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青々としたトネリコの木は、人気が高い観葉植物の一つ。トネリコの木は公園などに植えられていることも多いです。日本原産なので和風の家にもよく合います。トネリコの木はウルシとして用いられたり、バットの材料としても用いられています。かなり大きくなるので、基本的に庭に植えて育てることになるでしょう。ここでは、そんなトネリコの木の育て方を見ていきましょう。
トネリコの木は、日向もしくは半日陰で育てます。強い日差しが当たると、日差しに当てすぎると葉焼けを起こすこともあるため、あまりおすすめできません。葉焼けが起きるとうまく光合成などができず、成長に問題が生じることもあるので注意しましょう。
とはいえ、日に当てないと、それはそれで成長に影響を与えます。日に適度に当てることで葉っぱに艶も出てきます。うまいスポットを見つけて植えてみましょう。
また、トネリコの木は寒さにはある程度強いですが、冬場の最低気温がマイナス5度を下回るようだと危険です。このような地域では冬場は室内で育てると良いでしょう。
トネリコの木を庭で育てるならば、水やりは不要です。植え付け時に水を与えたら、あとは降雨に任せます。トネリコの木を室内で育てる場合には、土が乾いてきたら水をやります。
トネリコの木の成長期に、株元へ緩効性肥料を与えます。
トネリコの木を育てるときは、水はけの良い土壌を用いましょう。庭に植える際には、庭土に腐葉土を3割ほど混ぜます。
トネリコの木の植え付け時期は、4月頃が適期です。一回り大きな穴を掘って、苗付けしてください。あとは水をたっぷりと与えておきます。
トネリコの木は11月になったら剪定をしてあげましょう。伸びすぎている枝は切っておきます。植えてから数年の内はシルエットを整えることに注力します。
また、モサモサシすぎて風通しが悪くなっている箇所の枝も取り除きましょう。風通しが悪いと病気などが発生しやすくなります。しかし、トネリコの木は自然とシルエットがまとまりやすいのでそこまで剪定する必要性はありません。
トネリコの木は「種まき」で増やすことができます。花が枯れたら種子を栽培しましょう。しかし、種から増やすのはかなり時間がかかります。
一方の「挿し木」はオーソドックスな方法で、おすすめです。挿し木は4月から6月に行います。挿し木にする枝を切り取ったら、水に数時間つけたあとに用土に植え付けます。根付くまでに時間がかかりますが、根付いたらすくすく成長していきます。
イモムシが発生することがあります。イモムシに葉を食い散らされるとトネリコの木の魅力も半減します。オルトランなどを撒いて対処しましょう。
スズメガの幼虫が発生することがあります。スズメガの幼虫もイモムシと同様に葉を食害します。殺虫剤などで対処します。
歯の裏側に取り付いて養分を吸収します。ハダニは霧吹きなどで落とすことが可能です。大量に発生する場合には殺虫剤で一気に退治しましょう。
トネリコの木は初夏になるとクリーム色の花をつけます。夏場になると枯れてくるので種がつくまで待ちましょう。
トネリコは雄雌異株のため、雄株の場合はいつまで経っても花を咲かせることはありません。逆に雌株の場合でも、三年以内の若木だったり、樹高が低くて成長が十分でないと花を咲かせません。
トネリコの花を咲かせたい場合は、雌株の苗を選ぶことと、十分に大きく育てる必要があります。
乾燥させすぎると、トネリコの木の葉がかなり落ちることがあります。ほかにも、水のやりすぎも禁物です。葉が落ちすぎると成長にも悪影響を与えかねないので、気をつけておきたいところです。
トネリコの木は、鉢植えでの栽培も可能です。鉢植えで育てて、インテリアの一つとして楽しむと良いでしょう。
そんな鉢植え栽培の際に気をつけておきたいのが乾燥です。乾燥させてしまうと葉っぱが落ちたり成長速度が落ちます。乾燥を防ぐためにも水切りさせないようにするとともに部屋の湿度にも木を払っておきましょう。
また、トネリコの木は大きくなると軽く背丈を超えるくらいに大きくなります。もしも大きくなって、室内で育てるのが難しくなった場合には、庭に植え替えると良いでしょう。
さらに、室内で鉢植えで育てているとあまり日にあたらず成長しにくいことがあります。積極的に窓際などに置いて、日に当てるようにしておいてください。
トネリコの木をこれから鉢植えで育てるか庭植えで育てるか迷っているならば、基本的に地植えを選ぶ方が無難です。トネリコの木はかなり大きくなるので、鉢植えだといずれは庭植えしないといけなくなることも多いです。それならば最初から庭植えしたほうが木に与える悪影響も少なくなってくるからです。
トネリコの木は生け垣などとしてもおすすめです。トネリコの木にもシマトネリコの木やアメリカトネリコの木などがあるのでいろいろな品種から自分にあったものを選んでみてくださいね。
※トップ画像はmeguさん@GreenSnap
GreenSnap編集部