warning
error
success
information
高くそびえ立つ草丈に大きく花を咲かせる皇帝ダリアと呼ばれる植物があります。短日植物でキダチダリアという名でも有名です。
「ダリア界の王様」ともいわれている皇帝ダリアの育て方についてご紹介していきます。
皇帝ダリアの球根を植え付ける時期は、3〜5月の新芽が出る前から新芽がまだ小さい頃です。
皇帝ダリアは水はけと水もちのよい有機質に富んだ土壌を好みます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土や赤玉土中粒7:腐葉土3の配合土が使えます。
地植えの場合は、元肥を混ぜておきましょう。
鉢植えの場合は、まず10号鉢以上の鉢を用意し、鉢底ネットまたは鉢底石を敷いて、鉢の半分のところまで用土を入れてます。中心に球根や苗を置いたら、1.5mほどの支柱をさしてから土を入れて植え付けます。
地植えの場合は株間を50cm以上あけて、長さ3〜5mの支柱を立ててください。苗を植え付ける際は一回り大きい穴を掘り、球根では10〜15cm程度の穴を空け得ると植え付けやすいです。
皇帝ダリアは日当たりのよい場所で育てます。生育期はとくに日当たりよい場所におきましょう。
また皇帝ダリアは短日植物といわれ日照時間が短くなると花芽を形成する性質があります。夜も明るい場所では花芽がつきにくくなるので、地植えの場合は夜は暗くなる場所に植え付けましょう。
鉢植えの場合は、春〜夏は土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。とくに、夏は朝と夕に1回ずつ水やりしてもよいでしょう。
地植えでは、基本的に水やりの必要はありませんが、あまりにも日照りが続いているときは水やりをしましょう。
冬の水やりは控えめにして、乾燥気味に育てましょう。
皇帝ダリアの追肥は、鉢植えは生育期の5〜10月に緩効性化成肥料を1ヶ月に1回施しましょう。液体肥料であれば、10日に1回ほど施します。
地植えの場合は、植え付け際に元肥として油かすや骨粉などの有機肥料を混ぜておけば、追肥の必要はありません。用土に赤玉土をしようしている場合は、元肥にはリン酸分が多めの肥料がおすすめです。
植え替え時期は、植え付けと同様の3〜5月が適しています。
鉢植えの場合、3年連続で同じ鉢で育てていると、根詰まりを起こしている可能性が高いです。2年に1回を目安に植え替えるようにしてください。
皇帝ダリアを育てる上で、とくに気を付ける病害虫はありません。ただし、まれにアブラムシが発生することがあるので、見つけ次第駆除しましょう。
霧吹きに牛乳をいれて直接アブラムシに噴き付け、しばらく乾燥させたあとに水で洗い流したり、テープを使うことで薬を使用せずに駆除ができます。
皇帝ダリアの耐寒温度は気温-2℃とされていますが寒さに弱く、霜に当たるようなことがあれば、枯れて死んでしまいます。また、地中の温度が5℃を下回ると根茎が枯れてしまいます。
鉢植えの皇帝ダリアは、冬は凍らないように室内に取り込みますが、暖房の効いた部屋は避けましょう。置く場所がないという場合は、鉢ごと地中に埋めてしまってもよいでしょう。
株分けは、3月の植え替えと同時に行います。1つの株につき1つ以上芽がつくように株分けをしてください。
根茎が大きく堅いので、ハサミやノコギリを使って切り分けます。また、茎と根茎のつぎ目から新芽が出てくるので、つぎ目を折らないように注意しましょう
挿し木は5〜6月に皇帝ダリアの茎を先端から2〜3節(長さ10〜15cmほど)でカットし、下葉を取り除いて挿し木用の土に挿します。水やりをしたら、日当たりの良い場所で管理し発根したら植え付けをしましょう。
ダリア界の王様と称される皇帝ダリアは秋の空にとっても似合います。短日植物であるということやしっかりと水やりをしていれば、育てやすい草花ですよ。
ぜひご自宅で豪華な皇帝ダリアを育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部