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コーデックス類は個性的な外見に強い生命力を秘めた植物で、
特にアデニウムは「砂漠のバラ」と称されるほど美しい花を咲かせます。
厳しい乾燥地帯を生き抜く力強さとその魅力についてご紹介します。
アデニウムは東アフリカ~ナミビア、アラビア等の地域に生息している多肉植物です。
観賞用として広く知られているのは「アデニウム・オベスム」と言いい「砂漠のバラ」を指すのはこの種類です。
しかし、別種の「マルチフロルム」も白い花に赤色が滲んだ様な印象がありまた違った美しさを秘めています。
鉢植えのものは2、30cmに留まりますが原産地では5mにまで成長し、庭園樹として親しまれています。
アデニウムが「砂漠のバラ」と称される理由は、原産地の環境にあります。
原産地の1つである、東アフリカは「アフリカの角」と呼ばれる干ばつと食糧危機によって甚大な数の人達が飢餓で苦しんでいます。
アフリカ東部では治安の悪化に加え、数週間に渡って雨が降らずに乾燥した砂漠が広がっている、生命が簡単に奪われていく土地です。
そんな環境下に置いて、アデニウムは乾季に休眠する事で、過酷な環境と少ない水分でも生きていく事に成功しています。
容易く奪われる生命と砂だらけの過酷な環境で、たくましく花を咲かせるアデニウムは「砂漠のバラ」と呼ぶにふさわしい存在なのです。
アデニウムはその美しさから八重咲のものや、
様々な色の園芸品種が作られていますが代表的なものを大きく分けると3つになります。
1つ目は「アデニウム・オベスム」と言い「砂漠のバラ」と言われ広く知られているのがこの品種です。
様々な花の形や色の園芸品種が作られ、観賞用として親しまれています。
2つ目は「アデニウム・ソコラトナム」です。
ソコトラ島という島を原産にしたアデニウムで、現地のソコトラ島には100年以上生きた巨大なアデニウムが生息しています。
ピンク色の小さな花を咲かせるので、大きく育てた時は開花の際に大きな感動をもたらしてくれるでしょう。
3つ目は「アデニウム・アラビカム」です。
アラビアを原産にしたシンプルなアデニウムですが、まん丸な身体とつややかな葉っぱ、鮮やかな赤の花等アデニウムの魅力をぎゅっと詰め込んだ様な品種です。
コーデックス類の中でも暑さに強い、アデニウムについてご紹介しました。
園芸用だけでなく、原産地に生息する背景を知るともっとその植物が好きになるかもしれませんね。
※トップ画像はPhoto by サンシャインAさん@GreenSnap
takenaka