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レモンの木に実をたくさんつけるためには、肥料をやることが欠かせません。肥料を与えることで、レモンの木に栄養が行き渡り、花を咲かせて美味しくて大きな果実がつきますよ。
このページでは、レモンの木に肥料を与える時期や施し方、おすすめの種類について詳しく解説しています。ご自宅でレモンを育てている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
レモンの木は柑橘類の中でも特に肥料食いの植物です。四季を通して花を咲かせ、放置していると大木になるくらい樹勢が強いので、元肥と追肥が欠かせません。
レモンは5~6月に花を咲かせて秋に実る「秋果」、7月~8月に花を咲かせて冬に実る「冬果」、9月~10月に花を咲かせ春に実る「春果」の年に3回開花・結実するタイプの四季なり性です。花が咲く分、しっかりと肥料を与えましょう。肥料切れすると葉の色が薄くなるなどの症状も出ますよ。
適切に肥料を施えることで、株を疲れさせず、毎年おいしいレモンを収穫することができるようになります。
レモンの与える肥料には、「有機肥料」と「化成肥料」の2種類があります。また、葉が黄色くなるなどして株が弱ってきた時には、「液体肥料」を与えます。
有機肥料は、油かすや鶏糞などの有機物質で構成されています。地植え栽培の植え付け時に、元肥として使用するのがおすすめですが、苗木にはすでに肥料が施されている場合が多いので、苗木の様子をみて必要かどうか判断してください。
有機肥料は緩効性の性質があり、土を柔らかくしながらゆっくりと効いて、木を無理なく大きく生長させることができます。ただし、自然派の肥料なので、特有のニオイが出るのが難点です。鉢植え栽培のレモンにはおすすめしません。
化成肥料は、人工的に作られているので、ほぼ無臭であることが特徴です。鉢植え栽培の肥料には、化成肥料を与えるのがおすすめです。
化成肥料にも様々な種類がありますが、必ず緩効性のタイプを選んで購入してください。
分解が済んでいない未熟の有機成分が多いと虫の発生が多くなることもあります。鶏ふんも油かすも「発酵」したものを使用しましょう。
レモンの木に肥料を与える時期は、2月、6月、9月、11月です。元肥、追肥、お礼肥の順番で、年に4回肥料を施しましょう。地植えでも鉢植えでも同じ時期に肥料を与えます。
特に6月は、レモンの木が開花して果実をつけ始める大切な時期なので、追肥を忘れないように注意してくださいね。お礼肥を与えることで、実がつき終わった後に株の疲れを残さず、翌年も元気に育てることができます。
植物は根の先端から栄養分を吸収するため、肥料は幹から少し離れた場所に施します。地植え栽培のレモンは、株の周囲をぐるっと囲むように、一番外側の葉に合わせて肥料をまきましょう。その後、肥料の上に腐葉土などを置いて落ち着かせます。
鉢植え栽培のレモンも同じように、出来るだけ株から離れた位置に固形肥料を置き、栄養分が吸収されるのを待ちましょう。
市販のレモンの苗木は、すでに肥料をたくさん与えられて育てられているので、追加で元肥が必要ない場合もあります。
葉がピンと張って葉色が濃い苗木は、元肥は必要ありません。養分が多すぎると害虫がよりつく原因になるので注意しましょう。苗木の葉色が薄い場合は、元肥を施しましょう。
元肥は、植え付け時に鉢植えの土や、地植えの土壌に混ぜ込んで与えます。地植えの場合は有機肥料、鉢植えの場合は化成肥料を施しましょう。
玉肥の油かすなど「緩効性」が使いやすいでしょう。もし急激に肥料切れになったら液肥を与えると良いです。油かすを水に溶いておくだけの「油かす水」を作っておくと便利ですよ。
レモンの木の追肥は、前述の通り、株の周囲から少し離れた位置に与えるのがコツです。鉢植え栽培のレモンの木には、表土の上に置ける錠剤になっているタイプや、粒状でまんべんなくまけるものなど、手軽に追肥できるものなど、様々なタイプがあります。好みのものを選んで追肥を行いましょう。
お礼肥は、レモンの実がなり終わった11月頃に与えます。弱った樹勢を回復させて、翌年の順調な生長を促します。
元肥、3月の春肥、収穫後のお礼肥、9月の秋肥の施肥が基本と覚えておきましょう!
レモンの木の追肥の量は、苗木が大きくなり、成木に近づくにつれて増やしていきます。
たくさんレモンの果実を収穫したいからといって、肥料の頻度を高める必要はありません。
むしろ肥料を与えすぎるとレモンの木が肥料焼けを起こします。葉の色が変色したり、萎れてきたら肥料焼けの症状かもしれません。症状が進むと枯死してしまいますので、注意してくださいね。
とくに鉢植えの場合は肥料焼けを起こしやすいので、肥料は適量与え、頻度も守ってください。
レモンの木を元気に育て、おいしい果実を収穫するには肥料が欠かせません。肥料は難しく感じるかと思いますが、園芸店やホームセンターに行けば、最初からブレンドされている肥料がたくさん売られてるので、果樹用の肥料を選んで与えてくださいね。
肥料の量を守っていれば、レモンは元気に育っていきます。適切な追肥で、美味しいレモンを栽培してくださいね!
七尾びび
GreenSnap編集部