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ナツメはスーパなどでドライフルーツとして売られている姿をよく見かけますが、どんな果実なのでしょうか。このページでは、ナツメの栄養について解説しています。女性に嬉しいナツメの栄養や美容効果についてもまとめているので、ぜひご参照ください。
ナツメはクロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木で、中国北部を原産地とする果物です。初夏になると発芽することから「夏目=ナツメ」と名前がつけられました。
ナツメは、夏に黄緑色の花を咲かせ、楕円形の赤色の実をつけます。実は熟すと赤く染まり、乾燥するとシワができてクコの実のようになります。この実の部分が「ナツメ」と呼ばれています。
ナツメはその豊富な栄養素から、古くから生薬として利用されてきました。干したナツメは「大棗(たいそう)」と呼ばれ、中国や韓国では、滋養や貧血に効果があるとされて生薬や薬膳に使用されてきました。葛根湯に含まれる成分のひとつでもあります。
ナツメには、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウム、リン、葉酸、ナイアシン、ビタミンB群が豊富に含まれます。特に、ナツメには鉄分が多く含まれており、果実のなかでもトップクラスの含有量です。豊富な栄養があることから、古来から薬にも使われ「1日3粒食べると年齢が気にならない」とも言われてきました。
ナツメ100gあたりのカロリーは287kcalです。
ナツメには鉄分が豊富に入っているので、貧血予防に効果的です。また、ナツメには葉酸が多く含まれていることから、新しい赤血球を作るのに有効です。葉酸は、胎児の健康な発育に必要とされているので妊婦さんには嬉しい成分ですね。
ナツメに含まれるリンという成分は、カルシウムなどと結合して骨や歯の成分となります。骨や歯を健康にしたい方にはピッタリの栄養素です。高齢になり、骨粗しょう症が気になる方にもおすすめです。
ナツメに含まれるカルシウムは、神経の興奮を抑える働きがあります。緊張や興奮をしずめ、イライラする気持ちやストレスを和らげる効果もあります。
ナツメには食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、腸内に溜まった不要な老廃物を体の外へ排出する働きと、善玉菌を増やす作用があります。食物繊維は腸内の環境を整える効果があります。
カリウムは、腎臓でナトリウムが吸収されるのをおさえ、排尿を促す効果があります。そのためむくみによく効き、高血圧予防にも繋がります。
ナツメの旬は9月から10月です。よいナツメはまず色で選びましょう。果実が赤くなっていて、赤みが濃いものがよいです。緑色が残っているものは未熟な可能性があります。また、果実の皮がツヤツヤとしていてハリのあるものをおすすめします。
ナツメは乾燥前のものであれば、乾燥しないように密閉できるポリ袋に入れて冷蔵庫で保管をしてください。3日ほどで食べるようにしてください。
ナツメは干してドライフルーツにして食べることができます。自分で乾燥させてドライフルーツにして保存することもおすすめです。ザルの上にナツメを並べ、風通しのよい場所に放置することでドライフルーツにできます。
ナツメはドライフルーツで食べることが多い果実です。干して水分が飛ぶと味が濃くなり食べやすくなるのでおすすめです。ドライフルーツであれば日持ちもするので、自宅にナツメがある場合は、自家製ナツメをドライフルーツにして楽しんでみませんか。ナツメは赤い果実が可愛らしく、庭木としても楽しむことができますよ。
GreenSnap編集部