warning
error
success
information
ベゴニアはオーストラリアを除く熱帯、亜熱帯地域に自生する背の低い草花です。ベゴニアには多くの園芸品種があり、茎や根の形状から木立性、球根性、根茎性の3タイプに分けられます。
花の美しい「花ベゴニア」、花壇で楽しまれる「四季咲きベゴニア」、葉の形や色・模様が多彩で観葉植物として出回る「観葉系ベゴニア」などの区別も出来ます。
ベゴニアは多肉質のハート型の葉をつけ、ピンクや赤の鮮やかで小ぶりな花を咲かせます。品種によって異なりますが、開花する期間が長く適した環境で育てると一年中開花します。花の咲き方にも、一重咲き、八重咲き、つぼ形など様々な品種があります。
球根ベゴニアは、たくさんあるベゴニアの種類の中でも最も華やかな園芸品種です。大輪の花を咲かせるのが特徴で、ボタンやツバキのような豪華な花を咲かせます。
球根ベゴニアには、茎が立ち上がるスタンドタイプと、柔らかい茎が垂れ下がるハンギングタイプがあります。管理方法はどちらほとんど同じですが、スタンドタイプには支柱が必要です。
木立性ベゴニアは、茎が真っすぐ伸びるタイプのベゴニアです。葉の間から花房がシャンデリアのように垂れ下がるのが特徴です。葉の美しい品種が多く、花のない時期でも楽しめます。木立性ベゴニアは寒さに弱いため、冬場は室内に移動させて管理しましょう。
1mを超える大型の品種から、小鉢のまま楽しめる小型の品種まで、ライフスタイルに合わせて品種を選ぶことができます。
根茎性ベゴニアは、葉を楽しむ観葉植物として人気があります。葉の色や柄、形などバリエーションが豊かで、原種だけでも何千種類もあるとされ、熱心なコレクターがいることでも知られています。茎が横に這って伸びるのが特徴です。
根茎性は花柄を長く伸ばし、その先に可憐な小花を咲かせます。木立性ベゴニアや球根性ベゴニアと比べると素朴ですが、葉との美しいコントラストが楽しめます。
ベゴニア「ファイヤー・クラッカー」シリーズは、名前の通り枝先から花火がはじけるように朱色や黄色などの花を咲かせます。下向きに咲く花姿には気品が感じられ、集まると全体的に迫力のある姿を見せてくれます。
「ファイヤー・クラッカー」シリーズは日当たりのよい環境を好みますが、直射日光が苦手なので半日陰で栽培するとよいです。
ベゴニア「ティネラ」シリーズは芽吹きがよく茎も柔らかいことが特徴で、しだれるように株いっぱいに花を咲かせるためハンギングバスケットなどで楽しむことができます。小ぶりで半八重の花が数多く咲き、全体的に華やかな印象です。
「ティネラ」シリーズは暑さにも強い種類で、鮮やかな赤い花を咲かせる「ティネラ・ローズ」などがあります。
ベゴニア「ノンストップ」シリーズは、ベゴニアの中でも花つきがよく育てやすい品種です。大輪の八重咲きの花を咲かせ、バラのような上品な雰囲気が特徴です。「ノンストップ」シリーズは赤色やピンク色、黄色など花色も実に豊富で、品種によって葉色も異なります。
「ノンストップ・モカ」はチョコレートのような葉色が特徴で、カラーリーフとしても楽しめます。
ベゴニア・サザランディーは南アフリカのタンザニアに生息し、オレンジ色の小さな花を咲かせる品種です。花がしだれるように咲くため、吊り鉢などで楽しむことができます。
球根ベゴニアは育てるのが難しいことが多いですが、ベゴニア・サザランディーは育てやすいです。ただし、暑さには弱いため、日頃から風通しのよい場所で栽培しましょう。
クリスマスベゴニアともよばれる人気の品種で、4枚の花が、蝶々のような姿をしており、その愛らしさからラブ・ミーの名前がつけられました。
クリスマスからお正月までの、冬の短い期間しか咲かない品種です。
センパフローレンスは、ベゴニアの中で最も広く普及している四季咲き品種です。
花の表面にラメのようなものが入っていて、白やピンクの花色をしています。開花時期が春から秋にかけてと長く、育て方も簡単であることから、鉢花としてだけでなく、花壇などにも多く用いられています。
ミニバラに似ていて、八重咲きの花が自然に落ちていく特徴があります。白やピンクの花色をしています。
日本の夏の暑さや湿気にも比較的強いため、寄せ植えにもおすすめです。
木立性ベゴニアのマクラータは水玉模様の葉が特徴的で、花だけでなく葉の観賞も楽しめます。ベゴニアの中でも特に丈夫なので、初心者でも育てやすい品種です。
ブラジルが原産のため温暖な気候で半日陰の場所でも育ち、開花時期になるとピンク色や白色の花を咲かせます。マクラータは夏場の直射日光には弱いので、室内で育てる際は置き場所に配慮しましょう。
ベゴニアのミセス・ハシモトは光沢のあるエメラルドグリーンの葉が特徴で、白い花が下向きに咲き誇ります。控えめで上品な花姿はとても美しく、日光に当たることで花色がピンク色に少し変化します。
ピンクがかった花姿もきれいですが、ミセス・ハシモトの白い花を楽しみたいようであれば日光の光を沢山充てることは避けるようにしましょう。
こちらも木立性ベゴニアのリッチモンデンシスはピンク色の可愛らしい花を咲かせ、しだれるように咲くので吊り鉢などで観賞が楽しめます。一株でも大株に生長し、よく分枝して茂るため鉢植えだけでなく庭植えでも栽培できます。
リッチモンデンシスは直射日光が苦手なので、日頃から半日陰の環境で育てるとよいでしょう。ベゴニアの中でも蒸れにくい品種なので、梅雨の時期は管理も比較的楽です。
ベゴニアのジニーはシャンデリアのように豪華な株立ちが特徴的です。花弁やガクは深い紅色とほのかな白色で、丈夫なので育てやすい品種と言えます。直射日光に当たると葉焼けすることがあるため、半日陰の場所で育てるようにしましょう。
ジニーは全体的に爽やかな印象なので、屋外だけでなく玄関やリビングなど室内に飾っても観賞が楽しめます。
木立性ベゴニアのティー・ローズは淡いピンクの小花を沢山咲かせ、ローズウォーターのような芳香を放ちます。葉は丸みを帯びて光沢があり、鉢植えなどで楽しむことができます。ティー・ローズは暑さに強いため、日当たりのよい場所で育てるとよいです。
ただし、夏の時期の直射日光は苦手なので、夏場は半日陰の場所で管理するようにしましょう。
ベゴニア・ハタコアシルバーは、光に当たることで葉の表面が銀色に輝く品種です。しだれるようにふんわりと茂り、長さのある葉が特徴です。時期になると薄ピンク色の小花が数多く咲き、可愛らしい印象です。
ベゴニア・ハタコアシルバーは葉と花の観賞が楽しめるので、室内のインテリアとしても最適です。直射日光に弱いため、品種と同じように半日陰で育てましょう。
レックス・ベゴニアは緑色の葉に斑点模様の入るものから、銅葉や紫色の模様が入るもの、そしてシルバーやレッドの模様が入るものまでバリエーションが豊富のベゴニアです。葉の形も丸いものから渦巻き状に展開するものなど、実にさまざまです。
ユニークな印象のベゴニアなので、室内のアクセントとして飾ってもよさそうですね!
ベゴニア・ニューファッションは深いグリーンの入るブラックカラーが美しく、蛍光灯ライトをかざすことで青光する美しい葉が特徴です。3~6月頃になると淡いピンク色の小花が咲き、花と葉両方の観賞が楽しめます。
ベゴニア・ニューファッションはシックな印象なので、インテリアとして飾るとお部屋の雰囲気ががらりと変わりそうですね。
根茎性ベゴニアのムンチキンは赤黒い葉が特徴で、葉のフチはフリルがついたように立体的に巻いています。開花時期にはピンク色の小さな花を咲かせ、シックな葉との対照的な印象がひと際目を引きます。ムンチキンは丈夫なので育てやすく、カラーリーフの葉も観賞が楽しめます。
珍しい葉姿なので、インテリアとしてアクセントになるでしょう。
ベゴニア・ベテルギウスは赤みを帯びた銀白色をしていますが、太陽の日を浴びると赤紫色になる特徴があります。
ベゴニア・グラナダは葉に白い葉脈が入り、雪をかぶったように見えることが特徴です。
ベゴニアにはとてもたくさんの種類があり、多彩な花や葉が楽しめます。葉の美しさをメインに楽しむものから、華麗な花を楽しむものまで、ライフスタイルに合わせて品種を選ぶのも楽しいですね。
ホームセンターなどで気軽に購入できるので、ぜひ好みの品種を見つけてみてください。
GreenSnap編集部