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誰しも一度は聞いたことがあったり、歌ったことがある「エーデルワイス」。真っ白は花をつける、世界的にも有名な植物の一つです。標高の高い山に生えていて、登頂の証として持ち帰られていたこともあった貴重な花としても知られています。今回は、そんな高貴で美しいエーデルワイスの花言葉の意味や由来、花の時期や種類のほか、日本に自生しているのかなどについてもご紹介していきます。
エーデルワイスの花言葉は、「奥ゆかしい美しさ」、「高貴」 、「崇高」、「勇気」、「忍耐」、「初恋の感動」、「大切な思い出」など多くの意味が存在しています。
オーストリアのアルプス地方には、男性が危険を冒して標高の高い山に登り、エーデルワイスを無事に取って戻ると、女性にプロポーズが受け容れられるといういい伝えがあります。
しかし、エーデルワイスが咲く場所は高山の崖などとても危険で、簡単に採りに行くことはできません。そこから、「勇気」「忍耐」「大胆不敵」などという花言葉がつきました。
エーデルワイスという名の由来は、ドイツ語の「edel(エーデル)=高貴な」と「weiß(ヴァイス)=白」が合わさったもので、直訳すると「高貴な白」の意味になります。このようなことから、「高貴」「崇高」という花言葉がつきました。
高山にひっそりと咲くエーデルワイスの美しさに満ちた草姿は「純潔」の象徴と捉えられていました。そこから「奥ゆかしい美しさ」「初恋の感動」の花言葉が派生したものと考えられます。
また、「大切な思い出」という花言葉は、天使に恋をした登山家のいい伝えに由来するといわれます。
その昔、神々の世界での平和な暮らしに退屈した天使が地上に降り立ちました。人間界の苦労を味わってみたいと人間に姿を変えます。そうとも知らぬ登山家は、地上に舞い降りた美しい天使に恋をしてしまいます。
かなわぬ恋に苦しんだ彼は「せめてあの美しい姿を見る苦しみから救ってください」と祈りました。天使は思いを受け入れ、エーデルワイスの花を残して天へ帰りました。このことから「大切な思い出」の花言葉がつきました。
エーデルワイスの花言葉は怖いという噂がありますが、特にそのような事実はないようです。エーデルワイスの花が高貴で未知な存在であることから、少し怖いとネガティブに捉えられたのかもしれませんね。
エーデルワイスはスイスの国花にもなるほど有名な花です。
エーデルワイスの花の開花時期は5〜6月頃ですが、日本には自生しておらず、高山植物のため、園芸品種として育てるのも難しいとされています。
エーデルワイスは現在では大変貴重な花とされているため、品種改良はあまり進んでいません。ヨーロッパでも1種類しか咲いていないようです。また、花の数も減少したことから、スイスでは採取禁止にもなっています。
なお、エーデルワイスの仲間に「ハヤチネウスユキソウ」という花があり、日本でエーデルワイスといえばこの品種をさします。このほか「チシマウスユキソウ」、「ヒナウスユキソウ」、「ホソバヒナウスユキソウ」などがあります。
エーデルワイスは昔から登山家の中で憧れの花としてあり続けています。その高貴で美しく、純潔の白い花はそれほどの魅力がありますよね。
さまざまな花言葉やいい伝えがありますが、どれもエーデルワイスには合う花言葉でしたね。
GreenSnap編集部