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こんにちは、三上真史です。
今回は夏を代表する花、ハイビスカスのお悩み解決ということで、ハイビスカスの冬越し(冬の管理)についてレクチャーします!
鉢植えでも楽しめる育てやすい花なので、ぜひ参考にしてくださいね。
ハイビスカスと言えば、赤の一重咲きというイメージが強いかもしれませんが、じつは種類がとても豊富で色も形もさまざまなんです。
赤だけでなく黄色、オレンジ、ピンク、白などカラフルで、さらには単色だけでなくグラデーションがかったものや模様のあるものまでとても色彩豊か。
咲き方についても八重咲きタイプや、花の中からもう一つ花が咲いているような二段咲きというものまであります。
それだけ品種改良が進んでいる人気の花ハイビスカスですが、夏が終われば枯れておしまいというわけではありません。花が終わってから正しい冬越しをすれば毎年開花を楽しめますよ。
一般的な鉢植えハイビスカスの耐寒温度はおよそ10度前後といわれ、あまり耐寒性は高くありません。何もせずに外で冬越しさせようとすると、特に関東以北では「冬に枯れる」こともあります。この記事では、鉢植えのハイビスカスの冬の管理・越冬方法と、地植えの場合のポイントもお伝えします。
「花が終わった後もまだ新芽が伸びてきます。いつどのように剪定すればいいですか?」
という質問をいただきました。新芽が伸びているのは元気に育っている証拠です!
剪定すると花芽も切ることになりますので、時期としては気温が下がり花が終わる「10月〜11月頃」がオススメです。思いきって株全体の半分くらい切っても大丈夫です。このとき、葉は必ず残してくださいね。
この時期の剪定は、いわゆるハイビスカスの秋の手入れでもあります。ここでしっかり切り戻しておくことが、冬越し後にまた花をたくさん咲かせるための準備になるんです。
生育旺盛なハイビスカスですから、冬さえ越せればまた元気いっぱいに、早ければ春から花を咲かせてくれます。
そして本題のハイビスカスの冬越しについてです。
うまくいかない、なぜか枯れた、中には冬越しはもうあきらめたなんて方も。確かにハイビスカスの冬越しは少し難しいかもしれません。
でも僕は言いたいです。あきらめないでください!
ポイントさえ押さえれば、ハイビスカスは冬越しできるんです。
正直に話しますと、恥ずかしながら僕も初めてハイビスカスを育てた時は冬越し失敗しちゃいました。でも原因をとことん追求して、次の年には成功できたんです。
ぜひ皆様にもその喜びを味わっていただきたいので、僕なりの4つのコツを書かせていただきます。ここで紹介するのは、主に鉢植えハイビスカスの冬越しのコツですが、地植えの場合の目安もあわせてお伝えします。
そのコツはじつは一つ前のお悩みで答えちゃっています。そう、まずは「剪定」がポイントなんです。
ハイビスカスにとって気温の下がる日本の冬は、活動を休んで寒さに耐える、言わば休眠状態となります。
ですので、その前に剪定して株を小さくしてあげることで、なるべく栄養を使わずに休ませることができるんです。
ただし、休眠と言えどしっかり生きていますから光合成は大事!ですので先ほどもお伝えしましたが、葉は残して、株の半分くらいを目安に切ってください。
そして剪定と同じタイミングで、鉢植えならぜひ室内に移動させてください。ハイビスカスの鉢植えの冬越しは室内管理が基本です。
とはいえ、室内といってもどこでもいいわけではないです。ぜひ以下のポイントを意識して育てましょう。
寒さに耐えて休眠していると言っても、ハイビスカスは生きています。生きるためには光合成が必要ですので、室内でも日に当てるよう心がけてください。
ですので、室内の日の当たる場所、窓辺に置きましょう。
寒さに弱いハイビスカスですので、室内に取り込むこととなります。目安として、できるだけ10度を下回らないよう、冷え込む夜は窓から離すなどして気をつけましょう。
これはハイビスカスの耐寒温度を意識した、冬越し・冬の管理の重要なポイントです。
最後にこれも気をつけて欲しいことで、ストーブやエアコンの風が当たらないように気をつけましょう。乾燥によってやられてしまうんです。ときどき葉に霧吹きしてあげるのもオススメです。
なお、ハイビスカスを地植えで冬越し(地植えで越冬)させたい場合は、かなり暖かい地域向きです。関東以北でのハイビスカスを地植えで冬越しさせることは難しいので、できれば秋のうちに掘り上げて鉢に植え替え、鉢植えの冬越しに切り替えると安心です。
ハイビスカス・サマリフィックや、在来系、オールド系など、耐寒性のある品種は、暖地なら地植えのまま越冬できることもありますが、心配なときは株元をマルチングしたり、必要なら発泡スチロールなどで根元を保温してあげるとよいですよ。
休眠中は活動を最小限にしている状態ですので、水をやり過ぎると根がその水を吸いきれず、根腐れを起こしてしまう恐れがあります。
水やりのタイミングとしては、土が乾いたのを確認して、さらにそこから2日ほど待ってからくらいにして、控えめに管理しましょう。
これがハイビスカスの冬越しの水やり・冬の管理で、失敗を減らすいちばんのコツです。
10月以降は寒い冬を乗り越えようと体を休めている時ですので、活動させるための肥料をやるのは逆効果です。秋〜冬の間は肥料はやらないようにしましょう。
ハイビスカスの冬越し・来年も咲かせるコツはこれ!
寒さ厳しい冬ですので、必ず成功とは言えませんが、でも成功確率はぐんと上がるはずです。これらを実践して、ぜひ来年もハイビスカスの花咲かせてくださいね!
ちなみに蕾が落ちてしまう、花が咲かないなどにお悩みの方は、前回のコラムの参考にしてみてください。

三上 真史