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小夜衣はクラッスラ属の中でも小さめの多肉植物で、ぷっくりとした葉っぱを重ね合わせて、まるで花びらのように広がっています。小夜衣の育て方について、なにを気を付けたらいいかなどの注意点や育て方を紹介していきます。
多肉植物である小夜衣は、基本的に日当たりのいい場所で育てる必要があります。ただし、小夜衣は冬型のクラッスラ属なので、冬は日当たりのいい室内に、春から夏にかけては風通しのいい半日陰の場所で管理すると良いでしょう。
小夜衣は冬型のクラッスラ属であるため、夏型のクラッスラ属に比べると、夏の気温には耐性が弱くなっています。また、冬型とはいえ、霜にあてると生育が衰えてしまうことがあるので、寒冷地では室内で育てているほうが安全かもしれません。
なお、風通りの良さも大切になるので、梅雨の時期には湿度が高い場所を避けて育てましょう。雨が降っている日は、雨にあたらない場所へ移動させる必要があります。
小夜衣への夏の水やりは、乾燥気味にします。土の表面が乾いてきたり、葉っぱがしわしわになってきたかなと思う頃に水をたっぷりあげてください。
夏は休眠期に入っているので、与えすぎてしまうと根腐れを起こすこともあるので注意してください。1ヶ月に1、2回程度の水やりでも元気に育ってくれますよ。
小夜衣へは、9月頃から徐々に水を増やすようにしましょう。葉っぱではなく土の表面を確認して水を与えるようにしてください。冬に入ったら、土の表面が乾いたときにたっぷりと水やりをするようにしましょう。
なお、クラッスラ属は夏型と冬型で水やりの仕方も変わってくるので、水やりを間違えてしまうと、すぐに根腐れを起こして腐ってしまったり、過度な水やりで枯れてしまいます。
根腐れを起こしてしまったときは葉っぱの部分が変色し、ぶよぶよとした感触になってくるので、それを見つけたらすぐに小夜衣を鉢から抜き取り、新しい土に植え替えるようにしてください。
小夜衣の植え替えをするときに、効き目がゆっくりと出てくる緩効性の化成肥料を培養土といっしょに混ぜ込んでおくか、生長期である冬がやってくる前に液体肥料を少しだけ施しておくだけで大丈夫です。
小夜衣などの多肉植物は、肥料がなくとも丈夫に育ってくれるので、心配なときや花を綺麗に咲かせたいときにのみ、肥料を使うようにしましょう。逆に肥料を与えすぎると、栄養のあげすぎで小夜衣の生長を衰えさせてしまうこともあるので気を付けてください。
小夜衣のような多肉植物は、おもに水はけのいい土を好みます。市販で販売されている多肉植物用の培養土を使うと簡単なので、初心者の方はこれを使ってみてください。
自分で土を配合してみたいという方は、赤玉土とピートモスを7:3の比率で混ぜ合わせている土に緩効性化成肥料を加えたものを使ってください。
小夜衣の植え替え時期は、生長期が来る前の9月頃が適期となっています。
植え替えの時は根っこがむき出しになってしまうので、もしも根っこを傷つけてしまっても、すぐに成長期がやってくるので、傷がすぐに回復してくれます。
植え替えるときには、まずビニールシートを用意して、周りが汚れてもいいようにしておきましょう。植え替えを室内で行う場合は、特に必要となります。
鉢から取り出した小夜衣の根っこの部分についている土を手でほぐすように落としてから、黒ずんでいたり、傷んでいる根を切っていきます。この根っこを切るハサミは、先に殺菌消毒をして清潔さを保っているものを使用しましょう。
殺菌消毒をしていないと、切った根がまた傷んで、そこから病気が広がる可能性もあります。新しい鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷いてから土を入れ、小夜衣を中心に置きます。
周りに土をかぶせてバランスを取り、割りばしを使って土の表面をつついて、根と土をなじませたら植え替えは完了です。
小夜衣の増やし方で一番簡単な方法は、多肉植物の増やし方としても一般的な「葉挿し」です。
葉挿しをするには、まず容器に培養土を入れてから、増やしたい多肉植物の葉っぱをとり、葉の付け根の部分が土に触れるようにして土の上に置いていきます。このとき使用する葉っぱは、途中て切れているものは使わないようにしましょう。
新しい芽を生やせるくらいの栄養を持っていないと、葉挿しには使えません。日陰で管理してから、芽や根が出たところで、芽のぎりぎりのところまで土をかぶせてから水をあげます。
また、「茎挿し」という方法でも増やすことができます。これは挿し木とも呼ばれる方法で、これも簡単に多肉植物を増やす方法の一つでもあります。
容器に培養土をいれてから、増やしたい植物の茎を1つ切り取ります。このとき、土に挿すための部分を2センチ残しておく必要があります。土に挿す部分に芽が残っている場合には、それを切り落とし、切った茎は日陰に置いて切り口を乾かしておきます。
土に穴をあけてから茎を挿し、あとは明るい日陰で管理をして2、3週間経てば根っこがでてくるので、水やりを始めるようにしましょう。
小夜衣がなりやすい病害虫には、カイガラムシや軟腐病、黒星病などがあります。
黒星病は黒点病とも呼ばれ、雨の多い時期にかかりやすい病気です。葉っぱの部分に黒褐色の斑点が現れて、葉っぱが次第に枯れていきます。発症してしまった場合には、その部分をすぐに取り除きましょう。
軟腐病は害虫が葉っぱをかじったり、植え替えの時や世話をしている時などに植物を傷つけてしまい、そこから細菌が入ってくるときにかかってしまいます。これも発症した部分は切り落とすしかないので、毎日植物の状態を見てあげる必要があります。
カイガラムシは、成虫の場合硬い殻で体をおおっているため、ブラシでこすって植物から落とす必要があります。幼虫の場合は殺虫剤で駆除できるので、見つければすぐに駆除しましょう。
小夜衣を育てる場所の適温は、5度から20度となっています。秋から花を咲かせる小夜衣は、暑さに弱くなっているため、夏場は極力気温の高い場所に置かないようにして、日陰や風通しのいい場所を選んで管理するようにしましょう。
小夜衣は、ぷっくりと膨らんだ小さな葉っぱを花のように重ね合わせるクラッスラ属の品種の一つです。葉っぱの部分がザラッとしているのが特徴の小型種です。
小夜衣は冬になると、重なり合っている葉っぱの間から花茎をのばして、シロツメクサのような花を咲かせます。品種によっては紅葉して色が変わっていくので、観賞用に飾ってみて下さい。
簡単な植物を育ててみたいという方は、小夜衣を育ててみるのはどうでしょう。
冬には白い花を咲かせ、水も多く与える必要がないので、気軽に植物の世話をしながら部屋を飾ることができます。
葉挿しの方法を使えば数も増やす事ができます。可愛らしいインテリアとして小夜衣を部屋のあちこちに飾ってみてください。
GreenSnap編集部