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ヒガンバナ科に属するナツズイセンは、野山や道端に良く咲いている花で、本州全域に自生しています。リコリス・スプレンゲリとリコリス・ストラミネアの交雑種だとされています。
ここではそんなナツズイセンの育て方を見ていきましょう。
ナツズイセンの球根の植え付け時期は6月~7月頃です。30cmほどの穴に用土を入れて庭の土と混ぜ込んで、10cmほどの間隔をあけて球根を置きます。土をかぶせて、たっぷりと水をやります。
すると、春先には茎が伸びて葉がつきます。5月ごろに葉は枯れて長さ40~50mほどの茎になり、8月ごろにはラッパ状の花が複数咲きます。
ナツズイセンを育てるときは、市販の花草用培養土または赤玉土7:腐葉土3の配合土が使えます。
ナツズイセンは日当たりと風通しのよい場所で育ちます。ただし、鉢植えであれば、夏は強い西日の当たらない半日陰に移した方がよいです。
ナツズイセンは暑さと寒さともに強く、地植えも鉢植えでも一度植えれば育てやすい花です。
鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、雨水のみでとくに水やりは必要ありません。ただし、夏場の土が極端に乾燥するときはたっぷりと水やりをしてあげましょう。
ナツズイセンを植え付ける際に、緩効性肥料を用土に混ぜておきます。追肥は、翌年の花を大きく咲かせるために、花後と葉が茂っている冬に少量の緩効性肥料を与えるとよいです。
ナツズイセンを育てるうえで、注意すべき病気や害虫は特にありません。
ナツズイセンの植え替え時期は、葉が茶色く変色したあとの6月ごろが適しています。球根を掘るときは、根を傷つけないように気を付けて掘り起こしてください。
鉢植えの場合は株が大きくなるので、2〜3年に1回株分けをかねて植え替えをします。
地植えの場合も数年すると次第に花数が減ってくるので、5年ごとに植え替えをしましょう。
ナツズイセンの増やし方は、植え替えの際に球根を分球して、それぞれを植え付けることで増やします。
花が終わったあとは、花茎はカットしておきましょう。
また、花期が終わると、休眠期に入り地上部が枯れてしまいます。そのため、どこに植えてあるかがわからなくなるで、目印となるものを置くといいでしょう。
ナツズイセンは水仙に似た葉茎の先に、数輪のピンク色の美しい花を咲かせます。花の開花時期は夏頃です。
ナツズイセンは球根を鉢植えでも地植えでも植え付ければ、そのあとはほとんど世話がいらない育てやすい花です。ただし、ナツズイセンは全草に有毒成分を含んでいるので、ペットや小さい子供のいる方は注意しましょう。
花が少ない夏にナツズイセンのピンク色の花でお庭を彩ってみてくださいね。
※トップ画像はらりるん♪さん@GreenSnap
GreenSnap編集部