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紫色の花を咲かせるイングリッシュラベンダーはコモンラベンダーとも呼ばれ、北海道などで多く栽培されている風景を見たことがある人も多いことでしょう。
イングリッシュラベンダーは暑さに弱いので、東北以南の地域だと少し育てるのが難しいのですが、しっかり夏越しすれば育てることができます。
今回は、そんなイングリッシュラベンダーについて紹介します。
イングリッシュラベンダーの植え付け時期は4〜5月です。地植えの場合は、30cmほど株間あけて植え付けましょう。
イングリッシュラベンダーは水はけのよい土壌を好みます。市販のハーブ用専用用土がおすすめです。
イングリッシュラベンダーは日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
イングリッシュラベンダーはジメジメよりも乾燥した土壌をより好みます。鉢の表土が乾いて数日後、しっかりと乾いてきたらたっぷり水やりしましょう。
地植えの場合は基本的に水やりの必要はありません。
肥料がなくてもイングリッシュラベンダーはよく育ちます。逆に肥料を与えすぎると樹形が崩れることもあるため、基本的には肥料なしで育てましょう。
花つきが悪いなどして肥料を与える場合は、3〜7月の間だけ緩効性肥料を与えてください。
病気はうどんこ病に注意しましょう。うどんこ病は、風通しが悪いと発生しやすく、葉に白い粉をまぶしたようにカビが発生します。定期的に剪定をしたり、風通しのよい場所で管理して、予防しましょう。
害虫はアブラムシに注意します。春に発生しやすく、すぐに駆除できるよう日頃から観察しておきましょう。
イングリッシュラベンダーは高温多湿に弱いため、夏はなるべく風通しのよい半日陰で育てるようにし、完全に室内で育てるのもおすすめです。
一方で寒さには強いため冬越しの必要はありませんが、雪が積もると茎が折れることがあるので、鉢植えの場合は軒下に移すとよいでしょう。
イングリッシュラベンダーの花がしぼんだら、こまめに摘んでおきましょう。花を残しておくと種ができますが、これによって株が弱ります。
ただし、種をつくる予定ならば、花はそのままで構いません。花を適切に積むことで加湿を防ぐこともできます。また、肥料を与えすぎるとシルエットが崩れてくることがありますので、この場合には適度に剪定して、風通しを良くしておいてください。
イングリッシュラベンダーの収穫は、花が咲いている最中に行いましょう。イングリッシュラベンダーの花は結局は摘んでしまうので、大量に収穫しても構いません。
イングリッシュラベンダーは種で増やすこともできるものの、発芽率は決してよくありません。このため、基本的に苗をホームセンターなどで購入してきて植えるか、挿し木で増やすのがおすすめです。
挿し木で育てるのは初心者にもおすすめです。時期は春もしくは秋ですが、春場のほうがおすすめです。
やり方も簡単で、まず挿し木に用いる茎を5cm程度切り取ったら、水に数時間ほどつけて吸水させましょう。挿し木に用いる茎は、丈夫そうなものを選んでおいてください。その後に発根促進剤を用いても構いません。あとは用土に挿し木します。
根が生えるまでは日陰で管理して、根が根付いたら植え替えします。
種まきは簡単ではないですが、イングリッシュラベンダーの栽培に慣れてきたら行ってみるのも良いでしょう。
まず、種を採取したいならば花は摘み取らないでおきます。花がしぼんだら種ができるので、これを採取しましょう。種はそのまままくと発芽率があまり良くないので、冷蔵庫に数日入れておきます。こうすることで適度に種を寒さに晒すことができて発芽しやすくなります。
あとは、この種を水に数時間つけたのちに鉢や地面に撒きます。ホームセンターなどで売られている種は発芽しやすいように処置されているものもあるので、最初の内はホームセンターなどで種を購入してくるのもおすすめです。
イングリッシュラベンダーは寒さにはとても強い一方で、暑さには弱いので鉢植えにして夏は室内で育てられるようにしておくと育てやすいですよ。ぜひこの記事を参考に、イングリッシュラベンダーを育ててみてくださいね。
※トップ画像はめぐさん@GreenSnap
GreenSnap編集部