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オレンジ色の小花が咲いて強い芳香が特徴のキンモクセイは、秋の時期に見頃を迎えます。沈丁花(ジンチョウゲ)や梔子(クチナシ)とともに、「三大香木」とも呼ばれていますね。キンモクセイは地植えと鉢植えで育てることができ、鉢植えだとコンパクトなので楽に管理ができます。
今回は、キンモクセイを鉢植えで育てる方法や植え付けの時期などについて詳しくご紹介していきます。
キンモクセイは地植えだけでなく、鉢植えでも育てることができます。
地植えの場合は樹高3~6m程度になりますが、鉢植えの場合は1〜2m程度におさめることもできるので、ベランダや室内で育てることも可能です。
ただし、地植えと鉢植えではそれぞれ育て方が少し異なるので、正しい方法を理解しておきましょう。
キンモクセイの鉢植えは、日当たりが良い場所で管理するようにしてください。
ただし、キンモクセイの鉢植えを室内で管理したい場合は、エアコンや暖房の風が直接当たるような場所や、乾燥した場所に置くのは避けましょう。
キンモクセイを鉢植えで育てる場合は、あまり成長しすぎている苗を選ぶのはやめましょう。樹高が高くなりすぎていると、のちのちの管理が大変になるだけでなく、鉢が窮屈になり根詰まりを起こす可能性があります。
また、苗木が太くしっかりしているものを選ぶと、たくさんの花の開花も期待できるでしょう。
キンモクセイは水はけの良い土を好みます。
鉢植えにする場合は、「赤玉土(小粒)7:腐葉土3」の割合の土を使うと良いでしょう。
キンモクセイの植え付け時期は、3月~4月頃が適期です。
鉢植えキンモクセイの植え付け方法は、以下の通りです。
なお、キンモクセイはある程度成長してからの移植を嫌うため、鉢植えで育てる場合は、あらかじめ少し大きめの鉢を選んでおくと良いでしょう。
キンモクセイを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたらたっぷりお水をあげましょう。
ただし、冬の時期は水の量を控えます。
キンモクセイを鉢植えする場合は、鉢の土全体に肥料を施します。2月、5月、そして8月~9月上旬にかけて、リン酸分の多い化成肥料や有機肥料を1回ずつ与えましょう。
液体肥料を施す場合は、栄養が十分ではないため、化成肥料や有機肥料を使用することをおすすめします。
肥料の与えすぎは株を弱らせる原因となりますので、切な時期と量を見極めてください。
キンモクセイは基本的にある程度成長したあとの移植を嫌うため、地植えの場合は植え替えは行いません。
しかし、鉢植えの場合は根詰まりを防止するためにも、2〜3年に1度の頻度で植え替えが必要となります。植え替え時期は、3~4月頃が適期です。
植え替え方法は、以下の通りです。
キンモクセイは、病気や害虫などの被害が少ない樹木の一つです。
しかし、室内などで育てている場合は、風通しや日当たりが悪いとカイガラムシが発生することがあります。樹の養分などを吸い取ってしまうので、見つけ次第除去するようにしましょう。
また、乾燥した場所で管理していると、ハダニも発生することがあります。ハダニが発生すると、葉の裏側に密集し、葉を黄ばませ、最終的には枯れてしまいます。見つけ次第、葉は取り除きましょう。
鉢植えで育てているキンモクセイを大きくしたくない場合は、適宜剪定作業が必要となります。
キンモクセイの樹高が高くなりすぎないように、先端部分の新芽や混み合ってきた枝を切り落としてあげましょう。
地植えのキンモクセイは大きく育ちますが、鉢植えではそこまで大きくならないのでベランダなど限られたスペースの場所でも育てることができます。
鉢植えの場合は定期的に植え替えが必要ですが、慣れてしまえば難しい作業ではありません。剪定も樹高の高さを制限するための作業なので、やり方を覚えればすぐにできるようになります。
キンモクセイの花は花茶などで楽しめるので、ご自宅で素敵なティータイムが過ごせそうですね。ぜひともご自宅のベランダで、キンモクセイの鉢植えを育ててみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部