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香りがいいバジルはパスタやピザなどイタリアン料理に使われ、日本でも人気があるハーブの一つです。シソ科のバジルは家庭菜園でも育てられますが、じつは害虫がつきやすいハーブでもあります。
ハーブに害虫がついてしまうと駆除などが大変ですが、あらかじめ害虫を予防することができます。
今回はバジルにつきやすい害虫と合わせて主な病気と、それらの予防方法などについて詳しく紹介していきます。
バジルの害虫の中でもベニフキノメイガはとくに発生しやすく、葉裏に卵を産みつけ孵化することで幼虫が葉などを食害します。ベニフキノメイガは夏など高温多湿の時期に発生し、葉裏に発生するため見つけにくいですが、見つけ次第葉ごと処分してください。
ヨトウガの幼虫であるヨトウムシ(夜盗虫)の被害にあうこともあり、9~11月頃にかけて発生しやすいです。ベニフキノメイガと同様で葉裏に卵を産み付けるので見つけにくいですが、見つけ次第葉ごと処分してください。
アブラムシも4~6月頃、9~10月頃を中心に発生することがあります。アブラムシが大量に発生すると植物が枯れてしまうため、発生した場合は歯ブラシでこすり落としたりテープなどを使って取り除きましょう。
殺菌力があるレモン水や食酢スプレーを植物の葉や茎などに霧吹きすることで、虫よけや病気の予防効果があります。レモン水はレモンと水、食酢スプレーであれば食酢と水と簡単に作れるので、1本あると便利です。
うどんこ病はカビ菌によって発生する病気で、葉の表面に白い粉が吹いたような症状が現れます。5~11月頃にかけて発生しやすく、進行すると葉が黄色く変色したり枯れてしまうことがあります。
うどんこ病にかかったら症状のある葉を取り除いて、焼却したりゴミとして処分するようにしましょう。症状が軽い場合は、食酢スプレーをかけることで病気が治る場合があります。
灰色かび病は、糸状菌というカビの一種が原因の伝染病で、土の中にいる病原菌が枯れ葉や花がらなどに付着し増殖することで、さまざまな場所に伝染します。灰色かび病にかかると葉や茎、花や株元などが灰色のカビに覆われ、最終的に枯れてしまいます。
かかっている葉や茎などを見つけたらすぐに取り除き、進行具合によっては株ごと処分してください。灰色かび病は多湿を好むため、日頃から風通しや日当たりのいい場所で育てて予防します。
すす病はアブラムシやカイガラムシなどの排泄物が原因で、葉や茎に黒色の粉のようなものがつく病気です。黒色の粉の見た目がすす(煤)のように見えることからすす病と名付けられ、すす病にかかるとすぐに枯れることはありませんが、光合成ができなくなってしまうため放置しておくと植物が弱ってしまいます。
対策としては、病葉を水で洗いながら歯ブラシやティッシュペーパーなどで擦って取り除きましょう。そのほか、すす病の原因である害虫を薬剤で除去することで、すす病の進行を防ぐことができます。
軟腐病は細菌が増殖することでかかる病気で、葉や茎などに水分や栄養が行き渡らなくなってしまうことで植物の組織が軟化して腐ってしまいます。水はけが悪い環境で発生しやすく、梅雨や秋雨の時期に注意してください。
軟腐病の予防は、水はけのよい土で育てて、前年に軟腐病が発生場所での栽培は避けてください。軟腐病にかかると薬剤などはあまり効果がないため、予防してかからないようにすることが大切です。
軟腐病にかかった場合は、発病した株を根元の部分から抜き取って処分しましょう。
バジルは育てやすいハーブですがつきやすい害虫もいるため、虫よけ対策をしておきましょう。また、病気にかかった場合も被害のあった葉を除去するなどすぐに対処できるようにしましょう。病気や害虫から守って元気なおいしいバジルを栽培しましょう!
GreenSnap編集部