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本格的な冬の時期を迎える12月は、ほかの季節に比べて種まきや苗植えで育てられる野菜は少ないかもしれません。最近では、ビニールトンネルなどを利用してしっかり防寒対策することで冬でも野菜が栽培できます。
12月に種まきや苗植えしたい家庭菜園におすすめの野菜について紹介していきます!
本格的な冬に入り、作物を育てるには寒さが厳しい12月。しかし、冬だからこそ栽培できる野菜もたくさんあります。耐寒性のある品種を選び、マルチやビニールトンネルを使用して寒さ対策を行えば、野菜の栽培を楽しむことができますよ。冬場は害虫が少ないのもメリットです。
エンドウは食べ方などによって名前が変わり、未熟な莢の部分を食用する「サヤエンドウ(絹さや)」、完熟前の豆を食べる「グリーンピース」、未熟の豆が入った莢を食べる「スナップエンドウ」、そして新芽を食用する「豆苗(とうみょう)」などです。
エンドウは連作障害が起きやすいため、翌年栽培する場所は変えましょう。同じ場所で栽培する場合は、約4~5年空けることをおすすめします。栄養素はたんぱく質やビタミン類などを豊富に含んでいます。
ベランダ栽培で育てるなら、コンパクトに育てられるつるなし種がおすすめです。しっかりと支柱を立てて横ひもを渡せるなら、つるありにチャレンジすることもできます。
ダイコンの秋まきは9月~10月頃が一般的ですが、この時期に種まきできなかった場合は12月にも行えます。しかし、12月に種まきする場合は、耐寒性に強い品種を選びましょう。
ダイコンはさまざまな品種があります。ベランダ栽培で「聖護院大根」のような大きなダイコンを育てたいなら、深さが39cm、直径が40cm以上、土が26ℓ以上入る鉢を準備して、2、3粒のタネをまき、間引きしながら一株だけ育てます。
和食料理などで大活躍のダイコンには、イソチオシアネートやビタミンCなどが豊富です。イソチオシアネートはダイコンの辛み成分であり、抗菌作用やガンの抑制効果などが期待できます。
そら豆は他のマメ科に比べて大きな莢が特徴で、莢の中には3~4個の豆が入っています。莢が空に向かって育つことから「空豆」と名付けられたといわれています。
濃い緑色でハリやツヤがあるそら豆の莢がおいしく、スーパーなどで手に入れる際はできれば莢付きの方が鮮度は保たれます。
たんぱく質やビタミン類を含み、筋肉や内臓の形成、美肌などの効果が期待できます。
アシタバは日本原産の多年草植物で、伊豆諸島や三浦半島など太平洋沿岸の温暖な地域に自生しています。
アミノ酸やビタミン類、ミネラル類などを豊富に含み、アンチエイジングやがん予防、疲労回復などの効果が期待できます。
アシタバはある程度放任しても育つほど丈夫な野菜でベランダでも栽培できます。
カブは春まき又は秋まきで栽培しますが、防寒対策することで冬の時期でも栽培できます。小カブであれば40~50日程度で収穫することができ、短期間で育てられるのも魅力です。
カブは土からせり上がるように生長するため、しっかりと土寄せしましょう。害虫被害に遭いやすいため、防虫対策が必要です。
カブの根にはカリウムやビタミンC、葉にはビタミン類やカルシウムを含んでいます。葉の部分は「菘(すずな)」とも呼ばれ、正月に七草粥などに入れておいしく食べられます。
ニンジンの種まきは春や秋が適期ですが、冬の時期でもビニールトンネルなどで防寒対策すれば栽培できます。種まきから約110~130日で収穫でき、地上に出ている根の直径が4~5cm程度であれば収穫のタイミングです。
ベランダのプランター栽培なら根の短いミニニンジン・三寸ニンジンが育てやすいのでおすすめです。
三寸ニンジンは根元の直径が3~4cm程度、ミニニンジンは直径が1~2cm程度になったら収穫のタイミングです。
ニンジンはβカロテンを多く含み、ガン予防や引くや粘膜の維持、呼吸器系を守る効果があります。
ウドはウコギ科の多年草で、日本だけではなく韓国や樺太などでも山野に自生している植物です。地植え、鉢植えどちらでも育てることができますが、鉢植えの場合は7号ほどのサイズに植えましょう。
ウドは春に芽が出た若い茎を食用にします。生長すると草丈2m以上になり、冬になれは茎葉は枯れますが、春になると根元から再び芽が出てきます。
マコモとは、日本をはじめ中国頭部から東南アジアに広く分布しているイネ科の多年草で、沼や川に群生する植物です。古くから日本に自生するものは食用には適さず、食用として栽培されるのは中国から入ってきた品種で品種改良されたものです。
マコモタケは、タケノコに似た膨らみを持ち、茎が柔らかく淡白な味なので、どんな料理にも合わせやすい野菜です。主に中華食材として利用されてきましたが、最近では和食やイタリアン、フレンチなどの食材にも利用されています。
ベランダ栽培も可能ですが、特殊な栽培方法なので初心者には難しいかもしれません。
冬の時期に種まきできる野菜は少ないですが、12月に種まきや苗植えすることで春に収穫できる野菜が多いです。寒さに強い品種の野菜を育てることで、冬の時期も栽培しやすいでしょう。
12月に種まきをして、暖かくなる春の時期においしい野菜の収穫を楽しみましょう!
七尾びび
GreenSnap編集部