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植物にはいくつもの育て方があり、とくに種を撒いてから発芽するまでの期間はとても大切です。植物を畑など屋外で栽培する場合は、天候などの影響で発芽しないこともあります。
発芽を成功させるためには育苗ポットなど便利な物がいくつもあるので、効率的に使用してみましょう。育苗のメリットや使用できる道具と使い方を中心に紹介していきます。
育苗(いくびょう)とはポットなどの容器に種を撒いて苗を育て、ある程度生長したら畑に移植させる方法のことです。
発芽を成功させるためには適度な温度と水分、酸素や光が必要で、これらの条件がクリアできていれば育苗は成功しやすいといえます。
植物を地植えで栽培すると天候や害虫の被害などが心配ですが、育苗の場合はポットごと手軽に移動できるので管理しやすいです。育苗であれば台風などの悪天候でせっかく撒いた種が流されてしまうこともなく、丈夫に苗を育てることができるでしょう。
また、ベランダなど限られたスペースを利用して家庭菜園する場合は育苗しながらプランターで別の植物も栽培できるので、植物を効率的に育てられます。
育苗箱は、同様の植物の苗を同時に育てる時に役立ちます。主に「稚苗用育苗箱」「中苗用育苗箱」「クリスタルカット育苗箱」の種類があり特徴などもそれぞれ異なりますが、ここでは育苗箱の基本的な使い方について紹介していきましょう。
育苗ポットは、おもにビニール素材で作られた「ポリポット」とピートモスが原料である「ジフィーポット」の2種類があります。育苗ポットにはサイズの種類が多く、育てる植物の種類や種まきの時期によって適当な大きさの育苗ポットを使用しましょう。
育苗トレーは育苗ポットをまとめて保管できるトレーで、一度で多くの苗を育てたい時に便利です。育苗の方法は育苗ポットとほとんど同じです。
育苗マットは苗床に詰める土の代わりとして使用し、適温環境で発芽を促進させる効果があります。育苗マットにはいくつもの種類がありますが、主にウール素材やヒータータイプのものが多いです。
育苗適している土の特徴は、肥料成分である窒素、リン酸、カリがバランスよく配合されて適度なpHが維持できるものです。また、排水性や保水性のバランスが良好になる土もおすすめです。
ただし、育てる植物によって土の条件は異なるため、作業する前にどのような土が適切か予め調べておきましょう。
トマトを例にすると、黒ボク土 5: ピートモス5の割合で配合することで簡単に作れます。さらに、pH6.5になるように石灰も混ぜていきます。
ここでは一例を紹介しましたが、トマトの場合でも他の配合で育苗もできるため、使用する土の種類や配合率などを調べておくと作業しやすいです。
畑やプランターなどに直接種を撒いて育てることもできますが、育苗箱や育苗ポットなどの道具を使用することで環境に左右されず丈夫な苗を育てられます。最近ではマンションのベランダなどで家庭菜園する方も増えているため、限られた場所で植物を効率的に育てるためには育苗が役立ちます。
育苗は難しくないので、ご興味があれば育苗で丈夫な苗を育ててみることをおすすめします!
GreenSnap編集部