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酸っぱい果物の代表といえばレモンが知られていますが、品種によって酸味や糖度のバランスはさまざまです。近年では酸味を抑えた品種も登場していて、ジュースやお料理などにアレンジして楽しめます。
レモンの種類について詳しく紹介していきます。
レモンはミカン科ミカン属の常緑低木で、インドが原産の柑橘類です。別名「クエン(枸櫞)」とも呼ばれ、クエン酸という名前はレモンから名付けられました。
葉は大きく木にはトゲがあり、品種にもよりますが1本の木に約100~150個の果実が収穫できます。レモンの多くは輸入品ですが、国内でも広島県や愛媛県、そして和歌山県などで多く栽培されています。
レモンの収穫時期は品種によって異なりますが、12月~3月頃までが旬の時期です。レモンにはビタミンCが豊富に含まれ、その他やクエン酸、リモネンなども含み、美肌や疲労回復、血行促進などの効果が期待できます。
レモンには、酸味が強いものから穏やかなものなど、いくつもの品種がありますが、日本では「リスボン」「ビラフランカ」そして「ユーレカ」の3種類が主流といえます。
ポルトガル原産のレモンで、日本では最も主流な品種です。リスボンは暑さや寒さに強く、日本の気候にも適していて国内では広島県の瀬戸田などで栽培されています。
リスボンの実だけでなく花や葉にも香りがあり、初心者でも育てやすく人気があります。
ジェノバは種が少なく、果汁が多い品種のレモンです。料理など食用に使うためにレモンを栽培したい方におすすめです。
ポンテローザは通常のレモンの数倍の大きさになるため、大きな実を収穫したい方におすすめの品種です。酸味も少なくて食べやすいですが、スーパーで見かけることはほとんどないため、家庭菜園で栽培してみると楽しいですね。
果肉がピンク色で種が少ない品種で、レモネードに使用されることが多いです。若い果実の表面には緑色の縦模様が入り、熟していくと縦模様は消えていきます。
蕾は薄ピンク色ですが開花すると白色の花を咲かせ、班入り葉なのでシンボルツリーとして観賞も楽しめます。
カリフォルニア原産で、温暖な気候での栽培に適している品種です。ユーレカは国内でも主力品種で、ビニールハウスで栽培される場合が多いです。
リスボンに比べると寒さには弱いですが、ジューシーな味わいがあり品質が高く評価されています。
ビラ・フランカは、トゲが小さく育てやすいので、初心者にもおすすめの品種です。1本でも実がつきやすく、果汁が多く、香りが良いのが特徴です。
イタリアのシチリア原産で、耐寒性にやや強い品種です。日本には1921年に導入され、現在では広島県の主力品種でもあります。レモンの形は少しふっくらした楕円形で、形状や特性などはユーレカによく似ています。
リスボンレモンと日向夏(ヒュウガナツ)の交配種で、かいよう病などの病害虫に強い品種です。果実の大きさは200g程度なので他のレモンと比べると大きく、酸味は少なくレモン特有の香りがあります。
皮の厚さが約3mmなので手で剥きやすいです。
レモンとミカンの交配種で、酸味は通常のレモンの1/5程度、糖度は10度もあるためレモンの風味もありつつ甘夏とレモン、そしてミカンを合わせたような甘みがあります。
形はメイヤーレモンのように丸く、皮は手で剥けるのでそのまま食べられます。スイートレモネードは四季なり性のため、適切な環境で育てることでいつでも実がなります。
レモンとオレンジの自然交配で誕生した品種で、約100年前にアメリカのフランク・マイヤー氏が発見したことから名付けられました。国内では、東京都の八重島や小笠原諸島を中心に栽培されています。
果実の皮は黄色からオレンジ色で、他のレモンよりもやや大きくふっくらした形をしています。マイヤーレモンの皮は薄く、酸味は少なくて糖度は高めです。
愛媛県産の品種で、別名「姫レモン」とも呼ばれています。マンダリンミカンとレモンの交配種なので果実の色はミカンのようなオレンジ色で丸い形ですが、酸味はしっかりとあります。
赤レモンの皮はスパイシーな香りがするため、カクテルやお料理のアクセントとして楽しめます。
その名の通り一般のレモンより約4倍もの大きさで、果実の直径は約10cm~13cm、重さは800g~900g程度です。ジャンボレモンは四季咲き性の品種なので、1年に約2~4回開花します。
果実は縦長で卵のような形で、表面はゴツゴツしていることが多いです。果実の内側にはアルベドと呼ばれる綿状の白い部分が厚く、酸味が強くて爽やかな香りが楽しめます。
広島県の新品種で2012年に品種登録され、レモン種としては日本で初めての登録品種です。ビラフランカの自然交雑実生より選抜され、一般的なレモンよりも酸味が少なく皮が薄くて種も少ないので食べやすい品種です。
果実が黄色で酸っぱい果物がレモンという印象がありましたが、品種によって形や味などはそれぞれ異なります。まだまだ市場に出回ってない品種もあるので、これからが楽しみですね。
レモンは育てやすい品種が多く、家庭菜園でも栽培出来ます。ご興味があれば、家庭菜園でレモンを栽培して品種を覚えましょう。
GreenSnap編集部