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根菜を代表する野菜であるダイコンは、家庭菜園で育てている方も多いのではないでしょうか。今回はダイコンにつく害虫の予防や対策について解説しています。
ダイコンを栽培している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ダイコンは、キスジノミハムシ、ダイコンサルハムシといったハムシ類の食害に遭うことが多い野菜です。ハムシの被害は、ダイコンの新芽が出る時期や本葉が出始める時期に出やすく、葉を食害されて小さな穴がたくさん空いてしまいます。
食害が広がるとその後の生長に影響が出るので、注意が必要です。
モンシロチョウはダイコンの葉に卵を産みつけるので、孵化した幼虫の食害にあうことがります。幼虫はダイコンの葉の裏側から食害し、葉の表面は食べずに残るため、ダイコンの葉が透けたように見えるのが特徴です。
若い時期に被害を受けると生育不良になる可能性があるので注意が必要です。葉の裏側に1ミリ前後の黄色い田原型の卵が産みつけられていたり、葉の上に緑色の糞があることで見分けることができます。
ネキリムシが幼虫の間は葉を食害しますが、成長した幼虫は日中は土に潜り、夜になると出てきて地面付近の茎や葉を食害します。幼虫が成長するに伴って食べる量が増えるため、放置していると複数の株を食い散らかして被害が進んだり、茎を切断するなどして大きな被害をもたらしてしまいます。
ヨトウムシはダイコンの葉の裏側に集団で卵を産み付けます。孵化した幼虫は、ダイコンの表皮を残したまま葉の裏側を食害をします。葉脈を残して葉を食べるため、葉がボロボロに見えます。被害にあった部分は白く変色するのが特徴です。
幼虫が成長するとともに被害が大きくなり、成長した幼虫には農薬などの薬剤も効きにくくなるので早い時期に駆除することが大切です。
アブラムシはダイコンの葉に寄生をして吸汁します。アブラムシを放置して被害が進むと、葉が縮んでしまいます。また、アブラムシの排泄物によってすす病にかかったり、アブラムシが媒介したウィルスからモザイク病になる可能性があります。
カブラハバチの幼虫は黒色〜濃い青紫色なので、すぐに見分けることができます。新しい葉から食害し、葉が食べ尽くされることもあるので注意が必要です。また、土に近い根の部分も食害されることもあります。
ハエトリグモは、葉の内側に産み付けた卵から孵化した幼虫が、葉の内側を不規則に食害します。葉には白いスジ状の跡が残ることが特徴です。
メイガは葉に数個から数十個の卵を産み付けます。孵化した幼虫は葉の狭いところに潜んだり、生長点の近くの芯を好んで食害します。
センチュウは、ダイコンの根に寄生して表面に小さな白い斑点を生じさせます。被害が進むと斑点が黒くなり、ダイコンの品質が著しく下がります。センチュウには、ネグサレセインチュウ類、ネコブセンチュウ類などの被害があります。センチュウは被害を抑える方法がないので、土壌を太陽光にあててよく消毒したり、対抗植物を植えるなどして対策しましょう。
タネバエの被害に遭うと根が枯れて死んだり、岐根が生じたりします。ダイコンが大きくなった後に被害に遭うと、根の内部を食害して跡を残すので、商品としての価値が下がってしまいます。
ダイコンの病気を予防するには、以下のような対策を行いましょう。
まず、成虫が飛来しないように防虫ネットを設置するようにしてください。目の細かいものは効果的ではありますが、通気性が悪くなるため気をつけましょう。
幼虫から成長すると薬剤が効きにくくなる虫も多いので、早めに薬剤を散布して害虫を予防しましょう。
害虫は見つけ次第すぐに駆除をしましょう。ブラシなどで落とすのも効果的です。アブラムシはすぐに繁殖するため、見つけたら早めに対処してください。
アブラナ科であるダイコンは、キャベツと同じように害虫被害に遭うことがあります。美味しく綺麗なダイコンを育てるためには、早めに害虫対策を行いましょう。
GreenSnap編集部