warning
error
success
information
秋から冬にかけての紅葉が楽しみな楓。日本の四季を彩る、秋の代表的な樹木の一つですよね。毎年紅葉狩りにお出かけする人も多く、写真や写生の対象にもなる秋の景色の一部と言えます。日本では、モミジ(紅葉)の名前で古くから親しまれ、和歌や童謡などでも多く詠まれてきました。海外でもメープルシロップの原料としても親しまれ、英名ではMaple(メープル)と呼ばれ、カナダではMapleを国花とし国旗のデザインにもなっています。
今回は、そんな楓の花言葉や種類、モミジとの違いをご紹介します。
楓の全般的な花言葉は「調和」「美しい変化」「大切な思い出」「遠慮」という意味を持っています。
緑色、黄色、オレンジ色、赤色と葉の色が変化する様子が『美しい変化』という花言葉が生まれた理由と言われています。
ここでは、楓の代表的な花言葉をご紹介します。
日本の秋の景色を作る、楓。その葉一枚一枚が、秋に美しく変化していきます。この様子から「美しい変化」とう花言葉の意味になりました。彩楓(アヤカ)や怜楓(レイカ)など、女性の名前の文字にも楓という漢字が使われることがありますが、女性にぴったりの花言葉ですね。
楓の花は、小さく目立ちません。紅葉ばかりに目が行ってしまいますが、この遠慮がちな花の存在からイメージして付いた花言葉と言われています。
楓には怖い意味の花言葉はありません。しかし、ネット上では時々、「楓の花言葉には怖い意味がある」という情報を見かけることがあります。その理由を紹介します。
スピッツの名曲「楓」を聞いたことはありますでしょうか?失恋の悲しい歌なのですが、この歌詞が理由と言われています。鬱々としている雰囲気の歌詞が怖いと有名になったのです。
これがキッカケとなり、楓の花言葉も怖いのではないかと思われるようになりました。実際には楓に怖いイメージの花言葉は無いので、ご安心くださいね。
[別名]紅葉(もみじ)
科・属:ムクロジ科カエデ属
性質・分類:落葉低木
原産地:アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカ
開花時期:4月~5月
紅葉時期:10月~12月
用途:庭木、森林、公園、盆栽
楓は、カエデ科カエデ属の総称で、秋に色づく葉が美しい落葉低木です。北半球の広い範囲に分布していて、世界に数百種、日本には数十種種が自生していると言われています。世界三大広葉樹とされています。江戸時代から園芸品種が作られるようになり、明治時代になると、日本の楓は海外に輸出される様になりました。
楓の園芸品種の多くは、野生種を改良して作られたもので育てやすく、盆栽にもよく利用されています。
葉の紅葉が親しまれていますが、実は春〜夏に赤い小さな花を咲かせるのです。その後は結実し、竹とんぼの様な赤い実をつけます。「風媒花」と呼ばれていて、風を使って種を飛ばします。
「楓(かえで)」という名前は、葉の形がカエルの手のように見えることで「蛙手(カエルデ)」と呼ばれ、それがなまって「かえで」と呼ばれるようになった事が由来しています。
植物学上「モミジ(紅葉)」という植物は存在しません。カエデ科カエデ属の植物を総称します。分類上ではモミジと楓は同じ植物とされています。
盆栽の世界では、葉の切れ込みの多さでモミジ(紅葉)と楓を区別してます。葉の切れ込みが5つ以上の場合はモミジ(紅葉)、3つほどである場合は楓としているのです。
一般的には、紅葉している楓をモミジ(紅葉)と呼ぶことが多いです。これは奈良時代からの習慣が由来しています。葉の色が変化する様子の「もみつ/もみづ(紅葉つ、黄葉つ)」という古語が由来しています。紅葉している樹木の中で楓が特に美しいことから、楓がモミジと呼ばれるようになったと言われています。
楓には様々な種類があります。カナダの国旗になっている楓など、ここでは代表的な種類をご紹介します。
日本に自生する楓の中でも最もポピュラーな種類です。葉に細かい切れ込みがあります。その切れ込みを「いろはにほへと」と数えた謂れが、「イロハモミジ」の由来になったそうです。
カナダの国章デザインに使われている種類です。メープルと呼ばれ、樹液は煮詰めてシロップとして利用されています。
葉に浅い切れ込みが9〜11個入る種類です。葉が「天狗の羽うちわ」を連想させることから、名付けられたと言われています。
「美しい変化」など、素敵な意味を楓は持っています。盆栽などに興味を持ち始めた母親にもピッタリですよね。是非楓の花言葉と共に、大切な女性へプレゼントとして見ませんか?
GreenSnap編集部