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シクラメンといえば布施明の『シクラメンのかほり』でも有名な綺麗な花で、ピンク、白など美しい色が沢山あることでおなじみです。
しかし、見た目以外にもシクラメンには特筆すべきことが多々あるのでお話しします。
元々シクラメンは地中海原産の花です。しかし、古来のヨーロッパでは花の美しさよりも根の太い部分(塊根)が注目され、でんぷんを取り出して食べられていました。
その後大航海時代にじゃがいもが入ってくると、食用とされることは無くなりました。
日本には明治時代にもたらされ、岐阜県の伊藤考重(いとうこうじゅう)というひ人が色とりどりのシクラメンを開発して今に至ります。
シクラメンの花の形には大きく分けて4種類のものがあります。
花びらがまっすぐに咲いている「ノーマル」、花びらに細かく折り目が付いている「フリンジ」、花びらの外側がギザギザ、または波模様になっている「ウェーブ」、花びら全体に細い筋が入っていて、シャワーが流れているかのような「シャワー」です。
花びらの色には大別して3種類のものがあります。
まず赤、白、ピンク等の色のうち1色だけのものを「単色」と言います。逆に2色以上あるのは「複色」と言います。この2つは分かりやすい呼称だと思われます。
分かりにくいのは3種類目の「覆輪」です。「ふくりん」と読みます。これは花びらの外側だけが色違いのものを指します。
例えば「内側の色は赤色だけど、外側は白色で縁どられている」となったら覆輪と考えてください。
今回の話を通じてシクラメンのイメージは変わりましたか?皆さんがシクラメンを好きになる一助が出来たのであれば幸いです。
徳原鉄二