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ブライダルベールは、垂れ下がった紫色を帯びた細い茎に、小さな白い花を散りばめたように咲かせます。その花姿は、まさに花嫁さんのベールのようです。花が咲いていないときも観葉植物として楽しむことができ、花のかわいらしさと育てやすさから、とても人気があります。
今回は、そんなブライダルベールの育て方について説明します。
ブライダルベールは、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
比較的耐寒性は強く、5℃ほど以上あれば冬越しができます。ただし。生育には気温10℃以上であることが好ましいので、冬の時期は室内の日当たりの良い窓際に置くとよいです。
また、ブライダルベールは暑すぎる夏の日差しも苦手ですので、夏場は風通しが良く、西日が当たらない半日蔭を選んで配置しましょう。
ブライダルベールの水やりは土が乾燥したらたっぷり水やりをします。
乾燥には強い一方で、過失に弱いのでやりすぎに注意し、とくに冬は完全に土が乾いたら水やりをしてください。
ブライダルベールの肥料は、春〜秋にかけて薄めた液肥を2〜4週間に1回与えます。このほか、2か月に1回、緩効性化成肥料を与えてもよいです。
ただし、ブライダルベールは肥料も多すぎると花がつかなくなるので、やりすぎに注意しましょう。
ブライダルベールを育てるのに適しているのは、水はけのよい土です。
ハンギングにするのであれば、赤玉土4:ピートモス3:パーライト3の混合土が軽くておすすめです。軽さを重視しなければ赤玉土7:腐葉土3で配合された土なども適しています。
ブライダルベールは根詰まりを起こしやすいことから、毎年植え替えをしましょう。4〜9月頃まで生育期ならいつでも植え替えができますが、なかでも5月頃が最も適しています。
ブライダルベールの株元を5〜10cm程度残して切り戻し、古い土を1/3くらい落として植え替えます。
ブライダルベールがかかりやすい病気といえば、炭疽病です。原因はカビなのですが、黒っぽい斑点が発生し、葉っぱに穴が開いてしまいます。そのような状態の葉っぱを見つけたら、すぐに取り除いてください。炭疽病を放置していると、どんどん広がってしまいますので、早く見つけて取り除くことが大切です。
ブライダルベールに付きやすい害虫は、ハダニやガイガラムシなどです。
葉っぱの栄養分を吸い取って真っ白にしてしまうハダニは、乾燥している場所に発生しやすいという特徴があります。ハダニは水に弱いので、こまめに葉水をしてあげることで発生を予防できます。
ガイガラムシは、湿度が高い状態になると発生し、茎葉から栄養を吸い取ります。ガイガラムシの幼虫は薬剤で駆除できますが、成虫は薬剤があまり効かないこともありますので、歯ブラシなどを使ってこすり落としてしまいましょう。
ブライダルベールはよく茂るので、伸びすぎた葉っぱや、黄色く変色してしまった下葉をこまめに切るようにします。
こんもりとしたいい形りつくり上げるコツは、伸びすぎた茎葉や出てきた脇芽などを、こまめに摘み取ることです。また、花が咲き終わったあとの花がらは、花が付いている枝ごと切り落としてください。
ブライダルベールの増やし方としては、「株分け」や「挿し木」といった2つの方法があります。
株分けは、植え替えのときに根っこを分けて増やす方法です。
根っこの古土を軽く手でほぐしながら1/3ほど落とし、根っこの部分を手または剪定ばさみで切り分けて、それぞれ別の鉢に植え替えます。
枝の先の方を10センチ程度切り取ったら、先端の葉っぱを2〜3枚くらい残して下葉を切除し、挿し穂を作ります。挿す際には、5〜10本程度をひとまとまりにして挿します。吊り鉢に直接挿して大丈夫です。ひとまとまりにした挿し穂を何箇所かに挿し、やや密植気味に植えます。
植えたら日当たりがよく風通しのよいところに置いて、十分水やりをして管理していると、10日くらいで発根して、2〜3ヶ月くらいでこんもりと形が整ってきます。
ただし、密植気味に挿すこともあって、どうしても夏場は蒸れやすくなり、挿し木をしてもだめになってしまうことがありますので、夏場の挿し木はあまりおすすめできません。
ブライダルベールは水やり頻度も少なくほとんど手間がかからないので初心者にもおすすめです。もし、どんどん成長して下葉が枯れてくることがあれば、根詰まりを起こし始めているサインなので植え替えをしましょう。
ブライダルベールを育てて、かわいらしい白い小さな花や垂れる美しい葉を楽しみましょう。
※トップ画像はoritomoさん@GreenSnap
GreenSnap編集部