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地植え以外で植物を育てるためには鉢が必要になりますが、鉢にはさまざまなものがあります。今回は睡蓮鉢について解説しています。
睡蓮鉢にはどんな種類があるのか、睡蓮鉢で育てる植物はどんなものがいいのか、ビオトープにおすすめの睡蓮鉢はどんな種類かまとめました。これからビオトープを楽しみたい方はぜひご参照ください。
睡蓮鉢とは、水生植物やメダカ・金魚などを育てるために使う鉢のことです。メダカ鉢や水鉢と呼ばれることもあります。睡蓮鉢とされるものは、小さければ10号から20号まで大きさはさまざまです。
また睡蓮鉢はビオトープとして楽しむことができ、ベランダや玄関前に置いて水辺世界を楽しむ方もたくさんいます。
睡蓮鉢で楽しむことができる植物は基本的に水生植物です。
おすすめは、スイレン、ハス、ドラーフフロッグビット、ナガバオモダカ、ロタラロトンジフォリアです。
スイレン科・スイレン属の植物でいわゆる水生植物の代表種です。スイレンの花の色は白、黄色、紫、ピンクなどハッキリした色の花を咲かせ、水生植物のなかでは花が大型でよく目立ちます。
丸い葉が水面に浮くのが特徴です。スイレンは葉が大きいため、上から金魚やメダカを観察しにくくなるのがデメリットです。
ハスはスイレンとよく似ていますが、こちらはハス科の植物でレンコンの花として知られています。こちらも水生植物の代表格で、水生植物のなかでは大型の花をつけてひときわ目に付きます。
ハスは花期になると睡蓮鉢からひょこっと顔を出すように開花するのが魅力です。花期は夏でだいたい7月から8月に白やピンクの花を咲かせます。早朝に美しい花を咲かせるのが特徴です。
スイレン同様、葉が大きいので魚の観察がしにくくなります。
浮き草として知られるドラーフフロッグビットは葉が小さくて丸いのが特徴で非常に愛らしいです。メダカとも相性がよいため、魚と一緒に楽しむ場合は特におすすめです。魚を傷つけることもほぼありません。
光さえあればよく育つため、初心者の方に向いています。
オモダカ科の水生植物で4月から9月に白い小さな花を咲かせます。花は1cmほどの大きさでやや地味なので花を楽しみたい方にはスイレンやハスのほうがよいでしょう。
寒さに強い特徴があるため、外での栽培も無理ではありません。
ロタラロトンジフォリアはミソハギ科の植物で、5月から9月に薄ピンク色の花を咲かせます。メダカや金魚との相性がよく、よい隠れ家になるのです。丸い葉を持ちかわいらしい印象の植物です。
睡蓮鉢はガラス、プラスチック、設楽焼、益子焼、発泡スチロールがあります。
おしゃれな印象のある睡蓮鉢です。いわゆる金魚鉢のような見た目をしていて、透明なものであれば上からだけでなく横からも観察できるのが魅力です。
ガラスの睡蓮鉢は小さなものが多く、狭いスペースでも飾るのがメリットと言えます。涼し気な印象に演出できる睡蓮鉢です。
プラスチックの睡蓮鉢は軽いのが最大のメリットで手で移動させやすい睡蓮鉢です。値段もとても安いためはじめての睡蓮鉢にはよいですが、耐久性はあまりよくありません。
またプラスチックは熱もこもりやすいため、メダカや金魚を飼育する不向きと言えます。
陶器製の睡蓮鉢は、重厚感と高級感がありさらには耐久性も優れているため人気があります。設楽焼、益子焼のものも多く売られていて、和の雰囲気の演出にぴったりです。
しかし陶器製の睡蓮鉢は重いのがデメリットです。掃除などで移動をさせるのに苦労することもあるでしょう。
発泡スチロール製の睡蓮鉢もあります。非常に軽いのが特徴で、移動をさせるのも簡単です。大きな睡蓮鉢が欲しいものの、重さに不安がある方は発泡スチロール製のものがよいかもしれません。
遠目で見ると発泡スチロールとは思えないほどのものが多く、いわゆる白くポロポロと削れるような発泡スチロールではありません。ほとんどの発泡スチロール製睡蓮鉢では色塗りをされていて、発泡スチロールっぽさはないのです。
厚みがあるものも多く、しっかりとした見た目をしています。ただし表面が傷がつきやすいため、直接地面には置かないようにしましょう。
ビオトープにおすすめの睡蓮鉢は陶器でできているものです。
まず陶器製のものをおすすめする理由は、水温が上昇しにくいことです。屋外で育てていると太陽光や外気で水温が上がりやすいことがあります。しかし、陶器製の睡蓮鉢であれば他のものと比較して水温が上がりにくいのです。
睡蓮鉢で飼育するメダカや金魚などは高い水温を嫌います。水温が上昇すると最悪の場合は死んでしまうこともあるため、陶器製の鉢をおすすめします。
またメダカや金魚を飼育するのはそれなりの大きさが必要です。陶器製の睡蓮鉢であればサイズも豊富で魚の数に合った鉢を探すことができるでしょう。
また重厚感がある睡蓮鉢のほうが転倒がしにくいというメリットもあります。生物が入っている場合はひっくり返すとなかにいるメダカ、金魚が死んでしまうこともあり得ます。そのためある程度重さのある陶器製がよいでしょう。
なかなか水辺に行くことがない方も多いでしょう。睡蓮鉢に水を入れて魚や水中植物を入れると、自宅に水中世界を作り出すことができます。
小さな自然を楽しみたい方はビオトープを楽しみませんか。ぜひ好みの睡蓮鉢を見つけましょう。
GreenSnap編集部