、植物自体を旺盛に育てたい場合には全ての蕾を摘み取ります。柿やリンゴの木などは、多くの蕾が付いていれば摘蕾することでその効果が期待できるでしょう。
摘蕾は、育てている植物の花が咲く前の時期に行います。摘み取る蕾の数は植物ごとに異なりますが、手で蕾を一つ一つ丁寧に摘み取りましょう。
作業にあまり慣れてない場合はどの蕾を取り除けばいいか判断に迷うことがあると思いますが、なるべく育ちが悪い蕾を中心に摘み取ります。
全体的に蕾の数が少ない場合は、摘み取る数を減らしたり摘蕾自体を無理にする必要はありません。バラなど植物の種類によってはトゲがあるため、作業する時は怪我しないためにも軍手が必需品です。
摘花とは、より優れた花や果実を実らせるために花を摘み取る方法です。摘蕾と同様で、必要な場所に養分を行き渡らせるために行います。
花数はおもに摘蕾で調整することができ、開花した時に花数が多いようであれば摘花を行いましょう。植物によってはもともと花数が少ない品種や種類があるため、摘花は花数が多い場合に行います。
摘花は花が8割程度咲いた頃に行うのがベストで、摘蕾と同様に育ちや見た目が悪い花などを重点的に摘み取ることが大切です。
摘蕾は主に素手で作業しますが、摘花の場合は摘果バサミなどを使用することで硬い茎でも無理なく切り取ることができます。また、作業は1本づつ丁寧に行うことを心がけましょう。
摘花の方法は植物によって異なり、例えばリンゴの場合であれば花房の中心に咲く花に一番栄養があるため、中心の花を残すようにすることがポイントです。
花の大きさは果実の大きさにも直接影響するので、残す花によって果実の美味しさも決まります。取り除く花をよく見極めて、植物の品種や種類に合った方法で摘花を行うことが効果的です。
摘果と摘花は同じ読みですが、漢字を見てわかる通りそれぞれの意味は異なります。
摘果とは、花後になる未成熟な果実を摘み取る剪定作業のことです。育ちが悪かったり実がなり過ぎた場合は、摘果することで株全体の負担を軽減できます。
摘蕾や摘花でも厳選させることができますが、実際に実がなった状態で選別した方が失敗も少ないです。
摘果は基本的に実がつき始めたら早い時期に作業した方が良い場合が多いですが、植物によっては遅い時期に摘果する「後期重点摘果」を行うことで果実の品質を向上させることができるといわれています。
摘果の方法は植物によって異なりますが、例として温州みかんの場合は1つの枝に対して1つの果実のみ残していき、葉があまり付いていない枝の場合は果実は全て取り除きましょう。
摘果した果実は味が良くないという訳ではないため、熟していればもちろん食べることができます。
どの植物の場合でも、作業は摘蕾、摘花、そして摘果の順序で行います。植物の品種や種類、そしてその年の育ち具合からこれらの作業が不要な場合もあるため、植物をよく観察して作業が必要か確認しましょう。
摘果は果実がなる植物のみに行う作業ですが、摘蕾と摘花は果実以外の花が咲く植物にも作業することができます。摘蕾や摘花することで綺麗な花が長い期間観賞できることが多く、手入れの一つとして効果的です。
肥料や水まきなど植物の基本的な手入れについて知っている方は多いと思いますが、今回紹介した摘蕾、摘花、そして摘果という剪定方法は馴染みがない方もいるではないでしょうか。
普段からご自宅のお庭などで果実を育てている方も、これらの作業をすることで果実のおいしさにも変化がでてくる可能背が高いです。
どれも難しい作業ではないため、機会があれば摘蕾、摘花、摘果の作業をして、果実の収穫を楽しみましょう!
GreenSnap編集部