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暖かくなってくると、園芸店やホームセンターなどで色とりどりに咲き誇っているのが「ニチニチソウ(蔓日々草)」です。目にすることが多く馴染み深い植物ですが、似たような花をつけるツル性の多年草に、ツルニチニチソウがあります。
そんなツルニチニチソウの育て方を紹介します。
ツルニチニチソウは驚異的な繁殖力と、植物が持つ毒性ゆえに「庭に植えてはいけない」という声もよく耳にします。
ツルニチニチソウは非常に生育が旺盛な植物です。ある程度放っておいてもどんどんツルを伸ばし、気づいたときには他の植物のテリトリーを侵食して、辺り一面がツルニチニチソウだらけになってしまうことも珍しくありません。
もし庭に植えるのであれば、広がりすぎないよう定期的なツルの切り戻しが必須です。
もう一つの注意点は、ツルニチニチソウがアルカロイドという成分を含む有毒植物であるという点です。
一方で腸出血や子宮出血などの止血、また催吐などの薬効があるともいわれ、欧州の民間療法では降圧剤や止血剤などに用いられていました。とはいえ、ペットや子供が誤って口にすると、腹痛や嘔吐、下痢、しびれなどの中毒症状を起こす場合もあるため、増えすぎて管理が行き届かなくなるのはよくないでしょう。
これらの点を踏まえて、ツルニチニチソウを庭に植えてはいけないことはありませんが、広がりすぎやトラブルを防ぐためには鉢植えでの管理をおすすめします。
ツルニチニチソウを育てるときは、水はけがよく、通気性に富んだ土を選びましょう。特に神経質になる必要はありません。
一般的には小粒の赤玉土を5割、腐葉土を4割、川砂を1割に配合した土が用いられます。また、園芸店やホームセンターなどで売っている草花用の培養土も手軽なのでおすすめです。
ルニチニチソウは耐陰性が強く、日陰でも育つため場所を選びません。
ただし、花をたくさん咲かせたい場合は日当たりの良い場所がおすすめ。一方、美しい斑入りの葉を楽しみたいのであれば、直射日光を避けた半日陰での管理がおすすめです。
基本的には日向から半日陰の場所に置くのが理想ですが、冬の寒さで葉が傷んでしまうことがあります。冬越しを成功させるには、寒風や霜を避けられる場所に移動させるなど、防寒対策を施すといいでしょう。
ツルニチニチソウの植え付け時期は、3〜5月、または9月中旬〜10月頃が適期です。
地植えにするのでしたら、あらかじめ土に腐葉土を混ぜて水はけをよくしておき、そこに緩効性の肥料を混ぜ込みます。そして株と株の間は30cm程度あげて植え付けます。
用意した土と緩効性の肥料を混ぜてから、鉢の中に株を植え付けます。
鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えるのが基本です。ただし、過湿は株を弱らせる原因になるため、受け皿に溜まった水は放置せずに必ず捨てるようにしましょう。
地植えであれば冬場は降雨のみで十分ですが、鉢植えの場合は冬も水やりが必要です。とはいえ夏ほど水分を必要としないため、土が乾いてから2〜3日後を目安に控えめに与えるのがコツです。
初めに植えつける際に、用土に緩効性の肥料を混ぜておくとよいです。
ツルニチニチソウを地植えしている場合、その後の肥料は必要ありません。あげ過ぎると、どんどん茂ってしまいます。
ツルニチニチソを鉢植えしている場合は、春になってから株元に緩効性の肥料を施してください。花をたくさん咲かせたいのであれば、開花時期に液肥を2週間に1回程度あげるとよいでしょう。
あまり病気や害虫の心配がないツルニチニチソウですが、葉っぱが増えて密集してくると要注意です。風通しが悪くなって蒸れてしまうことで、カイガラムシなどがつくことがあります。
伸びすぎたツルや黄色くなった葉っぱなどは取り除き、風通しを良くしてあげることで予防になります。
あっという間に広がるツルニチニチソウを美しく保つためには、定期的な剪定作業が必須です。
地面に接したツルからも根が出てしまうため、伸びたツルはこまめにカットし、切ったツルを放置せず可燃ごみとして処分することが増殖を防ぐポイントです。
そのため、鉢植えの場合も、縁からはみ出したツルを定期的に切り戻し、根詰まりが起きないようリセットして管理しましょう。
剪定時期は花後の3〜4月、または暑さの去った10月頃が適期で、この時期に古い茎を根元から整理し、全体を半分ほどバッサリと切り戻します。
株元がスカスカにならないよう全体を切りつめ、部分的にカットする場合は節のすぐ上で切ることがポイントです。
なお、ツルニチニチソウの切り口から出る白い汁はかぶれやすいため、作業時は必ず手袋を着用しましょう。
鉢植えだと、ツルニチニチソウが生長して根詰まりを起こす場合があります。下の方の葉っぱが黄色くなっていたら根詰まりを起こしている可能性があるので、植え替えが必要です。
植え付けと同じく、3〜5月、または9月中旬〜10月頃に植え替えましょう。一回り大きな鉢を用意し、新しい用土を入れて株を植え替えてあげてください。
ツルニチニチソウの増やし方には「株分け」や「挿し芽」の方法があります。
株分けは、地植えにしている場合だと増えすぎたツルニチニチソウの整理も兼ねることができるので一石二鳥です。
株分けには2通りあり、親株を分けて増やすやり方と、節から根が出ているつるを切り取って植えつけるやり方があります。真夏と真冬を避けて行いましょう。
挿し芽にする場合は5〜6月がよいです。
つるが硬くなった部分の先端を2〜3節文の長さに切り取り、挿し穂用の土に植え付けます。それを明るい日陰に置き、水をきらさないようにして管理します。
ここまで鉢植えでの管理をおすすめしてきましたが、ツルニチニチソウは丈夫で乾燥にも強く、また常緑植物であることから、グランドカバーに使われる場合もあります。ご家庭の手の届く範囲で、栽培にチャレンジしてみてくださいね。
※トップ画像はPhoto by kikiさん@GreenSnap

GreenSnap編集部