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さつまいもは病気になることや害虫被害にあうことがあります。このページでは、自宅でさつまいも栽培を楽しんでいる方向けに、さつまいもの病気や害虫についてまとめました。
近年問題になっている基腐病についても解説しているので、ぜひご参照ください。
さつまいもには、ヨトウムシの食害にあうことがあります。ヨトウムシの幼虫は葉の裏側を食べ、表面は残るため、さつまいもの葉がつけて見えるような症状があらわれます。被害が進むと、葉に穴が開きます。
目の細かい防虫ネットを設置することでヨトウムシ被害を防ぐことができます。
カメムシのなかでもホオゥキカメムシの被害にあいやすく、茎などに寄生して吸汁するのが特徴です。しおれたり、傷みむという症状がでます。
周辺に雑草があると、そこで繁殖してやってくるため、雑草駆除をすることで対策になります。また防虫ネットも効果的です。
スズメガはガの一種で、さつまいもの若い葉を食害します。葉に穴が開くなどの被害が見られます。糞が目立つため、それが原因で発覚することが多いです。
スズメガには薬剤散布が効果的なので、発生初期の段階で対策しておきましょう。
さつまいもはうどんこ病にかかることがあります。さつまいもの葉にうどんの粉のような白いかびが付着するのが特徴で、繁殖すると葉全体が白く覆われます。進行すると葉が枯れます。
薬剤散布をすることで予防となります。
立枯れ病は、さつまいもの下葉が黄色く変色し、しなっとしてやがてしおれます。そのまま放置して病状が進行すると、さつまいもの株全体が枯れます。茎や根まで腐ると、株ごと傷むため処分するしか方法がなくなります。
立枯れ病の被害にあった株はすぐに焼却処分をするのがおすすめです。周辺の土ごと処分するとよいでしょう。処分に使用したスコップはよく消毒しておきます。また薬剤散布も効果的なので、発生前に定期的に薬剤をまいて予防しましょう。
つる割れ病は、日が出ている間は下葉がしおれる症状があります。しかし、日が落ちると元に戻り元気を取り戻したかのように見えます。これを何度か繰り返し、全体的にしおれて枯れるのが特徴です。
土を消毒することで予防、対策ができます。
さつまいも基腐病は近年問題になっている病気です。2018年に日本国内で発生が報告されました。日本では新しい病気ですが、アメリカでは100年ほど前に発見されていて世界で基腐病の被害が発生しています。この10年ほどでアジアにも広がりました。
基腐病は多くの病気と同様に糸状菌が原因です。基腐病を発症すると、葉が変色して生育が悪くなります。根元が黒く変色して腐敗し枯れるのが基腐病の症状です。腐敗したさつまいもの表面には糸状菌による黒い点が見られます。
さつまいもに基腐病の症状がでていたら、薬剤を使用して対策をしてください。ベンレート水和剤を使用し、消毒しましょう。使用したハサミはこまめに消毒して周囲の作物に感染させないことも重要です。
処分をする際は焼却処分にして、近所でさつまいもを育てている人がいる場合は知らせましょう。行政に報告することも重要です。
さつまいもは病気や害虫被害にあうことがあるので、なるべく健康に育てたいですよね。事前に薬剤をこまめに撒くことで予防できる病気があります。
また症状が見られたら、その部分を廃棄する、消毒するなど早めに対応することで被害拡大を食い止められます。ぜひしっかりと予防・対策を行ってください。
GreenSnap編集部