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春になるとあちこちで咲き始めるタンポポは、日本の野草の代表ともいえます。誰もが一度は子どもの頃に、綿毛を飛ばして遊んだことがあるのではないでしょうか?
タンポポの花言葉には諸説ありますが、色別や、綿毛にも異なる意味があるんですよ♪
この記事では、タンポポの花言葉を中心に、名前の由来などもご紹介します。
タンポポの花言葉は「幸せ」「愛の信託」「真心の愛」「信託」「別離」です。
タンポポの花言葉の多くはヨーロッパで昔から親しまれてきた、「タンポポの綿毛を一息で吹き切ることができれば恋心が叶う」という恋占いに由来しています。
また、「真心の愛」は、タンポポが太陽に向かって真っ直ぐに咲く姿を恋心に例えたものです。恋愛だけではなく、人を思う深い愛情を伝えられる花言葉ですね。さりげなくプレゼントすると良さそうです。
タンポポといえば黄色い花のイメージですが、園芸種には白、ピンク、オレンジのタンポポが存在します。
それぞれには別の花言葉がついているので詳しくご紹介します。
白 | 「私を探して」「私を見つめて」 |
ピンク | 「あたたかみのある心」 |
オレンジ | 「眼力」「めざとい」 |
白いタンポポは「シロバナタンポポ」という日本在来種で、西日本に多く分布しています。そんな白いタンポポの花言葉は「私を探して」「私を見つめて」です。
この花言葉は、白い花を咲かせるタンポポが希少で、目にする機会が少なく珍しいことから由来しています。
ピンクのタンポポは「モモイロタンポポ」という名前の園芸品種で、春ごろになると苗が出回ります。そんなピンクのタンポポの花言葉は「あたたかみのある心」です。
この花言葉は、モモイロタンポポの中央に向かって濃くなるグラデーションのついた花色が、温かみを感じさせることに由来しています。
オレンジのタンポポは「コウリンタンポポ」というヨーロッパに自生するタンポポの原種で、日本では北海道で7月ごろに咲く外来帰化種とされています。
そんなコウリンタンポポの花言葉は「眼力」「めざとい」です。コウリンタンポポの英名はhawkweedで、鷹を意味するhawkという単語が使われていますが、まさに花姿が鷹の瞳のように力強いことを由来にしています。
タンポポの綿毛の「別離」や「別れ」という花言葉は、見た目の通り、綿毛が風で飛んで花から離れていく様に由来したとされています。
「思わせぶり」という花言葉は、タンポポの綿毛で恋占いをしたことから由来しています。占いのように、天気や綿毛の状態、息の吹き加減で結果が変わってしまう。そんな気まぐれさから「思わせぶり」という花言葉がついたようです。
タンポポの花には怖い意味はありませんが、綿毛には「別離」や「別れ」などの少し怖い意味があります。前述の通り、綿毛が風に吹き飛ぶ様子から由来しています。
また、タンポポの綿毛の花言葉には諸説あり、アメリカに古くから伝わる少し切ない物語にも由来があるとされています。
「タンポポと南風」
とても昔のこと。怠け者の南風は、いつもよのうにのんびりと木陰に寝そべり、穏やかな風を吹かせていました。ある日、南風は美しい黄色い髪をした少女に一目惚れし、彼女のいる場所から離れることなく、毎日うっとりと眺めて過ごすようになります。
南風は気づいていませんでしたが、少女はタンポポの花でした。
やがて月日が経つと、黄色いタンポポが綿毛になるように、黄色い髪の少女は白髪の老婆になってしまいました。
その姿をみて悲しくなった南風がため息をつくと、綿毛が全て飛ばされてしまい、南風は2度と少女に会うことができなくなってしまいました
この物語が「別離」という花言葉の由来となったとされており、タンポポの花言葉が「怖い」と噂される理由になったようです。
タンポポは、春になると見頃の季節を迎え、日本中の道端や公園で見ることができる多年草の植物です。
ちなみに、東京都心部で見かける黄色いタンポポは西洋タンポポという外来種で、アスファルトの裂け目でも育つとても強い品種です。
食用としても利用されていて、若葉や花はサラダなどに利用することがあります。根はコーヒーの代用としても注目を集めています。カフェインを含まずに、コーヒーと近い風味が楽しめます。
タンポポは、2月19日、3月13日、3月23日、5月3日の誕生花です。また、白いタンポポであるシロバナタンポポは2月7日の誕生花とされています。
タンポポは江戸時代、鼓草(ツヅミグサ)と呼ばれていました。
鼓は日本伝統の楽器で、鼓をたたく音の「タンタン」「ポポポポン」という擬音語が語源となり、タンポポと呼ばれるようになったと言われています。
タンポポは、英語では「Dandelion(ダンディライオン)」と呼ばれます。
これはフランス語の「dent-de-lion(ライオンの歯)」に由来しています。タンポポのギザギザした葉がライオンの牙を連想させることに由来しています。
タンポポは日本中どこでも咲く花だからこそ、ことわざにも使われることがあります。ここではいくつかタンポポのことわざをご紹介します。
タンポポの生命力の強さを表していますね。どんな環境でも負けずに生きていく、そんあメッセージです。
身近にいあるものが大切という意味です。この言葉のように、一緒に暮らす人や働く仲間への感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。
春の風物詩ともいえるタンポポ。「別離」という花言葉も、卒業などのシーズンとシチュエーションを合わせれば悪い意味にはなりません。新しい生活を応援していますよという風に伝えながら贈ると素敵ですね。
優しい見た目で素朴な印象なタンポポ。子どもと一緒にお散歩するときや、家族とお出かけする公園に摘んできて、ぜひ自宅に飾ったり、大切な人に贈ってくださいね。
GreenSnap編集部