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ひょうたんのような捕虫袋が特徴的なウツボカズラは、つる性の食虫植物として人気があります。ホームセンターなどにも売られているので見かけたことがありますよね。
今回は、ウツボカズラの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。
「甘い罠」には、ウツボカズラが甘い香りで虫を魅惑して食す様子から付けれています。
ウツボカズラは、つるを草木に伸ばして絡ませて、袋をそこかしこにぶら下げる姿から「絡みつく視線」が付けられました。
ウツボカズラは和名のときに表される呼び名です。
科名と植物名はそのままのですが、学名と英名で表すと「ネペンテス(Nepenthes)」と呼ばれます。
ネペンテスはギリシャ語で「憂い」や「悲しみを消す」という言葉を表しています。しかし、その本来の由来はよく分かっていません。
ウツボカズラという和名が付けられた理由には、「靭」という矢を入れるものとウツボカズラの虫を捕まえる袋が重なって見えることから名付けられました。そして蔓性の植物という意味の「カズラ」を合わせて付けています。
漢字で書くと「靫蔓」になります。また、ネペンテス・アラタは「ヒョウタンウツボカズラ」という和名があります。
落ちた中には消化液が入っていて、虫が中に入っていしまうと二度と抜け出すことは出来ない構造になっています。
また、ウツボカズラは株が生長した6月から7月に小さな黄色い花びらが咲きます。
標高が1000m以上の山岳地帯でも育つ種類もあったり、3000mもの高い場所で育っていることも観測されています。
ウツボカズラには、低温・乾燥グループと高温・多湿グループと冷涼・多湿グループの3つの分けることが出来ます。
低温・乾燥グループでは、高さ800m〜1500mの山岳に自生している品種で「ネペンテス・アラタ」や「ネペンテス・トランカータ」というものが当たります。
よく植物園などで見かけられる品種が「ネペンテス・アラタ」です。「トランカータ」は、フィリピンにあるミンダナオ島の固有種です。
袋も40cm以上の大きい捕虫袋に育つインパクトのあるウツボカズラです。
その他の品種には、「ネペンテス・ベントリコサ」や「ネペンテス・マキシマ」という品種もよく見かけられます。
マキシマは古い時代から日本にも導入されている品種です。
50cm以上にもなる大型のウツボカズラでクワガタムシやネズミなども捕獲してしまう少し恐ろしい植物です。
次に、高温・多湿ではジャングルに自生するグループです。品種には、「ネペンテス・アンプラリア」「ネペンテス・ラフレシアナ」というものがあります。
アンブラリアは、ウツボカズラの中でも丸っこい形をしており、きれいに横に並んで育ちます。
ラフレシアナは独特の姿をしており、つるの形状に特徴のある鑑賞用として有名な品種です。
高温多湿を好み15度以上の環境で育てなければならないため大変とされています。
最後に、冷涼・多湿の品種は、標高が1000m〜3000mに自生し、霧にある場所で育つグループです。
その品種には、「ネペンテス・ラジャ」や「ネペンテス・エドワードシアナ」という名前で流通しています。
ラジャもエドワードシアナも全体的に赤くラジャはフットボールの大きさにも生育する大型の品種です。
日本ではワシントン条約で輸出が禁止されていますが、増産の品種であれば輸入することが出来ます。
エドワードシアナは、えりの部分が艶と深みがあることから観賞用として価値の高い品種です。
入手困難であり、育てるのも難しいとされているためなかなかお目にかかることが出来ません。
ウツボカズラは10度以上の温度がないと弱ってしまうので、冬は暖かい室内で育てましょう。
冬の管理をしっかりしてウツボカズラを楽しみましょう。
GreenSnap編集部