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月下美人はサボテンの仲間で、上品で甘い香りを持つ美しい花は、たった一晩しか咲かないことでも知られています。この記事ではそんな月下美人の花言葉や、花が咲く時期や咲かせ方、種類などについてご紹介します。
月下美人の花言葉は「儚い美」「秘めた情熱」「一度だけ会いたくて」です。
月下美人の花は1日しか咲かず、それも夜に人知れずひっそりと咲くことから、儚い、秘めた、会いたいなどのキーワードがつく花言葉がつけられました。
多肉質な葉を伸ばす森林性サボテンのひとつで、日本では鉢植えにして育てられている人気の植物です。
月下美人の花言葉は怖いというイメージがある方もいるようですが、これはおそらく英語の花言葉「危険な快楽」によるものと考えられます。この花言葉は月下美人の花が持つ香りが由来しています。
確かに「危険な快楽」と聞くと、薬などのネガティブなイメージを連想させるので、花言葉を贈る際には少し注意した方が良いのかもしれません。
月下美人は8月23日の誕生花です。
月下美人の開花時期は、5〜7月もしくは9〜10月頃で、とくに秋は花が咲きやすいです。白く美しい花を咲かせますが、日が落ちてから咲き始めて、朝日が登るころにはしぼむ一夜花であるのが特徴です。
その希少さから、「1年に1度しか咲かない」「満月の日にしか咲かない」という逸話が出回っていますが、実際には条件さえそろえば月の満ち欠けに関係なく数ヶ月おきに咲き、うまくいけば1年に5〜6回咲きます。
月下美人の花を咲かせるには、擬似的に生命の危機的状況をつくらないといけません。そもそも花が咲くのは子孫を残すためなので、いつまでも健康に育てていては、命の危険がない=子孫を残す必要がないと月下美人が判断し、花が咲かなくなります。
花を咲かせるコツは、7月から施肥を控えて8月中は無肥状態にし、8月頃から水やりを控えめにして9月に1週間ほど断水することです。こうすることで、月下美人が生命の危機を感じてつぼみがつくようになります。
月下美人はサボテンの仲間ですが、いわゆる柱サボテンなどのような寸胴な胴体ではなく、樹木に着生し登っていく森林性サボテンのひとつです。同じ森林性サボテンには、花までよく似た「孔雀サボテン」などがありますが、月下美人はこれの原種に当たります。
月下美人と孔雀サボテンの花はよく似ていますが、月下美人の花の大きさは20〜25cmほどで基本的には白色のみです(縁がピンクの場合もあり)。対して、孔雀サボテンは白のほか、ピンクやオレンジ、黄色などの花色の場合もあります。
同じ白色のときは、開花する時間で区別することもできます。月下美人は夜に花が咲き、朝方にはしぼむのに対して、孔雀サボテンは一度開花すると昼まで花が咲いていることが多いです。
また、月下美人は花の香りが強いことでも知られています。
月下美人の花の香りは、ジャスミンに似た甘く上品な香りです。つぼみがつく頃から強く香りはじめ、室内に飾っていれば部屋中が甘い香りで充満するほどです。
一説では半径10mにまで香りが届くとされるほど強く香りますが、強烈で不快ということはなく、柔らかい香りが広範囲に広がっていきます。
月下美人は、さまざまな園芸品種が生み出されています。いくつか紹介していきます。
ヒメゲッカビジンは、丸みが帯びた小型の品種です。香りが強く、翌朝まで花が咲き続けることが特徴的です。
ヨイマチクジャクは紅色の雌しべが特徴的で、この品種はつぼみが上向きにつき、花も上向きに咲かせます。
ジュウサンヤビジンは宵待孔雀と似たような花で、花が咲き終わったらピンクの実をつけます。
月下美人は育てることは少し難しく、咲いても一晩しか花を楽しめませんが、素敵な香りのために育ててみるのもいいかもしれませんね。
ただし、月下美人の花言葉には怖い印象を持つ方もいるかもしれないので、もし誰か人へ花を贈るときには少し注意してあげましょう。
GreenSnap編集部