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ユリ根という野菜はややマイナーですがスーパーでも売られている野菜です。今回はユリ根について解説しています。ユリ根に毒はあるのか、栄養や効果効能についてもまとめたのでご参照ください。
ユリ根はユリ科ユリ属の鱗茎(りんけい)のことです。ユリの葉が変形して鱗茎になっていてここに栄養分が貯蔵されています。そのためユリ根は栄養豊富な野菜とされています。
イモのようなホクホクした食感があり、正月料理として食べられます。
ユリ科の根であればなんでもユリ根として食べられるわけではありません。一般的にはオニユリ、ヤマユリ、コオニユリ、カノコユリがユリ根として食べられていて、それ以外の種類のユリではユリ根として食べない方が無難です。
ユリ根には毒があるのではないかと心配になる方も多いですが、ユリ根には毒はありません。
ユリ科の植物は確かに有毒植物として知られていて、アルカロイド系の毒があるとされています。ユリ根はそのなかでも毒がなく食用される種類の鱗茎で、漢方薬としても使用されるほどです。
ユリ根はアクが強い特徴があるので、下処理をしてから食べましょう。
自生するユリを見つけて食用にしてもいいのかわからない場合は、食べないようにしてください。
ユリ根にはカリウム、葉酸、炭水化物、食物繊維が含まれています。ユリ根にはカリウムがとくに豊富とされ、その含有量は野菜のなかでもトップクラスといわれるほどです。
ユリ根にはカリウムが豊富に含まれていて、体内の余分な水分を体外に排出する効果があります。カリウム豊富なユリ根を食べることでむくみの解消につながるでしょう。
塩分が多い食事を摂りがちの方にも向いている成分です。
ユリ根に含まれる葉酸は造血のビタミンとも呼ばれるほどの成分で貧血予防になります。また葉酸は胎児の健康な発育には欠かせません。ユリ根は妊娠を希望する女性に向いています。
ユリ根には炭水化物が豊富に含まれています。炭水化物はブドウ糖に変化して1日のエネルギー源となるのです。炭水化物が足りていないとエネルギー不足になるため、しっかりとユリ根を食べておくとよいでしょう。運動量が多い方にも向いています。
ユリ根に含まれる食物繊維はお通じ改善に効果的です。便秘解消だけでなく新陳代謝の活発化も期待できるでしょう。腸内環境を改善したい方にも食物繊維は向いています。
お通じが滞りがちだと肌荒れをすることもあり得ます。肌荒れ改善にもよいでしょう。
ユリ根の食べ方は、煮物、みそ汁など汁ものに入れることです。ベーコンやトウモロコシ、バターと一緒にホイル焼きにすると甘みがましておいしくなります。
ユリ根はスーパーで買った際はおがくずがついているのでそのまま保存をしましょう。おがくずがついていないユリ根は新聞紙で包んでから袋に入れて冷蔵庫で保管をします。
自宅で栽培したユリ根を保存する際は、土を軽く落として新聞紙で包んで袋に入れて冷蔵庫で保管をしてください。冷蔵庫でだいたい1ヶ月ほど保存ができます。
ユリ根は水分を嫌うのでなるべく濡らさないように注意して保存しましょう。
ユリ根は明るい場所や日当たりのよい場所を選んで栽培してください。用土は野菜用の培養土がおすすめです。市販のもので問題ありません。
地植えをしている場合はとくに水やり不要ですが、日照りが続く場合は水やりをしましょう。鉢植えで育てている場合は土が乾燥したタイミングで水を与えてください。
きれいな花が咲きますが、ユリ根を収穫したいなら花を咲かせないようにすることをおすすめします。花が咲かない方が塊茎によいため、ユリのツボミができたらすぐに取り除きましょう。
ユリ根の収穫時期は10月から11月です。ユリの茎葉が枯れたら収穫時期なのでユリ根を掘り起こしましょう。その際にユリ根を傷つけないように注意をしてください。収穫したらユリ根はおがくずのなかで保管するのがおすすめです。
ユリ根は栄養価が高い食べ物です。自宅で栽培している方はぜひ収穫して食べてみましょう。
ホクホクした食感がおいしくて料理にも使いやすいです。煮物などでお楽しみください。
GreenSnap編集部