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コキアは、丸くこんもりと茂る草姿と秋の紅葉が魅力の一年草です。ほうき草(ホウキギ)とも呼ばれ、鉢植えでも庭植えでも育てられます。この記事では、種まきや苗の植え付けの時期から、水やり・肥料の与え方、こぼれ種の扱いまで、コキアの育て方を順に紹介します。

コキアをきれいに育てるポイントは、苗を植えるときに根を崩さないことと、夏の水切れに気をつけることの2つです。日当たりのよい場所で育てれば、ほとんど手間をかけずに、初夏の明るい緑から秋の紅葉、晩秋の黄金色の枯れ姿まで楽しめます。
多年草と思われることもありますが、コキアは春に芽を出して秋に枯れる一年草です。冬越しはできないため、翌年も育てたいときは種を取っておきましょう。繁殖力が強く、地植えではこぼれ種で増えすぎることもあります。
1年の主な作業と時期の目安は次のとおりです。地域や気温によって前後します。
| 作業 | 時期の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 種まき | 4月中旬〜5月 | 十分に暖かくなってから。寒冷地は遅霜の心配がなくなってから |
| 苗の植え付け | 4月中旬〜5月 | 根鉢を崩さずに植える |
| 追肥 | 6〜7月 | 生育が鈍いときに液体肥料を少量 |
| 紅葉 | 秋 | 緑から赤へ色づく |
| 種取り | 紅葉が終わり、株が枯れたあと | 種を取ったら株を片付ける。そのままにするとこぼれ種で翌春に芽が出る |
コキアは苗から育てるのが一般的ですが、種から育てて増やすこともできます。庭に直まきするより、育苗用のポットに種をまき、ある程度育ってから植え付けるほうが管理しやすいでしょう。
一度育てると、こぼれ種でも増えていきます。枯れた株を冬までそのままにしておくと種が落ち、春になると周りで芽を出します。増えすぎた芽は早めに抜いて間引き、増やしたくない場合は種が落ちる前に株を片付けましょう。
種まきは、4月中旬〜5月ごろが適期です。コキアの種は15度以上で発芽し、育つには20度以上が必要なので、十分に暖かくなってからまきましょう。北海道などの寒冷地では、遅霜の心配がなくなってから種まきや植え付けをします。
コキアは夏から秋にかけて、葉の付け根に目立たない小さな花を咲かせ、そのあとに種ができます。
紅葉が終わって株が黄金色に枯れたら、株元から切り取って振ると種が落ちてきます。冬前までに取っておきましょう。
発芽するまでは、土が乾かないように水やりを続けます。種が流れないよう、霧吹きや底面給水でやさしく与えましょう。
コキアは光が当たることで発芽しやすくなる「好光性種子」です。日当たりと風通しのよい場所に置いてください。発芽しにくいときは、水不足が原因として考えられます。
本葉が何枚か出てきたら、元気な芽を残して1ポットに2本ほどになるよう間引きます。苗がしっかり育ったら、鉢や庭に植え付けましょう。
苗の植え付けも、種まきと同じ4月中旬〜5月が適期です。しっかり暖かくなってから植えましょう。
初めて育てる場合は、園芸店などで売られている苗から始めるのがおすすめです。葉が上向きにピンと張ってハリのある苗を選び、葉と葉の間が間延びしているものや、病気の斑点があるものは避けます。

苗を買ったら、できるだけ早めに植え付けてください。ポットのまま長く置いておくと根詰まりを起こし、苗が弱ってしまいます。
コキアは根がまっすぐ下に伸びる直根性の植物で、根が切れると再生しにくい性質があります。植え付けのときは、根鉢(根とその周りの土)を崩さずにそのまま植えましょう。

植え付けの際は、一度お水をあげた後に土が下がる場合があります。その場合には、再度土を足してあげましょう。
土の状態がよくない場所に植えるときは、植え付けの2週間前から土づくりをしておきましょう。
日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。ただし、夏の強い西日が長時間当たる場所は避けます。鉢植えの場合は、真夏の西日が強いときだけ半日陰に移すと、水切れや葉傷みを防げます。
コキアは寒さに弱く、冬になると枯れます。室内に取り込んでも冬越しはできません。
鉢植えは、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。受け皿にたまった水は、根腐れの原因になるので毎回捨てましょう。
特に夏は水切れを起こしやすく、水が足りないと生育が悪くなります。毎日土の状態を確認してください。
コキアは乾燥した土を好むため、庭に植えて根付いたあとは、基本的に雨だけで育ちます。植え付け直後は、土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
真夏に晴れの日が続いて土が乾き、葉に元気がないときは、朝か夕方に水を与えます。

夏場の水やりは、早朝もしくは夕方の気温が下がってからにしましょう。ホースから出てくる水が熱湯に近い場合があります。冷水になるのを待って水やりをしてくださいね。
鉢植え・地植えのどちらも、植え付けのときに緩効性化成肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきます。
その後、6〜7月に生育が鈍いと感じたら、液体肥料を追肥しましょう。チッ素分の多い肥料を与えすぎると、茎が間延びして丸い形が崩れるので、量を守って与えます。
低木のように見えるため勘違いされがちですが、コキアは多年草ではなく一年草です。春から秋まで楽しんだあと、紅葉を終えると枯れていきます。
そのため冬越しの準備や植え替えは必要なく、基本的に剪定もいりません。手入れは水やりと肥料くらいなので、初心者でも育てやすい植物です。
小さく育てたい場合は、小さめの鉢で育てて肥料を控えめにします。形を整えたいときは、伸びすぎた枝先を軽く切りそろえましょう。

コキアは比較的病害虫に強い植物ですが、湿った土で育てているとうどんこ病が出やすくなります。風通しのよい場所で、水のやりすぎに気をつけて育てましょう。
種をまいたあとは、ダンゴムシに種を食べられたり、アリに運ばれたりすることがあります。土を厚くかぶせると発芽しにくくなるので、薄くかぶせたうえで様子を見守りましょう。
芽が出たあとも、小さいうちはダンゴムシやナメクジに葉を食べられることがあります。
生育中は、アブラムシや、幼虫が葉を食べるシロオビノメイガが発生することもあります。アブラムシは春ごろに増えやすい害虫です。農薬を使いたくない場合は、セロハンテープなど粘着力のあるテープで取り除いたり、使い古しの歯ブラシでこすり落としたりする方法があります。
コキアを寄せ植えにするなら、植え付け適期の4〜5月に作りましょう。初夏から秋まで葉色の変化を楽しめるカラーリーフとして使えるので、初夏から晩秋まで長く花を咲かせる草花と組み合わせるのがおすすめです。
晩秋にはピンクがかった赤に紅葉するので、紅葉後の色合わせも考えておくとよいでしょう。こんもりと丸く茂るコキアに重ならないよう、草丈の低い草花を合わせます。
合わせやすい草花には、次のようなものがあります。
ほうき草という名前のとおり、紅葉を終えて黄金色に枯れたコキアは、片付けるついでにほうきとして再利用できます。
作り方は、枯れた枝を数束ずつ束ねてワイヤーで留め、柄になる棒に取り付けるだけです。ワイヤーや麻ひも、ハサミ、柄にする棒があれば作れるので、ぜひ挑戦してみてください。

中国から伝わったホウキギことコキアの育て方を紹介しました。まりものような丸い姿は、玄関先や庭のアクセントにぴったりです。種や苗から育てて、初夏の緑から秋の紅葉まで、季節ごとの色の変化を楽しんでください。

松原真理子

GreenSnap編集部