warning
error
success
information
背の高くなるダリアは、花の存在感があり、美しいとガーデニングでも人気の花です。中でも一際大きくなる「皇帝ダリア」は、その立派な茎を切ることで挿し木や株分けがかんたんに行えます。ここでは、ダリアの挿し木や株分け方法について、皇帝ダリアを例に詳しくご紹介していきます。
品種によってさまざまな咲き方で、存在感のある大きな花を咲かせるダリア。中米、メキシコ、コロンビアが原産の花です。
その背の高さは圧巻で、中でも皇帝ダリアは花だけでも最大で15センチになることもあります。生長すると最大で10メートルにもなるほどで、その大きさから「皇帝」という名がついていますが、「木立ダリア」という別名もあります。背が高い割には茎が細いため、花は下向きに開花します。
ダリアの花期ですが、日が短くなる頃に花芽をつけ始めるため、11月から12月ごろが花期となります。日が短くならないと咲かない特徴があるので、街灯の下で育てていると開花しないこともあります。開花すると、薄紫からピンクのようなヒラヒラとした花弁の美しい花が楽しめます。
ダリアは、株分けと挿し木で増やすことが可能です。
親株から根や茎を切り離して、新し株をつくる方法です。根を掘り返して、株を2つ以上に分けて分けた株を別の場所に移植します。
宿根草(冬になっても根は枯れず、毎年花を咲かせる植物)に向いた増やし方です。
株の一部をカットして、別の場所に移植して根付かせて増やす方法です。
観葉植物、多肉植物、ハーブなど、種から増やしにくい植物に向いています。
皇帝ダリアの挿し木の方法についてご紹介していきます。
ダリアの花期が終盤に入ったころの花がパラパラと落ちている時期に、茎を切り倒してください。
花が落ちたあとしばらくするとダリアが枯れてしまいます。枯れてしまってからだと、挿し木で増やすことはできないので必ず枯れる前に行いましょう。花が落ちるとあっという間ですので、花が落ちた直後に行うのをおすすめします。
元気のある健康そうなダリアの茎を選び、剪定用ハサミで10センチほどにカットします。すぐに別の場所にカットした挿し穂を植えるのではなく、3週間ほど風通しのよい場所で保管して乾燥させてください。乾燥したら、室内で保管をして3月に挿していきます。
挿し木用の用意した場所に保管していたダリアの茎を挿します。根がすぐに生えるわけではないので、1ヶ月ほど様子をみて、土を乾燥させないように気をつけてください。
皇帝ダリアの株分けは3月に行います。この時期は花期を過ぎていて、ダリアの地上部は枯れています。これでは株分けはできないのでは? と思いますが、地下にある部分はまだ生きています。一見枯れていても、株分けが可能です。
シャベルなどで根を掘り起こして、塊根を分けていきます。細い根っこはハサミで取り除いて間引いておいてください。
塊根の分け方ですが、1つにつき発芽点が少なくとも1つはつくようにしておきましょう。そうしないと生長してくれません。細かく分けすぎず、2~3個に分けることをおすすめします。分けたら、塊根を別の場所に移して、水やりをして管理をします。
大きく立派な皇帝ダリアは冬になると塀より高い位置で開花をするので、花を毎年見上げるのを楽しみにしている方も多いですよね。挿し木や株分けで増やすことができますので、試してみませんか。増えたらさらに冬が楽しみになりますよ。
GreenSnap編集部