warning
error
success
information
ナスは色々な料理に使うことができ、初心者でも栽培ができるので家庭菜園でも人気の野菜ですね。ナスを栽培する時にはアブラムシやハダニ、カメムシなどの害虫に注意が必要です。
今回は、ナスにつく害虫や発生する原因、駆除の方法や予防対策をご紹介します。正しい対処を行って美味しいナスを収穫しましょう!
ハダニは0.5〜1mmほどの小さなダニで、多くの植物につく害虫です。ハダニはナスの葉の裏側につき、吸汁します。吸汁した箇所は色素が抜けて白くなり、かすり状になってしまいます。被害が進むと、葉が光合成を出来なくなるため、乾燥して萎れ枯れてしまいます。
アブラムシは1〜2mmほどの小さな害虫で、一年を通して発生します。アブラムシは葉に付着して葉から汁を吸うため虫食いの穴は開きませんが、被害に遭うとナスの葉全体が委縮することがあります。アブラムシは繁殖力が強く、あっという間に増殖するため注意が必要です。また、モザイク病の媒介となる虫であるため、早めの対策が必要です。
カメムシは秋になると発生する害虫です。群がるように植物のあらゆるところに針状の口を挿して汁を吸います。新芽や花に寄生すると、萎んだり奇形となって生長が妨げられます。果実に規制されると、被害を受けた部分がスポンジ状になり、そこから腐ってきたり生長が止まって奇形になったりしてしまいます。
コナジラミは、葉の表面や裏側に大量に発生する白い粉のような害虫です。アブラムシのように葉や茎から養分を吸い上げ、株を弱らせてしまいます。植物全体が枯れてしまうほど大発生することは少ないですが、成虫は飛んで移動するので病気やウィルスを媒介する可能性があります。
ハナグモバエは5月〜6月に発生しやすい小さなハエの一種です。成虫が葉に卵を産みつけ、幼虫が葉に潜って食害します。葉の中を食べながら進むので、葉の表面にくねくねとした線状の白い筋ができます。その様子から「絵かき虫」と呼ばれることもあります。
被害が多くなると食害した跡が葉の表面に広がり、葉が枯れて収穫が少なくなってしまいます。基本的に果実には寄生しません。
ヨトウムシは夜行性の虫で、昼間は土の中に隠れ、夜になると出てきます。そのため、発見しにくいのが特徴です。成虫は薬剤に強いので、幼虫のうちに駆除をする必要があります。
ナスの他にもネギ類やキャベツなどの野菜にも発生するので、周囲で別の作物を育てている場合にも注意が必要です。
マルチを敷くことでハダニの発生を予防することができます。
ナスを栽培している場所の周りに雑草が生えていると、そこから害虫が繁殖してナスに付着することがあります。雑草を駆除することで、農薬を使わずにハダニの被害を抑えられるので、なるべく雑草は駆除するようにしましょう。
防虫ネットを使用することで、虫の飛来し産卵するのを防ぐことができます。目の細かいものであればアブラムシも防ぐことが出来ますが、目の細かい防虫ネットを使用すると通気性が落ちるため、注意が必要です。
害虫の発生には、薬剤の散布も効果的です。害虫が発生する前に農薬を散布したり、虫を見つけたら薬剤を使用して被害が進むのを防ぐなどの対策をしましょう。
害虫を見つけ次第、テープで捕獲して駆除するのもおすすめです。また、こまめに葉の裏をチェックして虫がついていないか確認しましょう。
GreenSnap編集部