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多くの植物は、手入れすることできれいな花を咲かせ樹形を維持します。植物を鉢植えで育てた経験があれば知っている方も多いと思いますが、鉢植えの植物は根詰まりを起こすことがあります。育てている植物が根詰まりを引き起こしている場合は、早い段階で植え替えが必要です。
ここでは、根詰まりが起こる原因や具体的な対処方法などについて紹介してきます。
根詰まり(ねづまり)とは鉢の中で根がいっぱいになった状態のことで、そのままにしておくと植物の生長にも悪影響を与えてしまいます。根は土の中で生長するため見ることができませんが、根詰まりの症状やサインを見つけることで対処できます。
植物を育てる上では手入れが必要なことが多く、鉢植えで育てる植物は根詰まりを起こす可能性があります。根詰まりが起こるおもな原因は、使用している鉢の大きさに対して植物が生長していることです。
品種や種類によって成長速度は異なりますが、茎や葉などが生長しているということは根も同様に伸びています。
土の中で生長する根の部分は確認できませんが、植物によって植え替え時期があり適切な時期と頻度で新しい鉢に植え替える必要があります。
植え替えは約1~2年に1回の頻度で行われることが多く、鉢植えだけでなくいくつかの植物を1つの鉢に植える寄せ植えの場合も同様です。それでは、根詰まりの具体的な症状について見ていきましょう。
根詰まりの症状にはいくつかありますが、鉢底の穴から根が伸びている場合は根詰まりを起こしている可能性が高いです。鉢植えで育てると植物の根はまず鉢の内側から回り最後に鉢底に到達します。土の中で根が十分に伸びるスペースが無くなってしまったため、根は外に向かって伸びようとするのです。
その他、鉢植えに水やりをしても土が水を吸収しないときも根詰まりの場合が多いです。普通の土は団粒構造(だんりゅうこうぞう)なので、一つ一つの小さな粒子が集まりその隙間に水分や栄養素などを蓄える構造になっています。
水切れする場合はこの隙間に根が入ることが原因で構造が崩れてしまい、保水することができません。水切れすることが多くなってきたようであれば、根詰まりを疑いましょう。
根の生長は植物の品種や種類によって異なりますが、日頃から植物を観察している中で根詰まりのサインに気付くこともできます。
例えば、以前よりも下葉が落ちたり葉の色が黄色に変色するなど生育に変化があれば、根詰まりのサインであることも考えられます。
また、植物の根の圧力で鉢自体にヒビが入ったり割れてしまう場合も根詰まりが原因の可能性が十分あります。根詰まりを放置することで根腐れを引き起こし、最終的には株全体を枯らしてしまうことにも繋がります。
これらのサインが確認できた場合は、植え替え時期ではなくても早急に対応しましょう。
植物を大きく育てたい場合は、以下の方法で植え替えしていきましょう。
鉢植えを置いているスペースなどの関係で鉢の大きさを変えたくない場合は、以下の方法で植え替えをします。大きく育てる場合と異なる点は、不要な枝や葉の剪定と根を1/3程度切ることです。
根詰まりしている場合は土がカチカチに固まっているため、ほぐし方にはコツがあります。小さな鎌や熊手などの道具で、土を叩いてほぐしていきます。根詰まりの状態にもよりますが、ほぐれるまでしぶとく土を叩きましょう。
植物の品種や種類によっては土をほぐさずに植え替えるため、作業する前に確認することをおすすめします。
植物を観察することでちょっとした変化に気付けますが、忙しくてあまり時間がない時でも水やりなどをすれば普段と様子が違うことが分かるはずです。
今回紹介したような根詰まりの症状やサインなどが確認できたら、早めに植え替えて対処していきましょう。
GreenSnap編集部