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こんにちは、三上真史です。
植物の育て方相談Q&Aの第7弾は、ビオラ・パンジーです。
秋から初夏まで長く花を楽しめて、寂しくなりがちな冬の花壇を華やかに彩ってくれる、これからの季節に欠かせないおなじみの草花ですよね。
今回もGreenSnapユーザーさんからたくさんのお悩み相談をいただきましたので、お答えしていきます!
原因はいろいろ考えられますが、よくある原因として3つほどあげられます。
寒さに強いビオラ・パンジーですが、さすがに霜に当たってしまうとダメージを受けて葉にも影響が出ます。でもそこは丈夫なビオラ・パンジーですから、大抵はまた新たに別の葉をしっかり出して育ってくれますので、それほど心配しなくても大丈夫です。
ビオラ・パンジーは水切れさせると葉が枯れてきてしまうので気をつけましょう。何度も水切れを繰り返すと株自体がダメになってしまいますが、一度の水切れくらいなら耐えてまた新たな葉を出し茂ってくれます。水切れを繰り返さないよう気をつけましょう。
それとは逆に水のやりすぎの場合も考えられますので、水やりは土が乾いたのを確認してからたっぷり与えてくださいね。
ビオラ・パンジーを植え付けるとき、土に肥料を多めに混ぜていたり、直接根に肥料が触れてしまっていないでしょうか。
その場合、肥料焼けを起こした可能性があります。そうすると葉が茶色く枯れる症状が現れます。置き肥や液体肥料は、苗が土と馴染んでから、1週間ほど経ってから適量与えるようにしましょう。
ビオラ・パンジーは本来は暖かい春に咲く花で、品種改良により耐寒性が強くなって冬にも咲くようになり、今では秋から初夏まで長く楽しめるように進化したという経緯をもつ花です。
ですので寒い冬に花が少なくなってしまうのは本来の性質上、しかたのないことなんです。
東北にお住まいの方はとくに寒さに強い品種を選んだり、花壇や鉢の表土にマルチングをしたりして、地温が下がるのを防ぐといいかもしれません。
とはいえ、冬に花が咲かないのは寒さばかりが原因と考えられがちですが、じつはもう一つ大きな原因があります。
ビオラ・パンジーはとにかくお日さまが大好きで、日光が足りないとごきげん斜めになり花を咲かせてくれません。
冬はただでさえ日照時間が短く、くもり空の日も多いため、庭植えなら植え付けの場所、鉢植えなら置き場所を確認してみてください。なるべくしっかりと日の当たる場所で育てるようにしましょう。
ビオラ・パンジーの切り戻しは、全体的に切ることをオススメします。
間延びした茎をリセットすると共に、他の茎も切ることで、分枝を促して花数を増やすことにも繋げられます。高さも揃ってこんもりと茂った株に成長してくれますよ。
切り戻しの方法はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
時期にもよりますが、ビオラ・パンジーは切り戻しの後、花が咲くまで1か月はかかりますので、どうしてもその間は花が楽しめなくなります。数株育てて、それぞれタイミングをずらして切り戻しすることで、花がない期間を回避する方法もひとつです。
1か月以上経っても咲かないということでしたら、寒さや日光不足、肥料不足、水の過不足などによる生育不良の可能性も考えられます。
摘芯をして枝数を増やすことと、やはりビオラ・パンジーが喜ぶ生育環境で育てることです。日当たりの良い場所、そして風通しの良い場所で育てるようにしましょう。
また忘れがちですが、種に栄養が取られないよう花がら摘みもこまめにおこなうようにしてくださいね。
しっかり日光に当て、水切れや水のやり過ぎに注意して、肥料も忘れずに適量与えていけば、元気いっぱいに次々と咲かせてくれますよ。
ちなみに植え付けの際には、根鉢をほぐすように崩してから植えた方が、根が新しい土へと伸びやすくなりますのでオススメです。
関東以西であれば12月中なら植え付けも間に合いますし、暖かくなった春頃に植えてみても初夏まで咲いてくれるので育てがいがありますよ。
三上 真史